明日、立川断層についての講演会がある。
阪神淡路大震災は、活断層に起因して起こった。
以前、根尾谷活断層を見た。
近くにある薄墨桜も震えていたような、雨の降る寒い日だった。
明治24年の濃尾地震の震源である。
地層断層観察館ではその生々しい姿を見た。野外でも、はっきりと断層の姿を見た。
立川断層にも、地表にその姿を現しているところもある。
矢川が流れの方向を変えたのも立川断層の影響である。
大震災以前は、非常に安定しており、地震の起こる確率も低いと言われていた。
東日本大震災以来、時々マスコミにも登場している。
地震の起こる確率が高くなったと言う。
無用な不安感を煽るような発言も時々聞く。
そのせいか、市長は、新年会等で、関東大震災の様子を紹介し、立川は確りした岩盤の上にあり、安全であると言う。
しかし、活断層のメカニズムや立川断層が東日本大震災でどのような影響を受けたのかはっきりしない。
明日は、それを知る良い機会である。
錦学習館の学芸大生とのコラボレーションの講座の一つとして、災害発生時の対応等について学ぶ。
タイムリーな講演会なので、一緒に行く。
講演終了後、打ち合わせもしたい。
とにかく、本質と実態を知ることである。
マスコミに登場したり、人々の間で多く語られるようになると、言葉だけが独り歩きし、危険な方向に向かってしまう。
一方で、過度な不安感を煽ったり、他方で、不用意な安心感に陥れてしまう。
共におかしい。
立川断層について、分かっているようで分かっていない。
意外に防災についても、分かっているようで分かっていない。
地震は何時起こるか分からない。予測が正しいとしても、確率の問題であり、蓋然性の問題である。
明日起こっても対応できるように、今できること、今やらなければならなことを見極め、着実に実行することである。
冬枯れの矢川緑地
東に向かって流れてきた矢川が、ここで、立川断層に突き当たり、南東に流れを変える。