3月8日は梅の花が見頃を迎えている北野天満宮へ。
コロナ禍で手水鉢が使えない中、すっかり定着した感のある「花手水」です。
梅の花の甘い香りが境内に漂っています。
拝殿で一日も早いコロナの終息と自身の健康をお願いしました。
拝殿の左手には御神木の「飛梅」がありますが樹齢(約350年〜400年)もかなり経過している為か近年、樹勢が衰えてきているようです。
天満宮から依頼を受けた住友林業筑波研究所は2015年に組織培養(クローン技術)で苗木6本の育成に成功し、その内5本が梅苑に植えられました。
その内の一本から7年目にしてようやく花が開花したそうです。
御神木も現代の化学技術でしばらくは安泰ですね!
また、松永貞徳ゆかりの「雪月花の庭」で唯一失われていた「花の庭」が梅苑内に再興されています。
北野天満宮の有料エリアでもうひとつの見どころは豊臣秀吉が造った「御土居」が現存している点です。
「御土居」の西側は紙屋川に沿ってその東側に築かれ、当時暴れ川だった紙屋川の氾濫から洛中を守ることになったようです。
ただの盛土ではなく、強度や排水も考慮されたところが土木事業が大好きな秀吉らしい所です。
菅原道真公が愛した梅の花に包まれた北野天満宮境内です。