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龍門寺
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奉安殿
奉安殿とは、御真影(天皇・皇后の写真)と教育勅語を安置した建物である。
数日前、奉安殿保存会長の太田文博さんから電話があった。
1か月ほど前、週刊新潮に上坂冬子(私は個人的に知らない有名人には敬称を付けない)が、日本のどこかに奉安殿が残っていないか探している記事が載っていたので、太田さんに知らせた。
電話は、「記事を知らせてくれたおかげで、手紙を書いたら新潮に載り、その週刊誌を送ってもらった」というものだった。
実はその船越の「奉安殿」は、新聞で読んだだけで、見ていなかった。
毎年恒例の男鹿駅伝を撮影に自転車で茶臼峠に行き、撮影し終わったとき、船越の奉安殿を見に行こうという気持ちになった。
奉安殿は、曹洞宗の龍門寺境内にあった。
立派な外観を撮影後、境内に人影が見えないので、引き戸に手をかけると開いた。
勝手に覗くのは、悪いような気がして、ちらっと眺めただけで、すぐに閉めた。
内部には、天皇・皇后の写真を飾って復元しているように予想していたのだが、中央に金の仏像があり、その周囲に軍服姿の写真が並んでいたように見えた。
すぐに閉めたので、よくわからないが、曹洞宗だから仏像は釈迦如来だろう。
船越から海沿いの自転車道路帰りながら、壺井栄の二十四の瞳を思い出した。
大石先生が「天皇陛下はどこにいらっしゃいますか」と生徒に訊く。
生徒のひとり仁太は、「天皇陛下は、押し入れの中におります」と答える。
奉安殿のなかった小学校では天皇陛下の写真は押し入れに入れて、かぎをかけてしまっていた。
隣に住む90歳の父や母に奉安殿の中を見たことがあるかと訊ねたら、見たことはないと答えた。
いまは女性週刊誌などに皇族の写真が大量に載り、見終わった後は、資源ゴミに出している。
わずかな時代の間に、世の中は大きく変化したものだ。
でも、「奉安殿もどき」が残っている国も多い。
先日載せた、食用ホオズキは、有毒のオオセンナリではないかとメールを頂きました。