竜馬と龍馬

　「竜馬が行く」は司馬遼太郎の世界の龍馬だと言う。だから、敢えて名前を竜馬に変えたと言われている。史実と違う龍馬の世界が繰り広げられている。ＮＨＫ・ＴＶ大河ドラマ「龍馬伝」も脚本家の腕により視聴率が左右されるから史実とは多分違い、岩崎弥太郎との絡みはないであろう。でも、小説やドラマと言うものはデフォルメした内容で読者を酔わせ感動させるものだからそれはそれでよい。ＮＨＫ・ＴＶ大河ドラマ「篤姫」のときなどは脚本の方が基となった宮尾登美子の小説「天璋院篤姫」より面白かったが史実とはさらに懸離れた内容になっている。日経新聞「私の履歴書」でも本人が記載していても細かいところでは事実と違う点はあるであろう。だから、史実と何かは分からない。読者や視聴者はそれらから何を読み取るかが重要なのではないか。