本日は真面目に医学の話題を・・・
この度、Journal of Neurosurgery(JNS)誌に早川幹人先生(筑波大学)の論文が掲載されました。
JNSは私の中では、脳神経外科の医学雑誌の中で最高であり、本誌に掲載されるのは大変名誉なことと考えています。
私自身、若き日に、初めて書いた英語研究論文がJNSに掲載され(ビギナーズ・ラック)、大喜びした憶えがあります。
その後、ジュネーブ時代の血管内治療安全性に関する臨床論文も掲載されましたが、某先輩から「JNsに3回載ったら認めてやる」という言葉にまだ追いついていません(汗)
今回は私はcorresponding author(責任著者)であり、top author(筆頭著者)ではなく、認められませんね。
さて、
今回のタイトルは、「Effectiveness of staged angioplasty for avoidance of cerebral hyperperfusion syndrome after carotid revascularization」で、頚動脈狭窄症に対するステント留置術(CAS)を施行する際に、過灌流症候群高危険群に対して段階的なCASを行うと、一期的なCASよりも脳出血等の合併症が予防できるという主旨の論文です。
"STrategy of Optimal carotid revascularization for high-risk Patients of Cerebral Hyperperfusion Syndrome (STOP CHS)"「 CHSを止めろ」と言う標語で、
JSNET岡山2015(日本脳神経血管内治療学会:岡山:2016年)の時に全国調査を行い、ようやく論文化という形になって、その成果を世に示せました。
早川先生をはじめ、ご協力いただいたすべての先生に感謝いたします。
ちなみに、岡山大学脳神経外科では、この二期的なCASにより、大きな合併症なく治療できております。
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