京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

青蓮院門跡 東山花灯路①

2022年03月15日 08時17分00秒 | 日記
 3月10日は今年が最終の開催になってしまう「東山花灯路」へ。



神宮道を南へと歩き先ずは青蓮院へ。





エントランスから青色にライトアップされています。





室内に入ると古い籠と東伏見慈晃門主(もんす)の書があります。

天台宗では「一隅を照らす」運動が継続して行われています。

伝教大師最澄の"国宝とはなにものぞ"で始まる「山家学生式」にある有名な一文です。
この言葉に最澄の考えの全てが凝縮しているように思います。







先ずは門跡寺院特有の建物「宸殿」です。
歴代の天皇のご位牌をお祀りしている建物で前の庭園には右近の橘、左近の桜が植えられています。

青色の光が印象的です。





書院にある屏風にも「山家学生式」の一文が書かれています。

違い棚に床の間、付け書院からも門跡寺院の風格を感じます。







奥の間には"キーやん"こと木村英樹さんの"蓮"が描かれています。
暗い照明ではっきりとはわかりませんが、昼間に見るとアクリル絵の具ど描かれているので発色が非常に綺麗です。





次に庭園を散策します。
西側の庭園は相阿弥の作庭と伝わり、ダイナミックな中にも落ち着き感のある庭園です。





一方、東側の庭園は小堀遠州作庭と伝わる「霧島の庭」があります。

さらに奥には「好文亭」が建っています。
天明8年(1788)に天明の大火で御所も焼失してしまい時の帝後桜町上皇は青蓮院を仮御所とされ、好文亭は上皇の御学問所として使われました。



しかし、平成5年4月に放火により焼失してしまいました。
幸いにも当時の図面が残っており、忠実に再建されました。



青蓮院の本堂です。
宸殿はじめ、諸堂に比べて小さなお堂ですが、ご本尊の"しじょうこうにょらい"がお祀りされています。



かって国宝の絵画「青不動」がお祀りされていたお堂です。
青蓮院にあるのはレプリカでオリジナルは将軍塚青龍殿にお祀りされています。

平安絵画の傑作と言われ、今まで2回しか公開されたことはなりません。




門前に植っている巨大な樟とお寺の長屋門が圧巻です。