徒然刀剣日記

刀剣修復工房の作品・修復実績と刀剣文化活動のご紹介

南北朝長船派

2013-03-29 02:35:39 | 刀身研摩
投売りされていたサビ身を購入しました。

初めて出会った時、完全なサビ身状態だったものの、体配だけを見て南北朝を感じたため、若干の冒険心で購入に踏み切りました。

そして、本日研ぎあがりました!



研ぎあがって一言、「わ~お」!

ご覧いただけますでしょうか?
目が回るほどの牡丹映りと、左近将監を見るような小積んだ丁子、長船派を代表するような典型的な備前伝です。

ナカゴも典型的な古名刀のサビ色です。
定寸より若干長めですが、ウブの状態で2尺5~6寸といったところでしょうか?
刷り上げ底銘にて、何やら大銘がありますが、真贋の程はいかに・・・?

最高に贅沢な居合刀の出来上がり!って、勿体無い(笑)。

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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして、初コメントです! (めぐみ)
2013-03-29 18:03:44
はじめまして!めぐみっていいます、他人のブログにいきなりコメントするの始めてで緊張していまっすヾ(@~▽~@)ノ。ちょくちょく見にきてるのでまたコメントしにきますね(。-_-。)ポッ
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初コメント祝! (拵師)
2013-03-29 19:20:43
>めぐみさん

はじめまして、また遊びに来て下さい。
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Unknown (たけし)
2013-04-02 16:17:22
小反り一派ですね。
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小反派 (拵師)
2013-04-03 10:01:03
たけしさん、はじめまして!コメントありがとうございます。
小反とご覧になりますか。
朽ち込み箇所もあり、一部欠け出しもありますので、健全な状態とは言えませんが、サビ身を購入して想像通りの地刃が顔を出した時の感動は、何物にも代え難いうれしさがあります。
当該お刀は、古風な二字銘があり、真贋定かではありませんが、良くぞ今まで残ったものです。
また、遊びにいらしてください!
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素晴らしいですね (ゆうと)
2013-04-04 00:17:35
はじめまして。写真を拝見し、素晴らしいお刀を掘り出されたようなので、思わずコメントさせていただきました。素晴らしい丁子ですね。所々頭が尖ったように見え、またかなり小積んでいるようなので政光か基光あたりに思えます。(でもひょっとすると兼光でしょうか?)いずれにせよ錆身で購入された勇気、ものを見れる素晴らしい目をお持ちなのがスゴイことですね。是非、私もこのような良い御刀を掘り出せたらです。今後も良い情報で楽しませてください。
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サビ身ファン (拵師)
2013-04-04 21:15:00
ゆうとさん、はじめまして。
コメント誠にありがとうございます。

ゆうとさんは、素晴らしい見識眼をお持ちですね!私もまったく同意見です。が、写真だけでそこまで見抜かれるとは、さぞや名のある鑑定家の方とお見受けいたします。

確かに生まれの良いお刀ですが状態も悪く、だいぶ疲れていますので、出世を狙うような欲はありません。
私としては、サビ身への特攻精神をご評価いただけましたら幸いです(笑)。

昨今の刀剣価格崩壊により、サビ身は嘘の様に格安になっています。ぜひ、ゆうとさんもサビ身の面白さに遊んでみてはいかがでしょうか?
実を言いますと、悩ましいサビ身を他にも数振り保有しています。
時間のあるときに、修復を試みていきたいと思いますので、そのつどブログで紹介いたします。
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めぐみです! (めぐみ)
2013-04-05 23:29:00
このあいだコメントしためぐみです!覚えてますか?覚えていてくれた嬉しいですw(^▽^)/せっかくなのでメールできませんか?私ブログとかやってないのでお話がしたいです、アドは nekomegumi77あっとyahoo.co.jpです、待ってますね!(*´ェ`*)ポッ

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お詫び (拵師)
2013-04-06 07:49:57
めぐみさん、こんにちは!

申し訳ございませんが、メールにてご返事差し上げる時間がなかなか持てません。

今後とも、ブログをご覧いただけましたら幸いです。

取り急ぎ、お詫び方々今後ともご愛顧くださいます様よろしくお願いいたします。
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長船 (後藤)
2013-04-12 00:31:24
元錆身とは思えない研ぎ上がりですね。
いろいろと鑑る事は出来ると思いますがいずれにせよ上作と思います。
素晴らしいお仕事にもまた唸らされました。
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錆身 (拵師)
2013-04-12 12:01:56
後藤様

お褒めのお言葉ありがとうございます!
錆身の状態も写真を撮っておけばよかったですねえ~。
ビフォア・アフターで見ると一目瞭然、刀としての命を吹き返す瞬間です!
当初は散々な状態で、試斬に使われていたと見え、曲がり・斬りヒケ・捲くれ・刃こぼれ・朽ち込み・サンドペーパーにより寝刃合せなどなど、見るだけで涙が出そうな錆身でした。
今は、何とかカタチになり、映りを楽しむことができます。
もちろん、消耗が激しく、美術的な価値は低いと思いますが、700年以上も大切に受け継がれてきた生き証人として今後も大切に扱われていくことを願って止みません。
世界中には、同じように修復を待つ刀剣がゴロゴロしています。なんとか、一振りでも多く修復し、後世に残していきたいと思っています。
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