たわごと~産業カウンセラーとして~

資格取得後もまだまだ研鑽の日々です。勉強会で感じたことを中心に、日々思う事や季節のことレシピまで自分を表現する日記です。

いじめの問題

2006-10-20 08:58:49 | 日々の雑感
いじめの問題。。
学校や職場など、たぶんこれは、今始まった事ではなく、集団がそこにあれば、少なからず必ずあるものではないかと思います。
それは、人間だれでも持っている弱さ、醜さの暗い部分があるからです。

いじめの問題が取り上げられるといつも思い出すのが、中学3年の時のある取り組み?です。取り組みなんておおげさかな。先生には何も相談しなかったし。

たしかクラスの女子の中で問題があったのか、影で悪口を言ったり、いじめのようなものがあったりで、うまくいかない雰囲気をどうにかしようと考え、女子全員集まって、ひとりひとりに、全員から良い所、悪い所を言ってみようと提案したのです。

不思議だったのが、おとなしい子もいじめをうけている子も約20人くらい全員が賛同してくれて、なぜか?「こどもの国」までみんなで出かけていって、でっかい広場で輪になって話し合いました。
出席番号順だったかな、先ず、○○さんについて、全員からのコメントが始まりました。よい事だけでなく、辛辣な事も、厳しい事も言っていたのですが、本音を言おうねという約束で、ひとりひとり素直に受け止めていた感じでした。

みんなが自分をどう思っているかがわかったし、誰が誰をどう思っているかも分かって、帰りには、みんながすごく仲良くなれた思いでした。

その後ですが、学校でもよい関係ができあがると、男子からいじめをうけていたある女子が、すごく明るく変わっていったのです。
本人が変わったからか、女子からも声をかける事が多くなったし、男子が何か言ってもはねとばす力まででてきたのです。そうなると今まで見てみぬふりをしていた女子も味方になったりで、どんどん良いほうに変わっていきました。
何がどう変わったか、その時はわからなかったのですが、みんなの心の持ち方が少し変化し、人間の良い部分がでてくると、集団の相乗効果で良いほうへ向かっていったのだと思います。

今考えると、あれってすごい事だったな~もちろんカウンセリングなんか勉強していなかったけど、構成的エンカウンターグループを実践してしまったんだな~と思います。

30年以上前の事で(笑)経緯は思い出せないけど、もちろんそんな高尚な考えから行ったのではなく、きっと誰かに文句を言いたかっただけだったのかもしれない、中3の女の子の考えだから。
たとえそうだったとしてもエンカウンターグループの効果を実体験した事は、今改めて忘れられない思い出です。

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