コングレスでは二人の偉人の素晴らしいお話を拝聴することができました。
まず、Spetzler先生ですが、言わずと知れた、世界一の脳神経外科医です。
2001年に岡山で脳神経外科総会を開催した時に来岡され、少しだけですが言葉を交わした、尊敬する偉大な先生です。
(当然,向こうは私のことなど憶えていない、2007年に彼のいるBarrowを見学に行った時にも会えなかった。)
講演タイトルは、
What true leader needs: Words to tell for the next generation of neurosurgeons
真のリーダーとは 次世代を担う脳神経外科医に伝えたいこと
コロナのせいで残念ながら来日が叶わず、webでのご講演でした。
ご自身の脳神経外科医人生を、多くのメンター・仲間との心の通った交流を素晴らしいエピソードを交えつつ振り返っていただき、
彼のドラマチックな人生=旅を堪能しました。
あまりに感動したので、
厚かましくも手を挙げて質問させていただきました!
「コロナで旅が自由にできない今の時代、私達はどう交流したらいいんですか?」
”ハッハッハ、必ず人類はウィルスに打ち勝って、また旅はできるようになるさ!”
「ありがとうございます!そうなるよう自分も願ってます、それにしても先生は今でも若々しいですね!」
”Thank you!"
本当に76歳か?!と思わせるほどの若々しさと太陽のような明るさでした!
そして、菊池晴彦先生、日本のマイクロサージェリーの父です。
手術の名人であり、血管内治療が不毛の時代からこの治療は必ず発展すると見抜かれ、応援してくださいました。
(2015年の脳神経血管内治療学会の際も、岡山に来ていただきました)
講演タイトルは、
日本脳神経外科の黎明期からmicroneurosurgery導入とその後の展開
菊池先生のことはある程度は存じ上げているつもりでしたが、多くの新しい「知」を知りました。
菊池先生の信念、「医師は、世のため,人のためにある」を改めて実感しました。
お話が終わって、座長の吉本高志先生が、一言だけ「この余韻を残して終わりたいと思います」
と言われた時には、ジーンと心に染み入っており、泣きそうになりました。
この「余韻」は会場に足を運んでいないと味わえなかったのではないでしょうか?
この時だけは、WEBの限界と「旅」の素晴らしさを感じました。
金沢にお邪魔してよかった!
本当に素晴らしい企画を組んで下さった中田光俊会長に感謝です。
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