8月31日(水)の山科アスニーの講座は、先月台風で中止になった講座でした。
演 題 : 東日本大震災と古典 ~先人は東北の津波をいかに伝えたか~
講 師 : 京都産業大学教授 小林 一彦 氏
過去に東北で起こった地震や津波を、古典や歌に詠んでいる例をあげました。
●865年の貞観地震に時による津波が、平安時代に書かれた、六国史の1つ
「日本3代実録」を説明! 今回の東日本大震災と同様の、凄まじい被害でした!
●800年前に書かれた、鴨長明の「方丈記」の元歴二年の大地震の様子の記述を紹介!
平安時代末の、大地震の様子を表した貴重な記述です
●和歌集の中に、宮城県多賀市にある、「末の松山」という、伝説的な松の木が、
大地震が来ても、今までに、津波にけしてのまれないことを、
ぜったいにありえないということに、たとえた恋歌が、何首もあります。
小林教授は、震災後の3ヶ月後に、宮城県多賀市にある、「末の松山」を訪れ、
周辺が津波の被害が凄まじいにもかかわらず、少し高台にある、「末の松山」の松の木
と、横にある神社が、被害にあっていないことを見て、古今集の中で、「末の松山」が
津波に合わない、ぜったいにありえないという、例になっていることを、
たしかめられたとの事です。
その被害の大きさに衝撃を受け、被害地に、復旧作業をしてくれた、自衛隊や警察、
民間への感謝への立て札を見て、感謝への気持ちを表している日本人の本質
(繰り返し天災を受けてきた歴史がある)をあらためて考えさせられた、とのことです。
今回の大震災にあった時の日本人が、パニックにならず、対処している様子を
海外のメディアが、絶賛している様子を、映像で紹介していました。
「今回の大震災で「想定外」ということばが、よく言われましたが、過去の歴史には
大地震起こっていることが、古典にも記述されているので、ありえない想定外と、
今回思われていた地震も、今後は、同じように起こりうるので、
防災の備えをすべきだ」と、説明されました。
講師は 京都産業大学教授 小林 一彦 氏
講座は、レジメと映像を使っての講座
宮城県多賀市にある、「末の松山」の、松の木は少し高台にあり、
何処からも遠望出来る大木です!
「末の松山」の、松の木
横にある神社の被害は、石段の1段目まで、水が来た程度ですんだとのことです。
和歌集の中に、宮城県多賀市にある、「末の松山」という、伝説的な松の木が、
大地震が来ても、今までに、津波にけしてのまれないことを、
ぜったいにありえないということに、たとえた恋歌
海外のメディアの記事
海外のメディアの記事
日本は天災が次々と、来る国です! そういう国に住んでいることが、日本人の性格
と関連しているのでは、と思いました!