11月16日 (木曜日) 晴れ
余禄のコラムにあった。
最近の大臣お二人に対する嫌味かな!
世の中の組織のあらゆるポストは無能な人間で埋め尽くされているという説がある。
こう言えば、昔聞いたある“法則”を思い出す方もおられよう。
1960年代に話題になった「ピーターの法則」である。
▲ピラミッド型の組織の成員は有能ならば上のポストに昇進する。
だがそのポストで有能でなければ出世は終わる。
人はそれぞれ無能になるレベルまで昇進し、
その結果、組織のポストはすべて無能な人間が占めてしまうというわけだ。
▲それで組織は動くのかと気になるが、
仕事はまだ無能レベルに達していない人がやるから心配無用という。
役職にある人間の能力がどうあれ組織の仕事はきちんと行われるというこの話、
そういえば最近もどこかで聞いたような……
▲「国が総力を挙げて総合的にやる。落ち度はない」。
サイバーセキュリティーも担当する桜田義孝五輪担当相が
ハッカー対策の万全を請け合った言葉である。
もっとも当人は自分ではパソコンも使っていないことを明らかにしている。
▲危なっかしい答弁で野党の攻撃の的になった桜田氏だが、
はてパソコンもいじらぬ人がサイバー空間の安全に責任を負えるのか。
「細かいことは分からない」のに、施策には「自信がある」と胸を張られては、
かえって不安になろう。
▲ピーターの法則は能力主義の組織の話だが、
こちらは首相が任命した閣僚である。
そういえば政治資金報告の訂正に日々追われる地方創生担当相もいた。
まだ無能レベルには至らない下僚頼りの「適材適所」だ。
======================
ちょっと前の話だが、ある方が書いている。
ピーターの法則は政治の世界でも成立する
朝日新聞WEBRONZA 2011年8月24日
「ピーターの法則」をご存じだろうか。!

1969年に、南カリフォルニア大学のローレンス・J・ピーターが発表した
衝撃的かつ笑劇的な社会学の法則である。
簡単に要約すると、以下のようになる。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
階層社会では、全ての人は(現在の地位において有能ならば)昇進する。
(いずれは)その人の「無能レベル」に到達する。
やがて、あらゆる地位は、職責を果たせない無能な人間で占められる。
日立で半導体の技術者だった筆者がこの法則に気付いたのは、
課長に昇進したときだった。

~~~~~~~~~
(図1)ピーターの法則・半導体(編)
ご存知のように、半導体は、
ムーアの法則に従って3年ごとに4倍の速度で集積度を増大させる。
それとともに、3年ごとに70%微細化をし続けている。
その結果、微細加工技術の難度は年々高くなる。

ここで、1980年に微細加工グループに新人5人が配属されたとしよう。
新人5人は、微細加工技術の開発をそれぞれ担当するとしよう。
10年が経過し、90年になったとする。この10年間で微細化はより進展し、
技術的難度が増大している。
10年前新人だった5人には、職位に変化が生じている。
技術で功績を挙げた者が、課長に昇進している。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
課長になると、技術から遠ざかる傾向がある(その方が「偉い」と思われている)。
その結果、「無能化」する課長が出現する。
なぜなら、技術が得意であり、技術で功績があったから課長になったのであり、
マネジメント能力があったわけではないからである。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
さらに10年が経過し、2000年になったとする。
微細化はさらに進展し、技術的難度はますます増大している。
例の5人は、その後どうなったであろうか?
10年前に課長だった者から部長が誕生している。
部長になると、ますます技術から遠ざかる。
その部長が技術に関わっていたのは、はるか彼方の十数年前であり、
最先端の技術は全く分からなくなっている。
その結果、完全に無能化し、ご隠居生活に入る。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
一方、20年経ってもいまだに課長に昇進せずに技術を開発している者もいる。
つまり、技術開発があまり得意ではなく、さしたる功績も挙げられないものが、
加速度的に難しさを増した技術開発を行わなければならないのである。
つまり、技術が得意な者は、短期間で技術開発の功績を挙げ、
そのご褒美で課長や部長に昇進し、
技術には関わらなくなる。
その半面、得意ではないマネジメントが仕事になる。
そのため、多くの課長および部長が「無能化」する。
その結果、最も技術的に能力の低い者が加速度的に難しさを増す技術開発を
行わなければならないのである。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
嗚呼、なんというジレンマだろう。
筆者は、半導体をはじめとする日本のエレクトロニクス産業が衰退したのは、
このような「ピーターの法則」のせいではないかと思ったほどだ。
筆者は、企業、学界、公官庁などの団体で、年に20回ほどの講演を行っているが、
どこで「ピーターの法則」を話しても、「それはうちの会社(組織)のことだ」と
絶大な支持を得てきた。
つまり、「ピーターの法則」が成立しない組織は現在に至るまで見当たらなかった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
そして、最近、「ピーターの法則」の成立範囲がさらに拡大された。
そう、それは、政治の世界であり、政治家についてである。
民主党は、野党としては、そこそこ機能したのかもしれない。
しかし、与党になった途端にその馬脚を現した。
これが本当に一つの党なのかと思うほど、
まとまりがない無能な党になった。
=====================
★ 私も半導体に籍を置いたことがあり
こういった法則は当てはまることもしばしばであった。
技術力は素晴らしいのに昇進してマネージメントに役割が移ったとたんに
人とのかかわりが多くなったことで実力を発揮できない方も少なくなかった。

余禄のコラムにあった。

最近の大臣お二人に対する嫌味かな!
世の中の組織のあらゆるポストは無能な人間で埋め尽くされているという説がある。
こう言えば、昔聞いたある“法則”を思い出す方もおられよう。
1960年代に話題になった「ピーターの法則」である。
▲ピラミッド型の組織の成員は有能ならば上のポストに昇進する。
だがそのポストで有能でなければ出世は終わる。
人はそれぞれ無能になるレベルまで昇進し、
その結果、組織のポストはすべて無能な人間が占めてしまうというわけだ。
▲それで組織は動くのかと気になるが、
仕事はまだ無能レベルに達していない人がやるから心配無用という。
役職にある人間の能力がどうあれ組織の仕事はきちんと行われるというこの話、
そういえば最近もどこかで聞いたような……
▲「国が総力を挙げて総合的にやる。落ち度はない」。
サイバーセキュリティーも担当する桜田義孝五輪担当相が
ハッカー対策の万全を請け合った言葉である。
もっとも当人は自分ではパソコンも使っていないことを明らかにしている。
▲危なっかしい答弁で野党の攻撃の的になった桜田氏だが、
はてパソコンもいじらぬ人がサイバー空間の安全に責任を負えるのか。
「細かいことは分からない」のに、施策には「自信がある」と胸を張られては、
かえって不安になろう。
▲ピーターの法則は能力主義の組織の話だが、
こちらは首相が任命した閣僚である。
そういえば政治資金報告の訂正に日々追われる地方創生担当相もいた。
まだ無能レベルには至らない下僚頼りの「適材適所」だ。
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ちょっと前の話だが、ある方が書いている。

ピーターの法則は政治の世界でも成立する
朝日新聞WEBRONZA 2011年8月24日
「ピーターの法則」をご存じだろうか。!

1969年に、南カリフォルニア大学のローレンス・J・ピーターが発表した
衝撃的かつ笑劇的な社会学の法則である。
簡単に要約すると、以下のようになる。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
階層社会では、全ての人は(現在の地位において有能ならば)昇進する。
(いずれは)その人の「無能レベル」に到達する。
やがて、あらゆる地位は、職責を果たせない無能な人間で占められる。

日立で半導体の技術者だった筆者がこの法則に気付いたのは、
課長に昇進したときだった。


