kmitoh 春夏秋冬

水生生物雑記帳・男鹿半島幻想・接写と拡大写真

kmitoh悪魔の辞典(23)

2012-01-18 16:06:47 | kmitoh悪魔の辞典
Akuma12011801


■後顧の憂い(こうこのうれい)
立ち去ったあとの心配。残された者への気づかい。

【私事例】
 自分があの世へ旅立った後、この世の中が混乱するのではないかと
心配で夜もよく眠れないでいる。

 自分が先に旅立ったら、配偶者が困るだろうと考える人もいるが、
それは「後顧の憂い」ではなく、相手にとっては「ありがた迷惑」の場合も・・・・。
 
 
■優劣(ゆうれつ)
まさることと、おとること。

【料理の例】
優:いろんな食材を組み合わせて、おいしくする人。
劣:食材を加えるたびに、まずくしていく人。


■矛盾(むじゅん)
つじつまの合わないこと。

【例】
はやく春がきて、雪から開放されたい。
でも、年はとりたくない。


■正義(せいぎ)
人が行うべき正しい道。

【解説】
人の数だけ正義は存在し、戦争・争い・憎しみの
原因となる。つまり、「正義とは不正義のこと」である。
 
 
■求婚(きゅうこん)
おそるおそる、地獄の扉とは知らずにノックすること。
 
 
■尻から抜ける(しりからぬける)
見聞きした後、すぐに忘れる。
物事にしまりがなくなる。

【考察】
 見聞したことが、とりあえずは体の中を
通過しているのだから、これは症状としては軽い。
 中程度の症状としては、右の耳・眼から入ったものが、
脳を経由しないで、左の耳・眼から抜けていく。
 重症になると、音も光も反射して体内に入らなくなり、
すべてに無関心になる。

 私ですか? やや重症に近いですかね。
配偶者の言ったこと、すぐ忘れてしまいますから。
 
 
■不得意(ふえて)
得手でないこと。

【考察】
「それ、私不得手なの・・・」などと、婉曲的に、
得意なものがあるかのように相手に思わせる使い方をされる。
そのときは、「それ(も含めてみんな)、私不得手なの・・・・」と
うけとれば、間違うことはない。
 
 
■自力更生(じりきこうせい)
他の力を頼まず、全く自分の力によって生活を改めて行くこと。

【考察】
自力更生できる人は、最初から乱れた生活に陥ることなどないのだ。
少し考えれば、「他力本願」が正しいことはわかるはずである。

誰か助けに来てくれないかなぁ・・・・。
 
 
■誤用(ごよう)
あやまって用いること。用法をあやまること。

【誤用されやすい例】
十人並(じゅうにんなみ):容色または才能が、ひとなみであること。
千人並(せんにんなみ):きわめて醜い女性のこと。

【科学的考察】
1000人の人間の顔を平均化すれば、とびきりの美男美女の顔になる。
だから、美男美女の顔はごく普通のつまらない顔にすぎないのである。
世の女性たちが、科学的な考え方を学んでほしいものだ。


■無礼講(ぶれいこう)
貴賤・上下の差別なく礼儀を捨てて催す酒宴。

【真意】
太平記「その心をうかがひ見むために、無礼講といふ事をぞ始められける」

【感想】
いままで無条件で、酒宴=無礼講 だとばかり思って行動していた。
出世と縁遠かった理由が、退職して10年ほどしたいまやっとわかった。
 
 


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kmitoh悪魔の辞典(21)

2011-11-01 15:05:28 | kmitoh悪魔の辞典
Oru11110101
 
 
アルバムなどを別にすれば、所持しているものの中でもっとも古いオルゴール。
中学の修学旅行で何も買わずに、このオルゴールだけを買ってきた。
曲は「天然の美」。この頃から「もののあわれ」を理解していたようだ。
今回開いたら、1秒間に1音符ずつなるだけで、ほとんど動かなかった。
なんとなく、自分の分身のような気がして、これからも捨てられそうにない。
 
 
■後知恵(あとぢえ)
    事のすんだあとに出る知恵。
    【補足】
    評論家、新聞・テレビの解説者が多量に持っている知恵。
    また、手伝いもせず眺めていた配偶者が、うまくいかなかったときにかけてくる言葉の源。
 
