たわごと~産業カウンセラーとして~

資格取得後もまだまだ研鑽の日々です。勉強会で感じたことを中心に、日々思う事や季節のことレシピまで自分を表現する日記です。

感情をぶつけるということ・・・「投影」

2011-07-04 21:11:20 | 勉強会
あるセミナーで、家族間では、どうしてイライラしたりや感情的になるんだろう、どうしてですかということを聞かれました。

なぜ、家族には感情をぶつけてしまうのか。
それは、自分に近い存在だから・・・というのはわかると思います。
それではなぜ、近い存在だと感情をぶつけやすいのでしょう。

心理学では、「投影」という考え方があります。
「投影」とは、自分の感情をまわりの人や環境に投射して映し出す感情のことです。
映し出すといっても、目に見えるわけではないので、とても難しいのですが、感情のレベルの話です。

たとえば、何かイヤな感情の出来事があったとします。
それを、誰かに投射します。
すると、その感情が、プロジェクターに映したかのように映し出されます。
自分ではなんだかわからないけど、目の前の相手にイヤな感情がわいてくる…という現象がおきます。
無意識の領域なので、本人はよくわかっていません。

「投影」は、すべての人間関係でありますが、近い存在、家族では顕著にでます。
他人にはしない感情をぶつけてしまうのです。

自分の心の中で、罪悪感、無価値感、または無力感などがある場合、家族を責めたり、悪い態度をとってしまうものです。

自分がイライラしてしまう・・・相手に自分は何を投影しているんだろう?
と考えてみると、自分の無意識の領域に踏み込めるかもしれません。

そして、自分に感情をぶつけてくる相手に、その人は何を投影しているんだろう?と考えてみると
自分を近い存在と思い、信頼しているからこそ、感情をぶつけてくるんだな~と広い見方をできるのではないでしょうか。

ちょっと難しい「投影」ですが、自分の中の隠れた感情を見つめ直すことができると思います。