中日新聞 2010年10月3日 33面より引用
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防腐効果や吸水に役割
甘党の人は甘いものは別腹…で、つい
食べ過ぎて後悔してしまうことが多いで
しょう。今回はその誘惑のもとをつくる
砂糖の科学を紹介します。(中略)
まず挙げられるのが、砂糖の防腐効果、
食品が腐ってしまうのは、食品中の余分
な水分のせいで細菌などが繁殖してしま
うからです。砂糖はこの水分を引き付け
て吸収する性質があります。だから、砂
糖がたくさん入ったジャムやようかんな
どは腐りにくいのです。(中略)
昔の人がおせち料理に砂糖を多く使った
のは、この防腐効果を知っていたからで
すね。(中略)食品の重量の約半分の砂
糖のがないと、防腐効果は期待できませ
ん。(中略)砂糖がしっかり入っている
パンやお菓子は、日がたってもしっとり
しています。これは砂糖の保水性のため
です。卵白を泡立ててメレンゲを作ると
きにも、砂糖は水分を吸収します。メレ
ンゲから水分が分離しにくくなるので、
安定した泡になるのです。(中略)
糖分は脳の唯一のエネルギー源でもあり
ます。砂糖と上手に付き合っていきたい
ですね。(サイエンスライター)
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▼おせち料理には砂糖が欠かせません。
それが防腐の役目をしていたのですね。
昔からの知恵でしようか。お正月三が日
は料理をしなくてもよいという実に合理
的な習慣ですね。正月ぐらいはゆっくり
したいですから。私はケーキをよく作る
のですが、砂糖がメレンゲから水分が分
離しにくくなるなんて、レシピ通りにや
っているだけですからその意味すら知り
ませんでした。だからあんな立派な角が
立つんですね。納得です。でもやっぱり
甘いものは別腹ですね。
こめぞう