9月26日は、デュシタニ京都の館内ツアーとタイ料理を頂き、その後梅小路公園内にある「朱雀の庭」で開催されている「藤袴と和の花」展に行って来ました。
























9月は異例の暑さが続き、本来なら終わっている百日紅の花がまだ元気に咲いていました。
平安遷都1100年を記念事業として作られたのが平安神宮を中心とする岡崎地区の開発でした。
その100年後の遷都1200年を記念して作られたのが梅小路公園です。
現在、公園の中核となっている京都水族館や鉄道博物館はまだ有りませんでした。
京都1200年の庭園技術の全てを駆使して作庭されたのが「朱雀の庭」です。
設計は吉田昌弘氏、作庭は植芳造園さんが主に担当されました。
お二人はこちらの作庭で1996年に「日本造園学会賞作品部門」を受賞されています。



このエリアには平安時代の末期に平清盛の邸宅があり「西三条第跡」の石碑が建立されています。



州浜あり、遣水あり、築山あり、池泉あり、、、日本庭園のいいところ取りの様な庭園ですが、見応えのある素晴らしい庭園です。





"秋の七草"のひとつに数えられる藤袴ですが、万葉の昔から和歌に読まれているように日本人には親しみ深い植物です。
2007年8月には環境省のレッドデータブックには準絶滅危惧種に指定されるなど自生種が激減しています。
河川の改修工事が主な原因と言われています。


近年では西国三十三所観音巡礼の札所でもある革堂(行願寺)や真如堂をはじめとしたお寺も藤袴の栽培に力を入れられています。
「朱雀の庭」に展示されている鉢植えの藤袴は円山公園の北側にある公益財団法人"京都都市緑化協会"内で育てられた藤袴です。
多くのお寺や町の人達の尽力で、多くの場所で目にする機会が増えて来たのは嬉しい限りですね。



萩の花との共演も楽しめ、長かった夏の終わりを感じます。