 
■天の配剤(てんのはいざい)
    天は物事を適切に配するということ。
    【脱字指摘】
    天は物事を「不」適切に配するということ。
 
 
■雌雄を決する
    男性にたいする差別用語なので、使用しない方がよい。
 
 
■失敗
    劣等感や後悔の念など抽象的なものだけでなく、具体的なものも生み出す。
    【例】
    「失敗は成功の母である」という有名な言葉があるように、「成功」を生み出す。
    また、失敗すると子供までうみ出す。・・・・^^;
 
 
■耳を塞ぐ(みみをふさぐ)    
    しいて聞こうとしないようにすること。
    【感想】
    大げさな表現である。
    手など使わずに、たんに、左の耳から入ったものを、
    脳を経由せず、右耳から放出すればよいだけである。
    そのために耳は2つあるのだ。
    ただし、身近な人にこの方法を使用すると、「いまのいったことを復唱して」と
    いわれる可能性が大きいことを留意しておくべきである。
 

■想定外(そうていがい)
    自分の脳がいかに大きいかを表現したいことが前提にありながら、
    結果的にいかに小さいかをものがたってしまう言葉。
 
 
■正鵠を得る(せいこくをえる)
    正鵠は弓のマトの中央の黒ぼし。
    つまり核心をつくこと。
    【真意】
    核心をつけば相手は怒り出すだけで、ろくなことがないから、
    少しはずしたところで満足しなければならないという格言。
 
 
■美化(びか)
    実物以上に美しく思うこと。
    【感想】
     ことわざに、
    「生き別れとは結婚してもいいが、死に別れとは結婚するな」
    というのがある。
    亡くなった配偶者は美しい思い出だけが残って美化されるから、
    一緒になっても、美化された相手と比較されて大変だ、という
    意味である。
     この反意語は、「ゴミ化」だろう。
    すぐそばに存在するものを美化することなどありえないのだ。
    

■先見力(せんけんりょく)
    これから先のことを見抜く力。
    【注】
    知識・経験豊富な年寄りがもっていると勘違いされることが多いが、
    たんにこれからの未来が単純なので、見通しがきくだけにすぎない。
 
 
■物は考えよう
    物事は考え方ひとつでよくも悪くも解釈できるものだ。
    【使用例】
    もうすぐ雪の季節である。
    これから、厚い雲の下で、雪寄せという対価のない労働に
    日々費やすことを考えるとため息が出る。
    
    しかし、ある日、私は「物は考えよう」であることに気がついた。
    雪は、体力不足になりがちな私に、神が与えてくれた天からの贈り物なのだ。
    
    神の心まで理解できるようになった私は、この贈り物を独り占めするのが心苦しい。
    そこで、裏山の社(やしろ)で、願(がん)をかけた。
    「私は欲張りではありませんから、贈り物はごく少しでけっこうです。
    東海地方をはじめとする南の人々にどっさり贈っていただけませんでしょうか。」
    
    


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kmitoh悪魔の辞典(20)

2011-09-03 18:03:22 | kmitoh悪魔の辞典
Akuma11090301
 
 
■恋(こい) : 
     広辞苑には次のように載っている。
     「一緒に生活できない人や亡くなった人に強くひかれて、切なく思うこと。
     また、そのこころ。特に、男女間の思慕の情。恋慕。恋愛。」
     
     つまり、同居している夫婦間には恋はありえないということである。
 
 
■初恋(はつこい) :
     配偶者と喧嘩しときに思い出す、自分で脚色した昔話。
     (以前にも載せた題だが、時移り考えも変わった。)
 
 
■理路整然(りろせいぜん) :
     物事や話のすじみちが、きちんと通っているさま。
     とくに配偶者に嘘をつくときの話し方。
     (どんな場合に嘘をつくかは、プライバシーに関することなので省略)
 
 
■反意語(はんいご) :
     意味の上で互いに反対の関係にある語。
 
     【自伝】
     小学6年生だったろうか。
     反対の意味を持つ言葉を書きなさいとテストにでた。
     成績優秀(42人中41番)だった私は次のように答えを書いた。
     女 → 女でない。
     黒 → 黒でない。
     ・・・・・
     ×がつけられて返されたが、なぜ間違いだったかをわからなかった。
     
     月日が流れたいま、私の答えは正しかったと思える。
     成績優秀 ←→ スポーツ万能
     美人   ←→ 魅惑女
     恋    ←→ 愛(ネットに載っていた。)
     などなど。
     人を傷つけない表現法なのだ!
 
