小梅日記

主として幕末紀州藩の学問所塾頭の妻、川合小梅が明治十八年まで綴った日記を紐解く
できれば旅日記も。

十月朔日(一日)

2011-09-04 | 嘉永二年

大いに風が立つ。しかし雨は降らない。
今日は山本彦十郎殿に菊の花見にと招かれている。
四時前くらいからお訪ねすると、伊藤、志賀、岩橋、淺之助、岡本、小出、久家らも招かれているという。
菓子を一袋持参した。
緑邨に菊と白鱗の蝶などを半切に書いた絵をもらった。
合作のお願いをしておいた。
夜が更けてから小出と一緒に帰った。
留守中に村井多右衛門殿が来たそうだ。
伊勢参りがさし迫ってきたので気ぜわしい。


緑邨
岡本緑邨。本名は邦直。南宋画家で花弁を描くのを得意とした。
コメント
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