木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

9月の野草達

2024年09月22日 05時22分47秒 | 耕作放棄地

街路や庭園には多くの花々が咲き誇るが、多くは栽培され管理された花々である。無論、人々を魅了する美しさを備えているが、どことなく作られたドラマのようで、心底心惹かれるものは少ない。反して農園内外に咲き誇る野草達は、華麗さも華やかさも持ち合わせていないが、静かな美しさ、とも呼べるような「品格」みたいなものを兼ね備えている。作業の合間に歩き回りながら、つい座り込んで眺め入ってしまう。しかも四季により品目を替えて出現してくれるから、飽きることも無い。

時は9月、秋のシーズンだ。この時期最も目を引くのが「ヒガンバナ」であろう。子狸の耕地でも彼方此方に咲き出した。元々がモグラやネズミを忌避するための防御用だったが、花としても鑑賞できる。しかしながら好みがあって評価は相反するようだ。子狸もお好みでは無く、遠目に眺める程度。黄金色の稲穂とヒガンバナとはマッチするようで、被写体として狙われることが多いようだ。

ヤブの中にひっそりと咲くのは「ツユクサ」、青色の可憐な花を咲かせる。余りにも小さいので、歩きながらの鑑賞は困難かも。多くは群落を作り数本から数十本が群れて咲いている。田圃の畦道に多いようだ。

同じく畦に咲く白い花、何物かと思いきや野生の「ニラ」なのだ。ニラについては食用として栽培されるが、畦道等で野生のものが生存することも。野草採取を趣味とされる方もおられるが、野生のニラとヒガンバナとを誤用されないようにご注意を。開花期は大丈夫でしょうが、非開花期には誤認識に陥りやすい野草です。

ツユクサの合間に咲くきわめて小さな花が「ムラサキツメクサ」かと思ったが違ったようだ。余りにも小さいので見落としがちですが、座り込んで注意深く探せば其処彼処に咲いています。この時期黄色い花は少ないので希少な存在かも。それにしても名称は何だろう。

最後に当農園では余り存在しない花が「セイヨウヒルガオ」、ツユクサの大型バージョンと言った雰囲気でしょうか。真っ青な色合いの花が秋空のようで、好みのタイプでもあります。子狸の耕地を探し回りましたが、画像の1本だけでした。咲き誇って欲しい野草です。

 

 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 冬野菜の種蒔き | トップ |   
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

耕作放棄地」カテゴリの最新記事