小梅日記

主として幕末紀州藩の学問所塾頭の妻、川合小梅が明治十八年まで綴った日記を紐解く
できれば旅日記も。

引越

2024-07-08 | カニューレ
『明日はお引っ越しになります」
 夕方になると「今夜担当させていただきます〇〇です」と看護師さんが」血圧や体温を測りがてらくる。
 その時にそう言われてびっくりした。
 『ここは12階ですよね。外科病棟なんですよ」
 え? じゃ私は去年も外科病棟にいれられていたの?
 引っ越し先は11階の呼吸器科だそうだ。
 11階はコロナで全員全滅してずっと閉鎖していたそうだ。それがようやく再開するのだそうだ。
 とりあえず荷物をまとめなくてはいけない。
 さらに、カニューレをかたときもはずさず動かなければならない。
 ベッドを離れるときはカニューレを住宅用から移動用の酸素ボンベにつけなおさなければいけない。
 手順は簡単だけど急ぐときは困る。カニューレ装着で酸素ボンベと共に暮らす稽古のための入院だったのねと今更ながらの思った。
 首にかけられたちょっと重い器具で様子が見られるらしくカニューレを外していると看護師さんがちゅういにやってくる。
 
 酸素ボンベの会社の人が説明にきた。
 器具の貸し出しと酸素の価格はいくら使ってもかわらないそうだ。
 この医療装置は病院の医者の処方箋によって貸し出しされる。
 家庭用の方は電気代だけどいつも酸素はいっぱいになっている。
 外出用は使用時間によって減るから容器ごとの交換に来てくれる。旅先のどこへでも届けるシステムになっているそうだ。
 そして酸素の使用量にかかわらず価格は、保険適用で1割負担だとひと月でほぼ8000円。
 安いのか高いのかわからないけど、この時点では興味津々だった。
 が、とにかくベッドを離れるときの酸素ボンベのつけかえがめんどうだった。トイレまで我慢してしまう。

 とりあえず11階への引越は終わった。
 看護師さんたちも新たなご挨拶となる。同室の方も一緒かなあ……
コメント (1)
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