私的海潮音 英米詩訳選

数年ぶりにブログを再開いたします。主に英詩翻訳、ときどき雑感など。

孤悲       二十四連目・最終連

2009-09-19 19:37:23 | 英詩・訳の途中経過
Love S.T.Cloleridge

I calmed her fears, and she was calm,
And told her love with virgin pride;
And so I won my Genevieve,
My bright and beauteous Bride.


孤悲         S・T・コールリッジ


怖れなだまり むねしずめ
きみはわたしに愛を告ぐ おとめの誇りとともに
かくてわたしは手に入れり
ジュヌヴィエーヴを 晴れやかな わがうるわしの花よめを


 ※牛歩のごときコールリッジようやくに終了。数えたところ全24連の詩を24日間やっていたらしい。明日からまたエリオットかな。

孤悲     二十三連目

2009-09-18 18:40:25 | 英詩・訳の途中経過
Love S.T.Coleridge

'Twas partly love, and partly fear,
And partly 'twas a bashful art,
That I might rather feel, than see,
The swelling of her heart.


孤悲        S.T.コールリッジ

いくらかの 愛と怖れと
いくらかの はにかみよそおう術策と
けれどわたしは見るよりも 感じた
むねの昂ぶりを

 ※二行目「術策」が我ながらなんとも。何かもうちっといい和語がないものか?

孤悲        二十二連目

2009-09-17 21:10:30 | 英詩・訳の途中経過
Love S.T.Coleridge

She half enclosed me with her arms,
She pressed me with a meek embrace;
And bending back her head, looked up,
And gazed upon my face.


孤悲     S・T・コールリッジ

うでまわし なかばこの身にすがり
ひれ伏した むねをおしつけ
あたまを曲げて ふりあおぎ
わたしをみつめつくした


 ※主語は「かのひと」。しかし2行目から3行目の動き、「胸をおしつけつつ頭を後ろにそらして見上げる」? ……ジュヌヴィエーヴ嬢の脊椎はどうなっているのだ?

孤悲          二十一連目

2009-09-16 20:39:40 | 英詩・訳の途中経過
Love S.T.Coleridge

Her bosom heaved―she stepped aside,
as conscious of my look she stepped―
Then suddenly, with timorous eye
She fled to me and wept.


孤悲      S.T.コールリッジ

かのひとのむねのなみうち―あとずさり
わたしの見るのを知るように 
ふいに怯えの目とともに
とびつき すすりなけり


孤悲       二十連目

2009-09-15 20:58:04 | 英詩・訳の途中経過
Love S.T.Coleridge

She wept with pity and delight,
She blushed with love, and virgin-shame;
And like the murmur of a dream,
I heard her breathe my name.


孤悲         S・T・コールリッジ

かのひとは憐れみと歓びにむせび
愛とおとめのはじらいに ほほ染め
夢のうちのごとく 息つき
わが名をささやきぬ

  ※四行目「-ぬ」が不本意。「-けり」のほうがよいか?