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2023-06-13 | Weblog

 汗と加齢

 NHKの番宣ばかりのようで恐縮ですが、6月8日の「トリセツショー」は「汗」でした。
これから暑くなり汗の季節です。汗には塩っぱい汗と塩っばくない汗があります。汗が塩っぱくなる原因は、汗を出す器官 「汗腺」 が萎縮してしまうためです。汗腺の機能が低下して、血液から汗を生成する際に血液に戻さなければならない塩分を汗として外部に出してしまうのです。
 番組では少年野球チームの子どもたちとその親の汗を調べたところ、親たちの汗の塩分濃度は子どもたちの2倍以上という結果が出ました。
空調の効いた屋内での作業が多く、運動をする機会が少なく、汗をかくことのない生活を長く続けていると、汗腺の機能を低下させることになります。
 汗腺の機能を回復させるためには体を暑さに慣れさせる暑熱順化が必要です。暑熱順化は熱中症予防になります。

 以上皆様方よくご存じのことだと思いますが、なぜ敢えて取り上げたかと申しますと、番組の中で汗腺の機能低下の原因のひとつに加齢があると話していました。
ふと、加齢? 今では高齢の人のほとんどの病気の原因のひとつに加齢があげられています。昔は加齢という言葉は聞かなかったような気がします。ひょっとして過齢の間違いではないかなどと思い、辞書を引いてみました。すると新明解国語辞典、岩波国語辞典には載っていませんでした。





 広辞苑には
「年を迎えて齢を増すこと」とありました。
新年を迎えて数え年の齢が増える意味です。
これが本来の意味でしょう。
 今、病院で「加齢が原因ですね」と言われるのは、さりげなく「お歳を召されているからですよ、永年の不節制がたたったのです。どうしようもありませんよ」と言われているのでしょう。
しかし、加齢は老若だれでも同じように進むものです。高齢の同年配の人が同じ病気になるわけではありません。同じ年でも若いなと思う人もいれば、老けている人もいます。
ということで、加齢は一般に使われている高齢者の身体不調の原因を表す意味としては適当ではなく、個人により差がある老化という言葉が適当ではないでしょうか。
あまり言われたくはない言葉ですが。

 余談ですが、広辞苑に遐齢《かれい》という言葉が載っていました。
長生き、長寿という意味です。(「遐」はとおく、はるかの意)
いい言葉です。

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