たわごと~産業カウンセラーとして~

資格取得後もまだまだ研鑽の日々です。勉強会で感じたことを中心に、日々思う事や季節のことレシピまで自分を表現する日記です。

否定的なほうが安心~心理ゲームの罠~

2011-09-07 12:51:05 | 交流分析
分析が苦手と思っていた私ですが、交流分析を深く学ぶほど、わかりやすい理論だと感じています。人の心の不可思議さを知るためにもとても有効だと思います。

なぜこんな行動をとってしまうのか、なぜこんなことを言ってしまうのか…

人生に抱えるほとんど問題は、子供の頃の体験からうけた感情であるということです。
それは、子供の頃にうけたストロークの影響です。

親の愛情(ストローク)をもらいたいために問題を起こし、否定的ストロークでも欲しがるということは前回書きました。
子供の頃、否定的ストロークばかりもらい続けると、それに慣れ親しんでしまい、嫌な感情になるけれど、逆に安心もするのです。ここが不可思議なところです。
なので、大人になってもその慣れ親しんだ否定的ストロークが欲しいために心理ゲームを仕掛けるのです。もちろん、無意識なので、本人はまったく気づいていません。

近くに、良いストロークを受けつけない人っていませんか?
なぜか、つっかかってくる人っていませんか?

慣れ親しんだ否定的ストロークが欲しくてそのような態度になってしまうのです。
ダメだとわかっていても、あとで自己嫌悪になるのはわかっているのだけれど、そのほうが安心なのです。あ~不可思議です。

そのような人とは距離をとることが一番の解決と言われるのですが、本当は、その相手はあなたに助けて欲しいのです。
ストロークをもらいたいのです。
もちろん良いストロークが欲しいのですが、それをもらい慣れていないので、苦手なのです、反発したいのです。

他人の場合、距離をとっても問題ないかもしれませんが、親子など近い存在では、距離をとるだけでは、相手も自分自身も解決にはなりません。いつまでも苦しいような違和感があり、幸せは感じられません。

では、どうすれば…

・ゲームの罠にはまらないこと。
・あくまで肯定的ストロークを与え続けること。

問題行動や、否定的な言葉を言う相手に肯定的ストロークを与え続けることは至難の業です。
でも、それが自分自身の成長の機会なのかもしれません。

前回は、メインテーマ?の「人生脚本」だったのですが、うまくまとまられず、長くなるので、分けて投稿しようと思っています。