「切らずに治す脳卒中」日本脳神経血管内治療学会前々会長ブログ
第31回日本脳神経血管内治学会学術総会会長のブログ
会期:2015年11月19日~21日(無事終了しました)




全国的に寒い日が続いておりますが、皆様、いかがお過ごしでしょうか?
岡山市は瀬戸内海気候で晴れの日が多く、冬でも比較的暖かいのですが、今年は寒いです。
その中、先週は岡山県北の津山で脳梗塞急性期治療の講演会に参加して来ました。

脳梗塞急性期の治療は、強力な血栓溶解薬であるt-PA静注療法と、私共が専門とする血管内治療による血栓回収療法が主軸となっています。
2015年以降、t-PA単独治療よりも、さらに血栓回収療法を加える方が、患者さんの成績が良いという重要な臨床試験の報告が相次ぎ、
今では急性期脳卒中治療に血管内治療は欠かせないものとなりました。

津山中央病院は岡山県北の三次救急病院として、すべての重症脳卒中患者を受け入れており、血栓回収療法を積極的に推し進めています。
今回は、お隣の兵庫県北で、津山以上に積極的に本療法を行い、素晴らしい成果をあげている公立豊岡病院脳神経外科の今堀太一郎先生をゲストにお迎えして、
豊岡で実際に行われている、患者さんの搬送から治療までの実践的なお話をお伺いしました。
院長先生以下、病院内の多くの医師・技師・看護師さんが集結して、津山でもさらに頑張ろうと盛り上がりました。


講演会終了後、ゲストの今堀先生を囲んで、津山中央病院脳外科スタッフと。
皆の熱意で一人でも多くの患者さんを救おう!


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金曜日には愛媛県新居浜市の住友別子病院に血管内治療に行ってきました。
脳神経外科部長の東久登先生は岡山大学脳神経外科同期の大切な友人です。

軽症の脳梗塞で発症した頚動脈狭窄症の患者さんをステントで治療してきました。
動脈硬化症により、細くなっていた頚動脈を、うまくステントで拡張してきれいに治療できて、患者さんもお元気で何よりです。

さて、
住友別子病院は新居浜地区の医療を支えている基幹病院ですが、昨秋に新病棟が完成したところです。
まだ駐車場や周辺施設が工事中でしたが、きれいで立派な新病棟を思わず写真に撮って帰りました。
春には、新しいDSAマシンも導入されると言うことで、大変楽しみです!

東先生、頑張ってくださいね、またいつでも応援に来ます!


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前回、医学新聞メディカルトリビューンに掲載された私のエッセイをご紹介しましたが、やはりWeb上で閲覧するためには会員登録が必要で、一般の方々には見られないとのことでした。
編集部の方に確認したら、著作権は先生にあるので、ブログに掲載しても構いませんよと言ってくださいました。
以下、拙文のご紹介です。
優秀な後輩からは、真面目な医学新聞にこんなチャラい内容を載せないでくださいよと忠告されましたが、息抜きのエッセイですのでいいんです!
(ちなみに「ちゃらい」は、昨日刊行された広辞苑に新たに収載されたそうです)


【Essay】「子どもたちだけではなく大人達にも夢を、100年続くような・・・」
 自他共に認めるサッカー狂である。高校時代からサッカーを始め、ヨハン・クライフに憧れ、98年フランス、2002年日韓、2006年ドイツとW杯には現地に赴き我が日本代表の試合を中心に観戦し、ジュネーブ大学留学中は本場ヨーロッパサッカーを堪能した。自分自身も高校・大学・社会人、そしてシニアリーグと、現在に至るまでプレーを続けている。しかし、地元岡山はサッカー後進県で、応援すべきプロサッカーチームがない・・・そのような中、2004年にJリーグ加入を目指してファジアーノ岡山が立ち上がり、2008年には当時アマチュア最高峰のJFLに昇格し、急にJリーグ参入が現実味を帯びてきた。私も、この年から本格的にファジアーノを応援し始めたその矢先に、偶々脳震盪の選手を診察したことをきっかけにチームドクターに加わるよう依頼された。もちろん二つ返事でお引き受けした。以来10年間、チームをサポートし、共に歩んできたつもりである。幸いにも、チームは2008年末に念願のJ2昇格を決め、2009年シーズンからJ2を闘うこととなった。
 J初年度2009年はベンチ入りし、選手と一緒にピッチで闘った。当時、試合前から選手と一緒にアップし、ピッチ内練習には球拾いとして加わり、相手チームにいた三浦知良や藤田俊哉選手等スーパースターと近接しては興奮していた。チーム内では“スパイクを履いてベンチ入りする熱いドクター”として監督以下選手とも親しくしていただいた。2010年以降はベンチ入りはせずに、頭部外傷関連の診療を中心に後方からメディカルサポートを続けている。
 プロサッカー選手は華やかで輝いて見えるが、選手寿命は短く、平均26歳で引退、一部の有名選手を除いて将来の就職先は大きな不安である。J2の弱小チームの選手の給料は安く、当時から仲の良い選手には活躍の御礼と称してよくご馳走してきた。家族ぐるみでお付き合いしている選手も多い。私は各選手を弟分と思っているのだが、家内は、年齢的にどう見ても子供でしょう!と笑う。
 チアゴ選手は陽気で気まぐれなブラジリアンFWだったが、サッカーとwifeを愛する好漢だった。単身赴任で家が近く、よく行き来して交流したが、引退してブラジル帰国後は没交流で残念である。やんちゃな川又堅碁選手は2012年わずか1年の在籍だったが、チーム得点王となり強烈な印象を残した。岡山に残留すると約束してくれたが、最後に翻意してJ1新潟に戻ることを決めた日に我が家にわざわざ挨拶に来て、将来の日本代表を誓ってくれた。そして2年後にその通りファジアーノ出身初の代表選手になった。日本代表と言えば、2015年から加地亮・岩政大樹という二人の元代表選手が来てくれた。彼らの経験とチームの頑張りで、2016年はJ1昇格プレーオフに進出した。初戦の松本戦は劇的な勝利で、あと一つ勝てばJ1というセレッソ大阪戦、雨の長居で最後に力尽きて、J1昇格の夢は叶わなかった。家族で応援に駆けつけたが涙雨となった。
 ファジアーノ岡山のスローガンは「子どもたちに夢を!」である。プロスポーツチームのなかった岡山で、「100年続くDNA」を理念とし、地域に根ざした地道なクラブ活動を続けている。岡山のサポーターは選手にブーイングをしない“緩い”サポとして知られているが、スタジアムは常に熱く、拍手や声援を持った一体感で選手を後押ししている。「あの熱い応援で走り切れた」という選手の声はサポの励みになっている。
 2017年は期待されたが勝ちきれなかった。いつも良いことばかりではなく、悪い時もある、サッカーは人生の縮図でもある。「夢」を持ってサポートし続けるしかない。一方で、彼ら一流選手、そしてサッカーから私が学んだことは貴重で、日々精進しながら脳外科医人生を続けていく糧となっている。最後に、10年間在籍した私の弟分、ミスターファジアーノこと竹田忠嗣選手が今シーズンをもって退団となった。感謝の気持ちを込めて筆を置きたい。


