私にとって最も思い出深いアニメ「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」シリーズのOVA4作品をまとめたBD-BOXを買いました!
TV版が終わって20年以上経過した(OVAシリーズが終了してからも10年経過)今でも1番好きなアニメなので今日は目一杯語らせて頂きます!
ステッカーも付いてきました~。
OVAはTV版の続編となっています。全部で4タイトルです。
ちなみにOVA同士を繋ぐエピソードがドラマCDで出ています。これを聴いておくと更に楽しめると思います。ギャグが多めのような気がしますけどw
「新世紀GPXサイバーフォーミュラ11(ダブルワン)」 全6話
第10回ワールドグランプリ(TV版)で史上最年少チャンピオンとなった主人公・風見ハヤトがディフェンディングチャンピオンとして第11回ワールドグランプリに出場するお話です。
序盤はチャンピオンであることに固執してしまいスランプに陥ったハヤトの苦悩が描かれ、スランプを脱した中盤以降は彼を応援していたはずの菅生修(ヒロインあすかの兄)が敵として立ちふさがります。
新たに投入されたニューマシン・スーパーアスラーダ11と史上最強のドライバーであるナイト・シューマッハ(菅生修)に勝つために編み出した新技のイナーシャルドリフト、そして、そのナイト・シューマッハとのバトルは必見です!
ちなみに、菅生あすかはTV版~ZERO第4話までが1番好きだったりしますw ZEROで髪を切ってからは微妙になったorz SAGAは色っぽくなったけど、私としては幼さが残ってるTV~11の頃が良いです。まぁセミロングとなったSINのあすかも良いけどね。思えば、私が幼馴染属性が好きな理由は、彼女にあるのかもしれませんね。彼女の献身的な姿は女性の鑑だと思います!
「新世紀GPXサイバーフォーミュラZERO」 全8話
私がOVAシリーズで1番好きな作品がこのZEROです。サイバーフォーミュラ史上最高の名シーンがあるので。オープニングテーマもZEROが1番好きだなぁ~。特に「胸に舞い上がる~」のところであすかがアップになるところ!あすか可愛いすぎる(*´Д`*)b
ZEROでは、第12回グランプリ第5戦でのクラッシュ事故で再起不能かと思われたほどの重傷を負ったハヤトが、翌年のグランプリで奇跡の復活を果たしたものの、事故の後遺症と昨年の事故直前に突如発現した能力“ZEROの領域”に苦しむ姿が描かれてます。
“ZEROの領域”は、ガンダムでいうニュータイプの発展系みたいなものです。時間が圧縮され止まったかのように感じ、人の心が読め、未来予知まで出来る。でも、ニュータイプ能力とは違い、使うたびに精神を削られる諸刃の刃。ハヤトはこの“ZEROの領域”を駆使して超絶テクニックを使っていき、前年の性能のままで他チームに劣るアスラーダでも好成績を収めていきます。しかし、どんどん身体は蝕まれ立つこともままならなくなっていきます。“ZEROの領域”を知る兄貴分のブリード加賀との衝突もあります。
ZEROの見所はまず第1話。たぶんサイバーフォーミュラで1番衝撃的なシーンがあります。開幕から4連勝で波に乗るハヤトがランドルとともにクラッシュし再起不能かと思われるほどの重傷を負ってしまいます。その後あすかと婚約しますが、ハヤトが約束を破ってレースに復帰して、あすかと破局します。まぁ一時的にですがw
次は第4話。事故の後遺症で苦しみ自分が思うような走りを出来ない(事故のキッカケとなったブーストが使えない)ハヤトに、あすかがインカムで声をかけるシーンが良い。特にカウントダウン~一緒にブーストを使うシーンは作品屈指の名シーンですね!
そして、なんといっても最終話。正確には第7話の予選からですけど。“ZEROの領域”を使う2人のドライバー、風見ハヤトと彼の兄貴分ブリード加賀の一騎打ちはサイバーフォーミュラ史上最高の名勝負です!!TVシリーズから続く2人の友情を観ているファンなら熱くならないわけがない!!
ぁ、番外編としてはランドルの再登場シーンですねwww ランドルやグレイスンの格好もそうだけど、それを見た修さんの反応が面白かったwww あとランドルの両親もw 「今日は忍びだからな」ってバレバレだよ、あんたwwwww
そういや、ZEROから登場するアンリは最終戦まではハヤトと同じチームでありながら敵のような存在ですが、最終戦の途中からハヤトを心から尊敬するようになるんですよね。そしてSAGAからは半ばハヤトのストーカーっぽくなって、チャンピオンなのにギャグ担当になってしまいましたねw 哀れw
「新世紀GPXサイバーフォーミュラSAGA」 全8話
シリーズの集大成ともいうべき作品。この後SINがありますが、SINは決着が付いてなかったハヤトと加賀のいわば“私闘”が描かれているだけなので、実質この作品が最後となります。
ここから雰囲気がガラリと変わったんですよね。結構戸惑いました。BGMがそうだからなのか、作品の雰囲気もこれまでのポップな感じからダーティなイメージになっています。オープニングはイントロが大好きです。カッコイイ!!
