映画「チェ 28歳の革命」を観ました。
この映画、テレビ会社などが協賛となっていないので、TVなどの宣伝は地味です。
きっと入りは少ないだろうと予想していました。
ところが、映画館の座席指定をする際に受付の方から、「この映画は入りが多く、席の位置が限られます。」と言われ、 えっ!!
意外に感じ、入場してみると、なんと映画館の中には誰もいない。
開演15分前なのに・・・
朝一だからか?
映画館一番乗りは初めての経験です。
その後、ぱらぱらと客が入ってきて、結局、20~30%位の入りか。
午後の部ならもっと客が入ったのかも知れません。
少ないなぁ
(しかし、受付の方の案内は何だったのだろう。)
最近の若者はゲバラなんて知らないだろうし、キューバ革命も、カストロも歴史で習ったくらいでしょうね。
私も、キューバ革命は歴史の授業で習った世代だけど。
映画の内容は?
おもしろいですよ。私にとっては。
派手なドンパチがあるわけではない、勧善懲悪のストーリーがはっきりとわかるわけではない。
ゲリラによる革命の困難さ、その「革命戦争」におけるゲバラの地味な活躍。
それと、国際連盟におけるゲバラの演説が交互に
淡々と映写される。
ゲバラという人物をある程度知っている者は、「興味深く」この映画を観ることができるでしょう。
しかし、アクション映画でもないし、ラブストーリーでもないし、コメディでもないし・・・。娯楽映画としての点数は高くないと思う。
女性には不向きかも・・・
刺激が少なくて、若者にも・・・
ゲバラを含めキューバ革命のドキュメンタリーとして観るとおもしろいです。
私には、あっという間の2時間でした。
逆に、ハバナ占拠の映像がなく、サンタクララで終わっていた(と思う)のがもの足りないくらい。
1月31日に公開される「チェ 39歳 別れの手紙」に持ち越しなのかな。
カストロ政権のよしあしは別として、
かつてはアメリカと結びついていた特権階級と農民の生活格差は著しく大きく、搾取的な実態にあった。カストロなどが行った革命はキューバ国民から支持を得ており、正義はカストロにあったと言えます。
その正義に向かう流れの中で、
教育水準が低く読み書きもできない農民を教育し、戦争を行う
政府軍、正規軍とは異なり、装備が劣り、基礎教育もできていない農民をゲリラ兵として活用していく
困難性はさぞ高いものであったと考えられます。
また、農民から略奪したゲリラ兵に、迷うことなく厳罰を下すという冷静な判断力
ゲバラに、指揮官として、人として魅力を感じます。
ゲバラは優秀な指導者であり、ゲバラに指導者としてのあるべき姿を感じさせます。
31日に公開される「チェ 31歳 別れの手紙」
別れの手紙とは、カストロに対するもの、家族に対するものを指しているのでしょう。
「チェ 31歳 別れの手紙」、いよいよ『ゲバラ日記』に突入です。
楽しみだなぁ。
(全くまとまっていないコメントでした。)