この窓埋めだけをします。
まずは四辺を拡大することから始めます。
素敵なディテールのテーパーですが、窓埋めの時には接着剤の過剰投入によるヒケの原因になるので取り去るということです。
角穴になります。
裏からプラ板を当て込みます。
更に大きめのプラ板で蓋をして接着剤でよく固定します。
大きさがあるから裏打ちができるというのは強みですね。
これでちょっとやそっとじゃペキっと外れなくなります。
面の状態です。
まずまずのハマり具合ですね。
低粘度の瞬間接着剤を真鍮線で落としていきます。
四方を盛ります。
400番のヤスリスティックソフトであらかた撫でます。
1200番程度まで仕上げて完了です。
まだ右上が不完全ですね。
このあと整えます。
どうかな?
この角度ではどうかな?
ではこの角度は?
まずはいいことにしましょう。
↑これで改造点は終了で、あとはデッキ手すりと幌吊りの取り付けで完成です。
つるりぬるりのスハネ16-514のつるりとした方のデッキ妻面に穴を開けます。
エコーのハッチを切り抜き
貼り付けて票差しも貼り付けます。
セロテープ固定&瞬間接着剤で。
モデルエイトの銘板を
ググっと吟味して
上から
日本国有鉄道-日本国有鉄道-日本国有鉄道
大宮工場-大井工場-鷹取工場
土崎工場か郡山工場-日本車輌-日立製作所
のようです。
今回のスハネ16-514は後藤工場か土崎工場(資料により異なる)でオハネ17になり五稜郭工場でスハネ改造の2節ありの様子。
写真を見る限り五稜郭の銘板はないようなので土崎か郡山に見えるものを試用します。
こんな感じ。
元モールドはかなりごつい。
しかもスハネ16なのに日本車輌です。
ですから結局
総取り替え、及び銘板位置が違うようなので資料に合わせて取り付け位置を変更します。
五稜郭の銘板はないのかな・・・?
まぁ、それより標識灯掛けのほうが高価で参ったという感じです。
幌の引っ掛け器具も撤去して削りやすくし、エコーの部品に交換します。
軟質樹脂なので塗装が乗らないというのが本音です。
製品版 スハネ16ですが、
幌引っ掛け器具が別部品ではありません。
変なところに型が異なっています。
ちなみにこれは先日の中古ですから日光台車版です。
オハネから改造のものはトミー台車版の再生産分。
細かいところですが改良されていますね。
銘板も空白になっています。
改良して「日本車輌」となったものようです。
現状です。
実はこのHO寝台車の各ディテールはかなりごついもので、ハッチなや手すりなどはかなりプアです。
仮に製品での冷房車の方を手がけるとしたら、これまた結構なお時間が掛かりそうです。
というか、やるべきか悩みます。
プラのこのシリーズは、フジキットより良い面とあまり良くない面が現れています。
そのままの完成品としては手軽でよいでしょう。
また内装なども強みです。
第二ロット分だと走りがとにかく軽く台車内部ディテールも優秀です。
だがしかし、初期ロットでは日光のため全く差はありません。
加工になると金属アレルギープラアレルギーはともかくとして、バイマテリアルならフジに優位な点があります。
・・・といってもクーラーやベンチレーターはトミックスの分売を使ったほうが遥かに良い物が多く「どちらが秀でている!」というものでもありません。
窓も嵌めこみが有効なのはHゴム窓に顕著ですが、一般窓は大して優位に見えないところがNと違うところです。
むしろ傷がつきにくい、平滑性は材料次第で変わりますが、フジのセル窓のほうが一長のものがあります。
(スロ54が嵌めこみ方針から一転、セルにシフトしたのはこの辺りです)
この完成品やメジャー製品群の「どっちともつかない」差がHOの面白さであり「KATOとTOMIXの完成品が到達基準。」になりつつあるNより「精神的に」気楽に取り組めると考えられる部分です。
ただ、どうも大きいがゆえにちょっと作業が雑になりかける部分は自分との戦いですね。
あ、谷川製作所は、触れたことがないのでよくわかりませんw
N出身でちょっと思うことは「フル編成主義が叩きこまれているので、HOの傾向(サードパーティー部品の点数から見ると機関車(特にSL)至上勢力が見える)機関車一点豪華主義とはなりにくい」かもしれません。
↑あと一本