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英語民間試験の問題点 参考用

2019-11-01 07:37:45 | 日記
今日、延期の記者会見予定です。

では何が問題なのか?
おそらく自分の身内で大学受験しない人にとっては、関心が薄いと思いますが、
この試験、実は、かなり特殊な構造なのです。

まず、今年の高2・または来年受験予定の人は、学校・本人が、
じぶんのID取得申し込みをします。
そして、来年の4-12月までの間に、定められた英語検定を受験するのですが、
ID記入は2回までしか認めらえていません。
この2回分の結果が、大学側が認定試験を参考します・もしくはこれを英語の評価としますということで、
試験結果に結びつきます。
※センターの英語とは違い、各認定試験によって統一問題ではありません

何が問題なのか?
①色々な業者の認定試験のため、認定試験問題そのものが統一されていない。
ゆえに高得点になりやすい一定の認定試験に集中されると予測される。
そうなれば、受験生50万人と言われている来年度、
いったいどこの会場がそれだけの席数・または近隣に宿泊施設があるのか?

②通常進学校で開催される実用英語検定は除外なため、
地方の生徒は、都市部で英語検定を受験しなければならない。
ゆえに受験費用・交通費・宿泊費が伴う
この費用が捻出できない家庭もある
また、試験会場は、ほぼ都市部になると言われている

③②に付随してですが、都市部の生徒は、ID記入する2回を本番として、
認定試験が何度も受験できてしまう。
例にありましたが、四国のある県などは、本番しか受験できない可能性を示唆されていた

④時期
高3の4-12月という、受験に少しでも時間をかけたいこの時期に、宿泊を伴う資格試験は時間的に、
かなりきつい状況になる。
都市部で電車で1時間と、地方で2日まるまる資格試験に時間を費やす同級生が平等とは言えない。
また、万が一、ケガ・事故でも起これば、大変なことになりかねない。
実際高3には、もうオープンキャンパス見学さえ禁止する高校さえあります。

以上が問題点です。
今日の記者会見で、低所得者家庭は免除などの発表もあるようですが、
「身の丈発言」もあり、かなり混乱を極めるでしょう。
都市部のお金持ちの子どもが優遇と言われても仕方がないこの英語民間試験、
この先が見ものですね。