津山城跡は行くだけでそのスケールの大きさに感心する。
ここが要衝であった事を知らしめてくれるからだ。
違う意味で感動というか肌に泡立つ思いをするのが島原半島の原城跡である。
ご存知、天草四郎時貞を総大将とする37000人の一揆軍が奮戦した場所だ。
島原の乱当時既に廃城だった場所はその後更に破壊され殆ど野に返った感がある。
今は少し復元された部分もあり解りやすいが昔は何もなかった。
それでも僅かに残る土塁の跡に立ち辺りを見渡すと感慨深い。
何も無いからこそ何かが見える、感じるそんな場所なのだ。
この静かな狭い所で37000人が殺された…
驚くべき事実。
当時の日本の人口は2000万人に満たないのである。
観光客も来ない静かな城跡に佇むと多くの呻き声が聞こえて来るのだ。