
ちょうど2年前の今頃、彼はひとつの過ちを犯した。
出会いがしらの接触だったが、相手は転倒、大事はなかっ
たものの、しばらくして彼はその場から立ち去ってしまった。
魔が差したとは言え、彼は許されない行為をした。
後日、民事・刑事の両面から彼は苦しむこととなる。
その当時の彼は目標も定まらず、何をしていいのか、何を
やりたいのかすら見出せず、毎日をやるせなく過ごしてい
るように見えた。
彼から話を聞き終わり、私は彼とひとつの約束をした。
それは、「君もがんばれ!オレもがんばるから!」と言う
たったそれだけの約束だ。
その後、彼は親に頭を下げて償いのためのお金を借り、
自分で見つけた、昼夜逆転の夜勤の仕事を始めた。
今日久方ぶりに彼を訪ねた。彼は自分が見つけた仕事を
もう1年以上続けているという。寒空の中の夜勤はさぞかし
辛いことだろうが、彼は自分で決めた仕事を黙々と続けて
くれていた。
現在もまだ、将来自分がやりたいことや目標は見つかって
いないと彼は言う。でも彼は親から借りた大きなお金を自分
の稼ぎの中から返し終わっていた。
何だか無性にうれしくて、涙が出そうになった。
さあ今度は、約束の「オレもがんばる」の番だ━。
あぶかわひろしは今日も行く
あぶかわ浩(虻川浩)・小平市議会議員のホームページ
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