小梅日記

主として幕末紀州藩の学問所塾頭の妻、川合小梅が明治十八年まで綴った日記を紐解く
できれば旅日記も。

脱小麦挫折

2024-07-20 | 雑記
小麦が健康面においてよろしくないという本を読んで、ついでに牛乳もよくないという説にも接して、はてどうしたものかと悩んでしまった。
とりあえず牛乳は豆乳に替えたが小麦はそんなに簡単には断つことはできない。
そんなとき夢を見た。あれは賽の河原だったのだろうか。遠くて果てないような道だった。
何事にも終わりがある。この道の果ては西方浄土で終着点。
そこで目が覚めた。そうだ!この命も終焉に近づいていると気づいた。
砂糖も塩も控えめにと言われながらもあまり気にもせずに何十年と生きてきた。
子供たちにせっせと牛乳を飲ませパンを焼いてきた時の流れがある。
なのに今更、この年でパンもうどんも有害だと言われても為す術がないし意味もないと気づいた。
一冊の本に動かされる自分の素直さが馬鹿らしさを通過して可愛くさえ思う。
小麦を断ってどれだけの健康で明るい日々が得られるというのか。

酷暑だ。
冷たい冷や麦を啜るように食べたい。
紫蘇とミョウガを刻んでおかわりしよう。
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引越

2024-07-08 | カニューレ
『明日はお引っ越しになります」
 夕方になると「今夜担当させていただきます〇〇です」と看護師さんが」血圧や体温を測りがてらくる。
 その時にそう言われてびっくりした。
 『ここは12階ですよね。外科病棟なんですよ」
 え? じゃ私は去年も外科病棟にいれられていたの?
 引っ越し先は11階の呼吸器科だそうだ。
 11階はコロナで全員全滅してずっと閉鎖していたそうだ。それがようやく再開するのだそうだ。
 とりあえず荷物をまとめなくてはいけない。
 さらに、カニューレをかたときもはずさず動かなければならない。
 ベッドを離れるときはカニューレを住宅用から移動用の酸素ボンベにつけなおさなければいけない。
 手順は簡単だけど急ぐときは困る。カニューレ装着で酸素ボンベと共に暮らす稽古のための入院だったのねと今更ながらの思った。
 首にかけられたちょっと重い器具で様子が見られるらしくカニューレを外していると看護師さんがちゅういにやってくる。
 
 酸素ボンベの会社の人が説明にきた。
 器具の貸し出しと酸素の価格はいくら使ってもかわらないそうだ。
 この医療装置は病院の医者の処方箋によって貸し出しされる。
 家庭用の方は電気代だけどいつも酸素はいっぱいになっている。
 外出用は使用時間によって減るから容器ごとの交換に来てくれる。旅先のどこへでも届けるシステムになっているそうだ。
 そして酸素の使用量にかかわらず価格は、保険適用で1割負担だとひと月でほぼ8000円。
 安いのか高いのかわからないけど、この時点では興味津々だった。
 が、とにかくベッドを離れるときの酸素ボンベのつけかえがめんどうだった。トイレまで我慢してしまう。

 とりあえず11階への引越は終わった。
 看護師さんたちも新たなご挨拶となる。同室の方も一緒かなあ……
コメント (1)
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カーテンの内側

2024-07-04 | カニューレ
手術するでもなく点滴もなしのんびりと食事を待つ暮らしが始まった。
持参の薬は看護師さんが管理。温かいお茶も持ってきてくれる。
窓側に入られた女性は他の階からのお引っ越しみたい。どうも透析を隔日に受けている様子。
早速始まったリハビリは呼吸法とこりほぐし。
そこいらの整骨院とは大違いのほりほり。体中がこっているらしくそれも肺を追いつめるらしい。
リハビリから戻ると廊下側のベッドのカーテンがしまっていた。
救急車で運ばれてきたのか。? この女性は「おトイレ」としか言わず看護師さんに連れて行ってもらう。
珈琲を入れにホールに行く広いお看護比詰め前がエレベーターホール。その横にダイニング風テーブリ椅子セット。
そして水…お湯や親がいつでも汲める。ほうじ茶、緑茶、ウーロン茶がある。
その棚に本が並んでいる。患者さんの置き土産だろうか。前回も世話になったが大して読みたい本はなかった。
四人部屋で三つのベッドが塞がっている。少々うっとうしい。
さらに鬱陶し差を感じたのは、リハビリに行っている間に運び込まれて器具二つ+1。


