11月29日 (木曜日) 晴れ
山形新聞のコラム 談話室に
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▼▽風疹にかかったのだが
大好きな女優に会える絶好の機会を逃したくない。
そこで会いに行く。
結果的に女優を生涯苦しめてしまうことも知らずに。
ミステリー作家アガサ・クリスティーに風疹を題材にした小説がある。
▼▽村の邸宅に移り住んだ映画女優。
ある晩パーティーを開いて、
その会場で招待客の一人がカクテルで毒殺される。
誰かと間違えられたのか、それとも狙われたのか-。
そんな難事件に、遠い昔にかかった件(くだん)の感染症が絡む。
老婦人の名探偵ミス・マープルの謎解きが冴える。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
▼▽患者数が2千人を超え、流行が続いている風疹。
国が対策の強化を打ち出した。
自治体では既に動いているところもある。
患者の3分の2は過去に予防接種の機会がなかった30~50歳代の男性が占めている。
免疫の有無を調べる抗体検査や予防接種が対策の鍵だ。
▼▽「三日ばしか」とも呼ばれる風疹だが、
妊娠初期の女性がかかると赤ちゃんに難聴や心臓病などの障害が起こる可能性がある。
無意識のうちに感染させてしまったら…。
五十数年前に出された小説も風疹の軽視できない側面を描き、
警鐘を鳴らしている。
早い対応が必要だ。
========================
蛇足)麻疹と風疹は別物だ。
麻疹(はしか)の原因・症状
麻疹の原因は「麻疹ウイルス」で、
空気感染や飛沫感染といった感染経路を持っています。
また、感染力が高いのも特徴の一つです。
なんと、感染すると90%以上の確率で発病するというから驚きです!
症状は38度の発熱、風邪症状のような咳、鼻水、くしゃみといった症状と、
目やに、目の充血が起きます。口腔内に白い斑点が起きることもあります。
麻疹は一旦熱が下がりますが、その後すぐに39度の高熱が出て、
体中に赤い発疹が出てきます。
症状は10日~2週間程度続きます。
発症前の潜伏期間も1週間と18日と長いのも特徴です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
風疹(三日ばしか)の原因・症状
風疹の原因は「風疹ウイルス」で、
飛沫感染や接触感染といった感染経路を持っています。
はしかと比べて感染力は強くなく、
風疹に感染しても15~30%の人は症状が出ません。
症状は、耳の後ろや後頭部といったリンパ節が腫れ、
体中にピンク色の小さな発疹が出てきます。
半数の人には38度くらいの発熱も見られます。
発疹・発熱共に3日ほどで回復しますが、
リンパ節の腫れは少し長引きます。
=====================
妊婦が麻疹・風疹にかかるとどうなる
妊婦は特に、風疹に気を付けなければなりません。
もちろん麻疹も危険です。流産や早産の可能性が高まります。
ただ、風疹は胎児に影響を与える可能性が高くなるのです。
風疹感染しても症状が出ないことを不顕性感染と言います。
不顕性感染の場合、胎児に感染する可能性は2~4%ですが、
症状が出ると、胎児感染率は60%程度にまで上昇します。
胎児に感染すると、およそ30%の胎児に、「先天性風疹症候群」を発症します。
先天性風疹症候群は心奇形、白内障、難聴を起こす可能性があります。特に妊娠初期、10週までに胎内感染が起きてしまうと、高い確率で心臓の奇形や眼症状を発症します。
妊娠18週を過ぎると赤ちゃんへの風疹の感染率は大幅に減少し、
先天性風疹症候群を発症する確率はほぼなくなると言われています。
ですが、聴覚が完成するのは他の器官よりも遅く、
妊娠中期での感染による聴覚障害も報告されており、
妊娠中期までは風疹にかからないよう注意が必要です。
先天性の生涯を引き起こす可能性の有無が、
風疹と麻疹の一番の大きな違いと言えます。
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★怖い話だなあ~!妊婦さんはさぞ気をもむことであろう。
風疹のことはクリック
山形新聞のコラム 談話室に
