気ままな日記

東京近郊を生活圏とする北九州出身のしがない元サラリーマン

過去の単身赴任地での生活などを含め紹介

仙台藩花山村寒湯番所を通って秋田県・角館へ

2013年05月11日 22時22分09秒 | おでかけ
仙台から角館へは奥羽山脈を越えなければなりません。
かつて仙台から奥羽山脈を越えてるルートとしては、12カ所の番所の一つを通らないといけなかったそうです。
今回、秋田藩雄勝郡に抜ける花山越え・仙台藩花山村寒湯番所を通ることにしました。


仙台から陸羽街道(国道4号線)・羽後街道(国道457号線)を使って岩出山の城下町へ抜け、北羽前街道(国道47号線)で鳴子方へ向かい、途中から北へ山越えして仙北通(国道398号線)へ入ります。

仙北通の山道を登っていくと、一迫川が狭まった渓谷に仙台藩花山村寒湯番所跡があります。






関所の表門をくぐると、右手に関所守の居宅である役宅があります。




これは幕末の建築だそうですが、二階建ての大きな建築物です。

これほどの規模の建物がこの山の中にあったのだから、通行人もさぞ畏怖したことでしょう。



表門の正面に検断所の遺構があります。



ここで通行人の荷物を調べていたそうです。



馬屋跡です。



大きな馬屋があったのでしょう。
不審があれば築館の代官所へ走って指示を仰いでいたそうですから、多くの馬を飼っていたのではないでしょうか。


(表門を内側から見ると)




残念ながら到着時刻が早く、まだ役宅の見学はできませんでした。
ぜひ見学したいものです。

この番所から先の国道398号線は夜間通行止めになっており、私も午前9時まで足止めされてしまいました。
まさに関所ですね。


午前9時の開通時には、5~6台の車がゲート前で並んでいました。

この番所からつづら折りの道を登っていきます。
湯浜峠(標高380.5m)、さらに花山峠(標高741m)を越え秋田県へ
あたりは積雪が残っています。

少し下ると栗駒・須川高原へ抜ける栗駒道路と分かれます。
栗駒道路は冬期閉鎖されていました。
まだまだ雪が深いのですね。

下っていくと小安峡・小安温泉

足湯があったので利用させていただきました。
気持ちがいい~

すっきりした気分で、さらに下ります。
この道は小安街道と呼ばれていたようです。

小安街道から増田街道(県道106号線)を通って羽州街道(国道13号線)、そして横手の町に到着

冬のかまくらで有名な町です。

今は、B級グルメとして横手焼きそばも有名なので、焼きそばをいただきました。

目玉焼きが載ったソース焼きそばです。
どちらかというと甘口なソースでした。

ここから角館までは1時間弱です。


角館からの帰りは、横手・湯沢の町を通過し、雄勝から鬼首街道・羽後街道(国道108号線)、北羽前街道(国道47号線)を通って岩出山・大崎まで走ります。

この国道108号線は長いトンネルなど整備されており、良いペースで走ることができます。
交通量は少ないのですが、登板車線がないので、トラックなど遅い車がいると所要時間がかかるかもしれません。

奥羽山脈越えを楽しんできました。

角館の桜まつり

2013年05月11日 21時40分45秒 | おでかけ
桜まつりが行われている角館へ行ってきました。

今日は小雨が降る生憎のお天気
雨で桜の花びらは、かなり散っていますが、まだまだ美しい景観を見せてくれました。


東北地方の城下町に共通するのではないかと思っているのですが、河岸の桜、ここ角館も見事です。

  

  


すばらしい景観

葉の新緑が混じったピンク色の並木に見とれてしまいます。



武家屋敷のしだれ桜は、花びらがかなり落ちてしまっていました。



 




訪れたかった桜の季節の角館
やっと実現しました。



ある武家屋敷に料金を払って入ったのですが、母屋に入れるわけではなく、庭は手入れが行き届いているわけではありません。
点在する建物で展示されているものも統一感がなく、(展示品の一つひとつに見入ってしまいましたが・・・)武家屋敷に入っていることを忘れてしまうほどです。
私は、武家の生活をもっと深く感じさせられることを期待していました。

敷地内の建物も売店や食堂と化しているものもありますし、また庭も手入れが行き届いているわけではありません。

内容が料金に見合わないと感じました。
500円とけっして高額ではないのですが、すばらしかった鶴岡の旧風間住宅と比較してしまいます。(時間的にもロスをしてしまったと感じました。)


角館の武家屋敷通りは垂れ桜が趣を感じさせるのですが、黒塀の中にそれを感じさせるものはなく、なんだか映画の舞台セットの裏側を見ているような気持ちになりました。


この時期、武家屋敷の通りを自動車進入禁止とできないのでしょうか。
多くの観光客が歩く道を自動車が走るのは危険です。
また、武家屋敷の門前にマイクロバスが長時間停車していたり、景観も損ねます。



鶴岡は、景観に角館ほどに城下町を強く感じさせられませんでしたが、その景観を上回る内容に充実感を覚えました。
また、土産物店や、街のパン屋さんなどの商いをされている方々に限らず、史跡の担当者の方々からも、暖かみ、嫌みのないおもてなしの気持ちが感じられたものです。
それに印象を良くして、ついついお土産をたくさん買ってしまったのですが・・・。