ファジアーノ岡山・加地亮と岩政大樹選手とともに(2015年の納会にて)

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週間医学新聞メディカルトリビューンMedical Tribuneは、医療界の最新ニュースを届けてくれる貴重な情報源で、私も愛読しています。
その中に、リレーエッセイ【時間の風景】というコーナーがあり、横浜市立大学附属市民総合医療センター 脳神経外科の坂田勝巳先生からの”リレー”で執筆させていただきました。
坂田先生とは脳神経外科昭和62年卒業の同期の仲で、「面白いのを書いてよ!」と言われました。
ご依頼を受けて過去のエッセイを読んでみると、皆さん、割と真面目な内容で書かれています。
編集部の方に、お堅い話は苦手な旨お伝えすると、内容は何でも構いませんとのこと、
ちょうど執筆時(12月上旬)、我がファジアーノの選手移籍の時期で色々と考えるところがあり、その話題にしました。

本日、Medical TribuneのWeb版にアップされています。
https://medical-tribune.co.jp/rensai/2018/0107512072/
これは、皆さん見ることができるのでしょうか?会員登録必要? だったらゴメンなさい。
新年早々、医局にも掲載新聞が届いていましたけど・・・

著者の近影写真をこれにしたら、お二人で写っているものは過去に前例がありません!と言われて・・・
「前例を破るのが好きなのですが・・・最後の部分の伏線にもなっているのですが・・・」とお答えすると。
編集部で相談してみます!と言うことになり、最終的にOKが出ました。


”弟分”の忠嗣クンと写ったもの、確かに過去にこんな著者近影写真はなかった(笑)



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元旦は実家に帰って、ゆっくりできました。
私にとって、このブログは日記みたいなもので、どこそこに行ったとか、どなたかが遊びに来てくれたとか、
サッカーの勝ち負けで一喜一憂したとか、皆様にとってつまらないもので申し訳ないです。
思わぬ方から(患者さんや医学に関係ない知人)、ブログ見てますよと言われてヒヤヒヤするのですが、
今年は、もうちょっと真面目にこのブログに取り組もうと、新年から思った次第です。

と言う訳で、気を引き締めて、新年のご挨拶です。

明けましておめでとうございます、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
皆様にとって、この1年が素晴らしいものになりますように!

お気づきの方もいらっしゃると思いますが、タイトルを変えなきゃね・・・
いつまでも前々会長ブログではねぇ・・・誰か考えて下さいな。




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明けましておめでとうございます。
平成30年戌年、2018年の幕開けです、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

私は4時過ぎに起きて、スイスの師匠Danielと交信です。今の時代、世界中どこでもコネクトできて、本当に世界は狭くなった。
でも、実際に現地に行ってみないとわからないことはまだまだ多々あります。
あちら(チューリッヒ)は、ワインでかなり盛り上がっているようでした。
雰囲気は感じ取れるんだけど、やっぱその場にいないとね・・・
と言うことで、Danielと今年の目標を早速立てました。

そうそう、昨夜はお決まりのこちらをいただきながら、海外移籍するサッカー選手と交信してました。
お前、言葉は大丈夫か?「先生、サッカーは世界の言葉ですから!」上手い!

日本の大晦日はお蕎麦とお酒ですね・・・



玄関もお正月モードです!

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