朝は「仏像への誘い」の講演会に行く。講師は京都国立博物館・淺湫 毅氏である。仏像には大きく分けて4種類(如来、菩薩、天、明王)+その他(肖像、神像)で5種類あるとPowerPointで分かりやすく説明して下さったが、残念ながらレジメ資料がないので半分以上はもう忘れている。 / 忘れたことの言い訳をするなら、学ぶこころが大切で内容は時代によって新しい情報が追加されるので大きな意味を持たない。広い知識を学び、知恵を得るのである。 午後からは龍谷大・糸井通浩先生の「国語」である。和歌は短詩形だから多様な解釈が成り立つ。例えば:花の色はうつりにけりないたづらに我が身世にふるながめせしまに(小町)→花は桜なのか、普通の花なのか、一般に桜だと解釈されている。桜はすぐ散るのに色あせるものだろうかと疑問が湧く。花びらが落ちて地面に色が移ったと捉えるのが自然ではないか。古今集のこの和歌の一句前の和歌は桜の花が散ったと詠っている。このような新説(解釈)を教えて下さる。 / こう言うことを毎日真剣に考えている学者さん達が居る。 仏像も和歌もある意味どうでもよいことであるがそれを探究し、意味づけし、自分たちの立ち位置を示すことが文化なのだろう。⇔ 今日は新しい電化機器に囲まれた文化生活とは少し離れた、いな大きく異なる領域の傍に居た。
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