+1はこのカニューレ。テレビドラマの入院物でおなじみの鼻呼吸の道具。
カニューレの先にちゅーぶをつける。果てしなく長いチューブもあり。
そのチューブの先は酸素ボンベに繋げる。それも二種あって住居用と外出用がある。

  


大きい方はベッド窓窓横に鎮座していて、小さい方はベッドの足元の法に置かれていた。
そして、これからはカニューレを片時も放せないらしい。



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入院

2024-07-02 | カニューレ
入院って何を準備すればいいんだっけ。
高校生の時に盲腸の手術で入院して後はお産で入院した過去位の体験。
いや、交通事故で一ヶ月あまりも入院したこともあったっけ。
つまり、この年になるまで病院とは縁がなかった訳で、入院に関しても情報に疎い。
前回の肺炎の時は緊急事態で入院後に娘が何かと面倒を見てくれた。
お盆で来ていたおかげで私の命は救われたのだ。夫もほとほと感謝していた。

YouTubeを見ながら入院の支度をした。
驚いたことにコスメや化粧品が多い。入院するのにメイク?退院の時用らしい。
前回は個室だったが今回は四人部屋だからそれなりに緊張する。
お箸は100均で割り箸を買った。使い捨てで便利そう。
この際読んでおこうと思った本を五冊用意した。気になる作家の桐野夏生のものばかり。
後は下着や着替えやタオル関係、上履き用に履きやすい運動靴。、
外せないのがお醤油と焼き海苔、ついでにアドバイスに従ってふりかけ、カップにステック珈琲etc
悲しいことに入院先の病院にWi-Fi設備がない。前回の時は息子がレンタルしてセットしてくれていた。
で、まあ、10日間のことだからiphoneだけでいいとしようと充電器とテレビのイヤホンを用意した。
しかもなぜかipadminiも持参。前回はこれでドラマをしっかり見た記憶がるからダメ元です(汗)
スーツケースにつめてクリアファイルに入れた書類を袋に入れておでかけ。タクシーはすぐにきた。

四人部屋は12階。前回も12階で顔なじみの看護師さんもいて心強かった。
窓際のベッドに一人到着。ややあってあと二人にゅういんしてきた。さしづめカーテンに囲まれた要塞三つというところ。
新幹線に、地上を走る地下鉄に、新御堂を走る車たち、伊丹空港に降りていく飛行機。誠に見飽きない風景が窓外に広がっていた。
夕焼けが見られたのは入院初日だけだったか。梅雨に突入しようとしていた。







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パルスオキシメーター

2024-06-30 | カニューレ
去年の夏に肺炎で入院してから定期的に通院して処方箋などをもらっている。
五月の診察の時だった。女医先生は「一度入院しませんか」と言われた。ええ?! 快方してると思っていたからびっくり。
先生はパルスオキシメーターの数字を見て「90に行ってないしやっぱり酸素が足らないですね…帰りに入院の手続きをしていってください」
どうやら体内の酸素が足らないので補充するための入院らしい。酸素を体内に取り込むための訓練? 10日間も?

夫に告げたら当然ながら驚いて「どこか具合が悪いという事じゃないんだね」と何度も聞かれた。
入院しろと言うから手続きしてきたと言ってわたしはパルスオキシメーターを夫に示した。
指を突っ込んで血中酸素の濃度を測るキカイ。健康な人なら99から97の数字が出る。70代なら入院が必要というのがわたしの認識。
毎日計って80代だとがっかりしていた。だいたいが90そこそこだった。もちろん98の時も会ったけど。
夫の指に突っ込むと99だった。

そんな次第でよくわからないまま先生が言われるからと入院することになった。

コメント (2)
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