一般的な議事日程では、「議案」と呼ばれる市長や議員から提出される
議題について質疑、討論の後、採決をします。
即決として、その場ですぐに採決してしまう場合と、委員会付託と言って
各会派の代表委員による少人数の各種常任委員会で議論を重ね、その
議論の結論を本会議に戻し、採決をする場合があります。
小平市議会には、総務、生活文教、厚生、建設の4つの常任委員会が
あり、内容や性格により振り分けられ付託された事案を議論し、委員会
としての結論を出します。一回で結論となる場合と、複数回に渡り継続
審査となる場合があります。
今回の6月定例会では9つの議案が提出され、結論としてはすべて可決
されましたが、そのうちの5つが全会一致で、4つが賛成多数(反対者
あり)、との結果となり、2件の請願が厚生委員会に付託されました。
中でも、議員提出議案第63号「朝鮮学校を高校無償化から排除しない
ことを求める意見書提出について」が調整時間を含め都合7時間にも及
ぶ事となりました。
第63号は総務委員会において議論され、全会一致ではなかったものの、
委員会では「可決すべきもの」との結論が委員長により報告されていた
ものでした。
大勢の意見としては、政治的イデオロギー論と教育とは分離すべきであ
り、外国人学校も高校無償化の対象となる以上、そこから朝鮮学校だけ
を除くことは不自然であるということでした。
それに対し反対論としては、拉致問題を起こしたり、独裁的な指導者を
崇拝させる国の子弟に対して援助するべきではないというものでした。
この第63号の意見書に引用されていた法律の名称が間違っている事を
理由として紛糾したわけですが、まず反省点として、引用の法律名の間
違いに、反対した側の委員も提出者代表議員も、委員全員が誰も気づか
なかった事は反省すべき点です。今後は慎重なチェックが求められます。
しかし、あくまで名称に対しての「錯誤」であり、それによって今まで
議論されて来た内容までもが全て無効となるという性質のものではあり
ません。実は真犯人が別にいたという様なわけではないのです。
この日の深夜、サッカーワールドカップで大健闘の日本代表チームの
熱戦の模様が放映されました。日本列島が震える見事な激闘でした。
インタビューで岡田監督が語ったサムライジャパン大健闘のカギは
何であったか、それは一言で「チーム力」ということでした。
一戦一戦成長するチーム力で、どこまでも力を合わせ勝利のために
一丸となって戦う姿は、練習試合での日本チームに対する、批判的、
誹謗的ともいえるテレビ解説の論調と世論をガラリと変えるのに余
りある勢いでした。
電車の中で学生さんと思しき2人の女性が興奮気味に話していました。
「ひっさびさにコクミンになったね!」「そうそう私もなった!」
スポーツや文化、芸術は、政治ではなかなか越えられない壁を一気に
乗り越えてしまう力を持っているものだとつくづく感じさせられました。
日本を背負うといっても、その寄って立つものが何であるかによって
そのスタンスは大きく左右されます。そうであればこそ最も大事な事は、
互いに同じ地球人であり、人間同士なのだという普遍的な感性です。
わが会派も小平市にあっては、「チーム小平」として、全国にあっては
「KOMEIチーム3000」として力を合わせ、皆様の期待にお応え
すべく、シャープな動きを展開して参ります。
あぶかわひろしは今日も行く
あぶかわ浩(虻川浩)・小平市議会議員のホームページ