京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

京都国立博物館 特別展「東福寺」

2023年10月23日 09時20分00秒 | 日記
 10月10日は、京都国立博物館で開催中の特別展「東福寺」へ。



この日は前日の月曜日が祝日で開館日だったので休館日ですが、京都仲間のTさんが京博の"清風会"の会員に入っていて同伴させて頂きました。

13時から平静知新館地下一階の講堂で展覧会についての研究員の方の講演を聴講し、その後16時まで同展をゆっくりと観賞しました。



東福寺は摂政九條兼通が円爾(えんに)を開山に迎え創建した京都最大規模を誇る禅宗寺院です。

奈良にある大寺院の東大寺と興福寺から一文字ずつ貰い寺の名としました。
興福寺は藤原氏の氏寺なので、わざわざ京都に大寺院を建立する必要は無い様に思いますが、都のある京都にも大寺院を建立し、九條家の権力を示したかったのかも知れないですね。

嘉禎2年(1236)から建長7年(1255)までの間、実に19年もの歳月をかけて建立されました。
その伽藍の規模の大きさから俗に「東福寺の伽藍面(がらんづら)」と形容されます。



肝心の展覧会の内容ですが、書から絵画、仏像に至るまで凄い文化財をお持ちだったのに驚きを覚えます。


光明寶殿(宝物館)に主な文化財が所蔵されていますが、通常非公開です。

過去に何度か公開された事はありますが、今回の展覧会を観賞すると、ほんの一部の公開だった事を感じます。



東福寺と言えば、毎年3月の3日間に法堂に掛けられる"大涅槃図"です。

今回の展覧会での主役のひとり、東福寺の画僧・吉山明兆筆です。
涅槃図には珍しく一匹の猫が描かれています。

明兆が涅槃図を製作中によく遊びに来ていた猫を描いたそうです。
明兆のちょっとした"遊び心"ですね。









"目玉"は明兆筆の五百羅漢面です。
お釈迦さまの弟子である羅漢さんを各幅10人ずつ描かれた絵画で全50幅、合計500人の羅漢さんが描かれています。
今回の展覧会では4期に分けて全ての羅漢図が展示されます。












今回、唯一写真撮影が出来る場所です。

蓮弁は東福寺の塔頭寺院ではよく見るもので、かって東福寺にお祀りされていた高さ約15mの釈迦如来坐像の台座の名残りです。

惜しくも明治14年(1881)に火災で焼失してしまい、辛うじて焼け残ったのが左手の仏手と台座です。

あまり書いてしまうのも"アレ"なので、、、