立松和平著 大和出版 P130より引用
ISBN4-8047-1588-6
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情報化時代の言葉
「情報のウソとマコト」
ここに一つ、情報化社会の落とし穴が
ある。日々、ものすごい量の情報がたれ
流されている。その中でどれが本当で、
どれがウソなのかは全く分からない。(中略)
かつて七十年の石油ショックの時、トイ
レットペーパーがなくなるというウワサ
が全国に広まった。各店のトイレットぺ
―パーはまたたく間に品切れになり、主
婦たちは朝早くかrスーパーに列をつく
った。(中略)大阪の千里ニュータウンの
一人の主婦が発した一言で、あのトイレ
ットペーパー騒動が始まったとされてい
る。
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▼調べ物にはネットが確かに便利です。
キーワードを打ち込めば瞬時に解決して
くれます。ところで、ウワサのはなしで
すが、↑のトイレットペーパーがなくな
るという事件はわたしも覚えています。
石油がなくなると紙が作れなくなり、紙
がなくなってもっとも生活で困るのはト
イレットペーパーだ。という発想で主婦
の発した一言で全国に広まった。そうい
えば色々なウワサ話が当地でも飛び交い
ました。「口裂け女」が○○ロードに夜
出没するとか、○○番の高級車が二台で
挟み撃ちにして追突を装い多額の金を請
求されるとか、「○○銀行が危ない」と
電車の中で女学生が噂をして、銀行に大
勢の客が押し寄せたとか、上手くタイミ
ングを計ったようにまことしやかにウワ
サが広まる。そのころは人から人への口
コミでそのスピードも遅いが、今日では
もっと早く広まってしまうかもしれない。
ウソかまことかこれが誠に悩ましい。