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▼▽風疹にかかったのだが
大好きな女優に会える絶好の機会を逃したくない。
そこで会いに行く。
結果的に女優を生涯苦しめてしまうことも知らずに。
ミステリー作家アガサ・クリスティーに風疹を題材にした小説がある。
▼▽村の邸宅に移り住んだ映画女優。
ある晩パーティーを開いて、
その会場で招待客の一人がカクテルで毒殺される。
誰かと間違えられたのか、それとも狙われたのか-。
そんな難事件に、遠い昔にかかった件(くだん)の感染症が絡む。
老婦人の名探偵ミス・マープルの謎解きが冴える。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
▼▽患者数が2千人を超え、流行が続いている風疹。
国が対策の強化を打ち出した。
自治体では既に動いているところもある。
患者の3分の2は過去に予防接種の機会がなかった30~50歳代の男性が占めている。
免疫の有無を調べる抗体検査や予防接種が対策の鍵だ。
▼▽「三日ばしか」とも呼ばれる風疹だが、
妊娠初期の女性がかかると赤ちゃんに難聴や心臓病などの障害が起こる可能性がある。
無意識のうちに感染させてしまったら…。
五十数年前に出された小説も風疹の軽視できない側面を描き、
警鐘を鳴らしている。
早い対応が必要だ。
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蛇足)麻疹と風疹は別物だ。
麻疹(はしか)の原因・症状
麻疹の原因は「麻疹ウイルス」で、
空気感染や飛沫感染といった感染経路を持っています。
また、感染力が高いのも特徴の一つです。
なんと、感染すると90%以上の確率で発病するというから驚きです!
症状は38度の発熱、風邪症状のような咳、鼻水、くしゃみといった症状と、
目やに、目の充血が起きます。口腔内に白い斑点が起きることもあります。
麻疹は一旦熱が下がりますが、その後すぐに39度の高熱が出て、
体中に赤い発疹が出てきます。
症状は10日~2週間程度続きます。
発症前の潜伏期間も1週間と18日と長いのも特徴です。
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風疹(三日ばしか)の原因・症状
風疹の原因は「風疹ウイルス」で、
飛沫感染や接触感染といった感染経路を持っています。
はしかと比べて感染力は強くなく、
風疹に感染しても15~30%の人は症状が出ません。
症状は、耳の後ろや後頭部といったリンパ節が腫れ、
体中にピンク色の小さな発疹が出てきます。
半数の人には38度くらいの発熱も見られます。
発疹・発熱共に3日ほどで回復しますが、
リンパ節の腫れは少し長引きます。
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妊婦が麻疹・風疹にかかるとどうなる
妊婦は特に、風疹に気を付けなければなりません。
もちろん麻疹も危険です。流産や早産の可能性が高まります。
ただ、風疹は胎児に影響を与える可能性が高くなるのです。
風疹感染しても症状が出ないことを不顕性感染と言います。
不顕性感染の場合、胎児に感染する可能性は2~4%ですが、
症状が出ると、胎児感染率は60%程度にまで上昇します。
胎児に感染すると、およそ30%の胎児に、「先天性風疹症候群」を発症します。
先天性風疹症候群は心奇形、白内障、難聴を起こす可能性があります。特に妊娠初期、10週までに胎内感染が起きてしまうと、高い確率で心臓の奇形や眼症状を発症します。
妊娠18週を過ぎると赤ちゃんへの風疹の感染率は大幅に減少し、
先天性風疹症候群を発症する確率はほぼなくなると言われています。
ですが、聴覚が完成するのは他の器官よりも遅く、
妊娠中期での感染による聴覚障害も報告されており、
妊娠中期までは風疹にかからないよう注意が必要です。
先天性の生涯を引き起こす可能性の有無が、
風疹と麻疹の一番の大きな違いと言えます。
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★怖い話だなあ~!妊婦さんはさぞ気をもむことであろう。
風疹のことはクリック