この写真は孟宗竹製自在鉤の支柱部分です。
古民家のご当主からお分けいただきました。
既に築100年以上経つ歴史ある古民家ですが、ご当主が幼少期から自在鉤の支柱はこの竹であったといいます。
実に一世紀近い年月を経ていることになります。
そんな貴重な孟宗竹を加工してしまうのは勿体無い!とも思いますが、これ以上の目釘材はありません。
これだけあれば、一生目釘に困らないほど制作可能ですが、大切に使っていきたいと思います。
ちなみに、古民家は、年々その姿を消しています。
この自在鉤をお分けくださった古民家も、すでに取り壊しが決まっているとか…。
薄れゆく日本の原風景を思うと、悲しい気持ちになります。