~~~~~~~~~
(図1)ピーターの法則・半導体(編)
ご存知のように、半導体は、
ムーアの法則に従って3年ごとに4倍の速度で集積度を増大させる。
それとともに、3年ごとに70%微細化をし続けている。
その結果、微細加工技術の難度は年々高くなる。

ここで、1980年に微細加工グループに新人5人が配属されたとしよう。
新人5人は、微細加工技術の開発をそれぞれ担当するとしよう。

技術的難度が増大している。
10年前新人だった5人には、職位に変化が生じている。
技術で功績を挙げた者が、課長に昇進している。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

その結果、「無能化」する課長が出現する。
なぜなら、技術が得意であり、技術で功績があったから課長になったのであり、
マネジメント能力があったわけではないからである。
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微細化はさらに進展し、技術的難度はますます増大している。
例の5人は、その後どうなったであろうか?

部長になると、ますます技術から遠ざかる。
その部長が技術に関わっていたのは、はるか彼方の十数年前であり、
最先端の技術は全く分からなくなっている。
その結果、完全に無能化し、ご隠居生活に入る。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
一方、20年経ってもいまだに課長に昇進せずに技術を開発している者もいる。
つまり、技術開発があまり得意ではなく、さしたる功績も挙げられないものが、
加速度的に難しさを増した技術開発を行わなければならないのである。
つまり、技術が得意な者は、短期間で技術開発の功績を挙げ、
そのご褒美で課長や部長に昇進し、
技術には関わらなくなる。
その半面、得意ではないマネジメントが仕事になる。
そのため、多くの課長および部長が「無能化」する。
その結果、最も技術的に能力の低い者が加速度的に難しさを増す技術開発を
行わなければならないのである。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
嗚呼、なんというジレンマだろう。
筆者は、半導体をはじめとする日本のエレクトロニクス産業が衰退したのは、
このような「ピーターの法則」のせいではないかと思ったほどだ。
筆者は、企業、学界、公官庁などの団体で、年に20回ほどの講演を行っているが、
どこで「ピーターの法則」を話しても、「それはうちの会社(組織)のことだ」と
絶大な支持を得てきた。
つまり、「ピーターの法則」が成立しない組織は現在に至るまで見当たらなかった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
そして、最近、「ピーターの法則」の成立範囲がさらに拡大された。
そう、それは、政治の世界であり、政治家についてである。
民主党は、野党としては、そこそこ機能したのかもしれない。
しかし、与党になった途端にその馬脚を現した。
これが本当に一つの党なのかと思うほど、
まとまりがない無能な党になった。
=====================
★ 私も半導体に籍を置いたことがあり
こういった法則は当てはまることもしばしばであった。
技術力は素晴らしいのに昇進してマネージメントに役割が移ったとたんに
人とのかかわりが多くなったことで実力を発揮できない方も少なくなかった。