読むクスリ37 上前淳一郎著 文藝春秋
P43より引用
ISBN4-16-358660-1
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「トイレ紙危機管理」
外出先で急におなかが痛くなり、トイレ
に駆け込む。用を済ませて、ほっとし、
ペーパー・ホルダーに手を伸ばした瞬間
「あっ、紙がない!」慌ててポケットを
探るが、こういうときに限ってテッシュ
も持っていない。(中略)
そういう「危機的状況」を招かないよう
に最近はペーパー・ホルダーを二つ備え
たオフィスやホテル、デパートなどが多
くなった。(中略)
「これがいちばんいけないんです。ど
ちらかのホルダーも使えるのは一見親切
そうですがホルダーが一つの場合より、
かえって始末が悪いといえます」(中略)
いちばんいいのは片方のホルダーのペー
パーをそのままにしておくこと。(中略)
その結果ごく自然に片方を使い切ってか
ら一方のロールが使用開始されるように
なっていく。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
▼私の経験では「タンデム方式」(二頭
立ての馬車のこと)で片一方が包装された
ままというのはいままでありませんでし
た。たいがい両方とも包装は取ってあり
どちらも少なくなって、危ない状況とい
う場面が多いですね。日本人は妙な潔癖
症があってつい新しい方に手が伸びるの
かもしれません。最良の方法は↑方一方
の包装をとらないようにすれば、いいわ
けです。両方使ってしまうと清掃員の方
が取り換えるタイミング外してしまう。
そんなときに限って次々に使用されて、
両方とも無くなってしまう最悪の状態に
陥る。