SAGAではこれまでの人間中心の物語からマシン中心になっています。これまでも多少はマシンの性能について語られている部分はありましたが、あくまでも表面的なもので、最終的には精神論みたいになっていました。でも今作ではそこを更に深く掘り下げることになります。
そして、ハヤトが恐らくシリーズ中でもっとも最低な姿を晒します。4話の途中まではハヤトの態度にイラついた人も多いはずw でもそれを乗り越えてからは無敵でしたねぇ。ここからハヤトの真の実力が発揮されます。つーか、もう勝てるドライバーがいなくなりましたねぇ・・・。ハヤトとアスラーダのコンビは強すぎです。SINで加賀が一矢報いたけど・・・。
SAGAでの見所はまずこの作品のコンセプトともいうべき、アルザードの存在。序盤は圧倒的な強さを見せ、その“仕組み”が分かってから、ハヤト達はレースとは何か?を自問自答しながらレースをしていくようになります。サイバーフォーミュラシリーズで文句なしのNo.1悪役・名雲社長の存在が大きいなぁ(TV版のスミスはある意味ギャグっぽいのでw)。声の池田秀一(シャア・アズナブル)がめっちゃ合ってるw そしてアルザードのドライバー、フィル・フリッツの第11戦ラストシーンはちょっと泣けます。
他はハヤトの新技リフティングターンとアスラーダの最終兵器・2段ブースト。リフティグターンはイメージ的には“空中でドリフトする”ですね。これを初めてやったときのアスラーダの「間違えた」は笑ったw コンピュータなのに妙に人間くさいんですよね~。復活したときの皮肉めいたセリフは爆笑しましたw 私もこんなカーナビが欲しいなぁw
2段ブーストはその名の通り2段目のブーストを使います。使える時間はわずか数秒ですがアルザードのブースト以上のスピードが出ます。これはあまりに速いアルザードに対抗するために取られたクレアの苦肉の策で、そのまんまもう1段階上のブーストを数秒間やるというものです。音速じゃないか?っていうほど速くてこれを使うと辺り一面に衝撃波が走りますw クレアは「ささやかな抵抗」って言ってたけど、もはやアスラーダのリーサルウェポンって感じですね。
そしてやはり最終話。アオイ・アルザード事件を経てレース“自分にとってレースとは?”という問いかけに対して、ドライバー1人1人が答えていくシーン。ハヤトに関してはTVシリーズからの過去を振り返ってますし、シリーズの集大成としては申し分ない終わり方だと思います。
ぁ、そして、番外編として、やはり新条のサイバーフォーミュラ復活ですかねw アレはもうユニオンの伝統行事になりつつあるなwww 修さんにとってナイト・シューマッハ時代はもはや黒歴史wwwww
「新世紀GPXサイバーフォーミュラSIN」 全5話
後日談エピソードっぽくなっています。実質SAGAがシリーズの集大成になっていたのに対し、SINは風見ハヤトとブリード加賀にだけスポットを当てており、他のキャラはほとんど出番がありません。SINに関しては実質ブリード加賀が主人公になってますね。
SAGAで精神的に弱い部分を完全に克服し向かうところ敵なしとなったハヤト&アスラーダに対抗すべく、ブリード加賀は自分のレース人生を賭けアスラーダとは正反対のコンセプトで作られた究極のマシン“オウガ”(アルザードのプロトタイプ)でグランプリに挑みます。
序盤は向かうところ敵なしのハヤトとアルザード事件で1年間グランプリに出場できなかった加賀の姿が描かれ、中盤では新しいエンジンの不具合が直らず成績不振に陥ったハヤト(精神的な弱さは克服したので以前のような苛立った姿はまったく見せなくなったが)、怪物オウガに苦戦する加賀の姿が描かれ、終盤は待ちに待った加賀とハヤトの正真正銘、そして最後となるドッグファイトが描かれています。
もうね、最終話はZEROの最終話以上じゃないか?と思えるほど2人のバトルが見られます。加賀が誰も破れないハヤトの“リフティングターン”に対抗すべく編み出した“ミラージュドリフト”を駆使しても、“ZEROの領域”を完全に使いこなすハヤトには勝てずにいたけど、それでも最終戦ファイナルラップの最終コーナーを回ったところでオウガが自爆覚悟のブーストを使って(しかも加賀の意思ではなくオウガ自身の意思で)ハヤトに勝ったときは感動しましたね!
そして、エピローグで加賀が「やっぱアイツは強ぇわ」って言ったシーンが印象深かったです。
私はサイバーフォーミュラではブリード加賀(本名:加賀城太郎w)が1番好きなキャラなので、彼が実質主人公となったSINは最初から最後まで楽しめましたねぇ~。
SINのあすかも良いです。SAGAでは間接的にしか描かれてなかったベッドシーンもちょっとだけあるしw
長くなったけど、OVAはこんな感じです。
この作品は10年間休まず何かしらリリースされてたんですよね。OVAが終わった後はドラマCDが出てそのあとすぐOVAが出てって感じに。
TV放送終了から10年間も作品が続いた(しかも4作品も)オリジナルアニメはこの作品が初めてじゃない?つか、唯一?それだけ支持するファンが多かったってことですよね~。
私はこの作品が大好きで何度も何度もそれこそセリフを覚えるまで観直しましたが、もう続編は出なくていいです。たぶん今作ったら違う作風になっちゃうだろうからね。この作品は伝説のままでいてほしい。蛇足はいらない。
これは私にとってアニメファンとなるキッカケとなった作品なのでこれ以上はいじられたくないという思いです。なので、後日談のゲーム版はやってなかったりします。買うことは買ったけどなw