     先の「初恋」の反意語になると、これから先どうなるのかわからないのだから、
     「終恋」とはいえなく、「晩恋」がいいところだろう。
 
  
■悪人面(あくにんづら) :
     【例】
     運転免許証に貼られている自分の顔写真。
     この写真は、スピード違反・一時停止違反などの犯罪を
     犯したときに提示するのが主目的である。
     だから、広角レンズを使用し、犯罪者らしい顔にしている。
     
     
■懐古趣味(かいこしゅみ) :
     過ぎ去ったものを懐かしむ美的感覚の持ち方。

     【例】酒を飲みながら目の前にいる配偶者が、かって若く、
     美しく、やさしかったことを懐かしみ涙を流すこと。
 
 
■骨董趣味(こっとうしゅみ) : 
     種々雑多な古道具や稀少価値あるいは美術的価値の
     ある古道具・古美術品、または古いばかりで役に
     立たないものを愛(め)でる心のあり方。

     【忠告】
     骨董趣味の女性はほとんどいないので、
     男性は退職後の扱いを期待してはならない。
     
     
■背理法(はいりほう) :
     ある判断の否定を真とすれば、そこから不条理な結論が
     出ることを明らかにして、原判断が真であることを証明する仕方。

     1)私は女性にもてる。(原判断)
     2)私は女性に嫌われている。(原判断の否定を真とする。)
     3)毎夜、たくさんの女性が私の寝床に近づきたくて、
      たずねてくる。
      (「原判断の否定」の「嫌われている」に対して
       女性がちかよってくるのだから「不条理」である。)
     4)ゆえに、1)は真で、私は女性にもてる。
 
     女性といっても、蚊(か)の雌なんですけれどもね。念のため。
 
 
■群集心理(ぐんしゅうしんり) :
     群集の状態におかれた人々が示す特殊な心的状態。
     暗示されやすく衝動的な言動をとる傾向がある。

     【例】
     ある国に「とんでも内閣」が次々にできているのも
     群集心理の結果である。
 
 
■二者択一(にしゃたくいつ)
     二つの事物のうち、いずれか一つを選ぶこと。

     【補足】
       実際は二者択一はまれなのだが、ものごとは二者択一できると
      勘違いすることが多い。
     
      例えば、配偶者に「生まれ変わった来世でも、私といっしょになりたいか、
     別の人と結婚したいのか?」と「踏み絵」のような二者択一の尋問をしたときは、
     「生まれ変わったら、結婚などというあやまちを二度と繰り返したくない」という
     第3の選択肢があることに気がつかないでいる。
      
      また「ぜひ結婚したい」と返答したときも、「一夫多妻」あるいは
     「一妻多夫」の国に生まれて、この世で世話になったから配偶者の
     ひとりとして加えてやっても、まあいいか、と思っているだけなのかもしれない。
      
     
フリーソフト trueSpace で描画。
       夕陽の中にボルトとある部分を描いていないナット。
       人間のはかなさを描ききった、奥深い傑作である。
      
 


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kmitoh悪魔の辞典(19)

2011-01-27 12:39:58 | kmitoh悪魔の辞典
Hyosiki11012701_5
 
 
 最近、天使に心を蝕まれて、
悪魔の辞典を書くのに難儀している。

■役者に年なし
    【類語】芸人に年なし
    (1)円熟した役者は、実際の年齢よりも若い役も
       巧みにこなすこと。
    (2)円熟していない役者は、実際の年齢よりも
       精神年齢が幼く、片目を赤く染めたりすること。
 
 
■物言う花
    広辞苑には「美女」となっているが、誤用である。
    女性のやかましさを表した言葉。
    【同義語】
    姦(かしま)しい。
    花が三輪もあればやかましいという意味。
    【反意語】
    「物言わぬ花」はFlower。
    
 
■反比例
    一つの量が他の量の逆数に比例すること。
    【例】
    「年齢」と「配偶者に対する尊敬の念」。
 
 
■正比例
    y=kx (kは定数)
    【例】
    「年齢」と「面(つら)の皮の厚さ」
 
 
■空空しい(そらぞらしい)
    みえすいていること。
    【例】
    お前百までわしゃ九十九まで
    =あなた(夫)は100歳まで、わたし(妻)は99歳まで
     元気で長生きしましょうね。
 
