気ままな日記

東京近郊を生活圏とする北九州出身のしがない元サラリーマン

過去の単身赴任地での生活などを含め紹介

富山・立山曼荼羅の里

2011年08月27日 20時36分48秒 | おでかけ
一度行ってみたいと思っていた立山曼荼羅の里

立山は、山岳宗教で栄えた山で、その様子は立山曼荼羅として残っています。

そして、立山の麓にある岩峅寺、芦峅寺は、その立山信仰の拠点として全国から信者を集め、おおいに栄えていました。
岩峅寺、芦峅寺の周辺には、数多くの宿坊があり、今で言うガイド的な仕事もしていたようです。
(新田次郎の剱岳で、測量士・柴崎芳太郎のガイドを務めたとされる宇治長次郎も、ここ芦峅寺の人です。)

立山の山頂に、雄山神社・峰本社があり、芦峅に雄山神社・中宮祈願殿、岩倉に雄山神社・前立社壇があります。
中宮祈願殿を芦峅寺、前立社壇を岩峅寺と言うようです。


芦峅寺周辺は立山曼荼羅の里として整備されており、ゆっくりと散策してきました。


岩峅寺・雄山神社(前立社壇)です。





参道は、これまた味があります。


昔は、この参道の脇に宿坊が並んでいたのでしょうか。



岩峅寺から車で10分~15分ほど走ると芦峅寺です。

 



(残念ながら中宮祈願殿の写真を撮っていませんでした。)

西本殿



創建701年だそうです。歴史を感じさせます。

この周辺も宿坊で賑わっていたそうですが、今はその賑わいがありません。

芦峅寺には、富山県立「立山博物館」があります。
ちょうど、開館20周年記念特別企画展『綜覧 立山曼荼羅』が開催されていました。

立山曼荼羅の展示と、立山信仰について説明されていました。

なかなかシンプルな展示です。
実物の立山曼荼羅と見ることができました。


博物館を出て少し歩くと閻魔堂があります。
そして閻魔堂から石仏群のある坂を下りると布橋、橋を渡ると姥(正確には女偏に田が3つ)堂があります。


閻魔堂


石仏群
 

布橋
 

姥堂跡



布橋はこの世とあの世の境界とされていたそうです。
女人禁制の立山信仰でしたが、女性はこの布橋を渡ることで極楽往生がかなうとされたそうです。

今も、この儀式である「布橋灌頂会」が開催されています。
今年は9月28日に開催されるそうです。


宿坊が残されていました。


 

このような宿坊が芦峅寺にはたくさんあったのでしょう。

この展示されている宿坊は映画・剱岳のロケでも使用されたそうです。

博物館の脇にも教算坊という立派な宿坊がありました。
ここは特別な宿坊だったのでしょうが、庭も建物も立派でなものでした。
(残念、写真なし。)




立山市まで行って立山に登らず、ふもとを散策するだけではなんとも中途半端ですが、今日は立山曼荼羅を見ることができたので良しとします。

(高さ350mという称名滝には行きましたが、残念ながら滝の上部は霧の中で見えませんでした。)