少し前、収入の壁のことを書きました。
最低賃金951円の秋田と
最低賃金1163円の東京都では、
そもそも212円もの差があります。
これを時給で考えると、
4時間で848円もの差なのです。
軽食が出来る金額です。
昔、都市部でフリーター生活が話題になりましたが、
地価は高いですが、賃金も高いので、
家賃の高いところに住まなければ、
生きていくことは可能です。
東京で、103万円で抑えると、
885時間勤務ですが、
秋田なら、1083時間勤務となります。
198時間の差です。
フルタイムサラリーマンの
残業を含めた1か月勤務時間相当になります。
また、会社も、
地域に合わせた勤務形態がほとんどで、
中々全国一律給料はありません。
※中には地域手当や燃料手当のある会社もあります
同じグループ会社でも、
メーカー時代、あまりの賞与の差にがくぜんとしたものです。
※平均妥結が倍違いました
ちなみに会社情報が掲載されている四季報
年収は地方から見れば、かなり高額です
給料、ボーナスが違いえば、
もちろん、社会保険も上がりますが、
将来受け取れる年金も多いです。
地方と都市部の賃金差は、
最低賃金が改正されれば、されるほど、
開く一方なのです。
今の物価高では、確かに
最低賃金が上がるのは、
生活防衛費として必要です。
が、最低賃金が違うのに、
収入の壁を一律に取るのは、
意味合いが違うような気がしました。
また、短時間パートが多い職業は
スーパーなどの小売業です。
スーパーと言うのは、
お客さんが多いのは、
休日は別として、
昼前と夕方以降に集中します。
逆を言えば、それ以外の時間は、
閑散としている店が多いのです。
年収の壁を取っ払えば、
確かに長くは働けますが、
雇う立場は、遊ばせてしまうことになる。
また、子どもの体調不良など、
不測の時にシフト変更も可能だったことが
出来なくなる可能性もあります。
そうなると、みんなが長時間勤務ではなく、
休まずよく働く人が重宝され、
リストラが進むことでしょう。
また、勤務が増えることで年金が増えるのは、
40歳前半ぐらいまでです。
10年働いても、178万円程度なら、
払った分上乗せぐらいです。
恐らくそれもあり、
抵抗している方もいるのでしょう。
フルタイムの場合、それぐらいまでの
年齢ぐらいが採用されやすいです。
恐らく地域ごとに収入の壁は区切れないので、
政府としては一律で考えていると思いますが、
「働きたいけど、やむを得ず抑えている」
「雇う方もどんどん長時間労働者が欲しい」
これがマッチングしているのか?
甚だ疑問に思っています。
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