 
■未来像
    未来に想像されるありさま。また、将来のあるべき姿。
    【例】
    介護していると、目の前に出現する姿。
 
 
■無用の長物
    あってもかえって邪魔になるもの。
    【警告】
     この言葉をつきつめて考えると、
    定年後の配偶者を含めて、部屋にあるものすべてが
    無用の長物に見えてくる。さらにつきつめると
    自分が一番無用の長物ではないかと気がついて
    しまう危険性がある。
     その対症療法は、「枯れ木も山のにぎわい」という
    諺を思い出すことで、配偶者が枯木に見えてくると、
    元気が出てくるはずである。
    
    
■口を合わせる
    接吻のこと。
    (間違っているような気がするので、あとで調べる。)
 
 
■一字千金(いちじせんきん)
    一字が千金にも値するほど、文章や文字が優れていること。
    【例】
     このkmitoh悪魔の辞典。
 
 
■過ぎたるはなお及ばざるがごとし
    優れすぎているのは、劣っているのとなんら変わりない。
    【例】
    人間の脳が進化しすぎて、「死」を常に
    意識して暮らさざるをえなくなり、楽しくなくなったこと。
 
 


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kmitoh悪魔の辞典(18)

2010-11-30 19:11:17 | kmitoh悪魔の辞典

 
■ 千悔(せんかい) :
   いくどとなく後悔すること。
   
   【私事例】
   清らかだったころの自分を思い出すために、歌を聴く。
   なんと汚れてしまった私だろうと後悔し、酒を呑みすぎる。
   次の日は酒を呑みすぎたことを後悔する。
   清らかだったころを自分を取り戻すために、歌を聴く。
   なんと汚れてしまった私だろうと後悔し、酒を呑みすぎる。
   次の日は酒を呑みすぎたことを後悔する。
   ・・・・・
 
 
■ 物は言いよう(格言) :
   同じ物事も話し方によってよくも悪くも聞えるものだ。

   【解説】
   S県の県民性について、次のように載っていた。
   「伊×、駿×、遠×では、気質は相当異なる。
   "人のよさ"では、伊×、駿×、遠×の順といわれている。」
  
   論理的に正しくとも、これを言い換えて、
   「"人の悪さ"では遠×、駿×、伊×の順といわれている。」
   と、話してはならないということである。
  
  
■ 悪夢(あくむ) :
   目が覚めてからの出来事。
 
 
■ 遷移(せんい) : 時間の経過に伴って不可逆的に変って行く現象。
   【例】他人→恋人→夫→兄もどき→同居人→居候→下僕
  
  記事掲載後、ユスラウメさんから、
  これは可逆的だとの指摘を受けました。
  そのとおりですので、鴨長明に「方丈記」の冒頭部分は
  間違いなので、訂正するように言っておきました。
  
  
■ 先見の明(せんけんのめい) :
   事が起る前にそれを見抜く見識のこと。
   これは先が見えすぎて
   生きる気力がなくなる副作用がある。
 
 
■ 同性愛(どうせいあい) :
   異性は自分とは異なる生物だと悟った人の愛。
 
 
■ 最近(さいきん) :
   過去を美化するための枕詞

   【解説】
   「最近、物忘れがひどくなってきた」
   といったときは、
   「以前は、頭脳明晰だったけれど、
   あなたのように人並みになってしまった」
   という意味である。
 
 
■ 主観と客観(しゅかんときゃっかん) :
   【例】
   電車で席をゆずられて、老人じゃないのにと憤慨し、
   席をゆずって憤慨されること。
    
 
■ 不条理(ふじょうり) :
   不合理なこと。
   まわりのひとたちが逝ってしまったのに、
   佳人の自分が生き残っていること。
 
 
■ 捨てる(すてる):
   (1)不要のものとして手元から離す。
   (2)大切なものを投げ出す。(命など)
    「不要」「大切なもの」の区別なく
    実行するのがむずかしい行為のひとつ。
    
    【結果】
    ゴミ屋敷。(形あるものに固執)
    政界腐敗。(権力・地位に固執)
 
 


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