波佐見の狆

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hiromianさんのナイスレビュー

2010-09-07 01:04:05 | Harry Sever

CantoresのGood Vibrations ついての素敵なレビュー記事を、hiromianさんが書いてくださいましたので、ぜひお読みください!

こちら

hiromianさんは、ヨーロッパばかりでなく世界各国の少年合唱に大変造詣が深い方で、彼女のブログは、informativeで勉強になると同時に、読んで楽しいCD/コンサートレビューがいっぱいです!


Music School Video

2010-08-29 11:57:02 | Harry Sever

すっかりお待たせしました!!

Harryがたくさん出てくるWinchester Collegeの最新ビデオの紹介です。

全体15分ほどですが、冒頭からいきなり動くCantores Episcopiです!(曲目は、'Tears in Heaven')

Cantoresの映像を初公開しながら、700年の伝統をもつWinchester Collegeの優れた音楽教育のアウトラインを紹介する、素晴らしいビデオに仕上がっています。

そのうち、わずか3分間ほどではありますが(最後の方です)、Harryのインタビューや、先生のピアノに合わせてHarryが歌っているところ、そのうえグラウンドで汗を流すスポーツマンHarryの姿などもありまして、ファンとしてはこんなに嬉しいプレゼントはありません。

まずはさっそく、15分を通してご覧ください。

’Music School Video' 

(すぐ開かない場合は、左側の右向き三角印をクリックしてください。それから、下の方にある、▽のマークにカーソルを当てて動かすと、好きなところに飛べます。手っ取り早くHarryを見たい方は、最後の1/4ほどのところに飛んでください!)

少しばかり、見どころを説明しましょう。

まず最初に、このMusic School という言葉について明確にしておきたいのですが・・・あえて日本語にあするなら、「音楽校舎」あるいは「音楽棟」ということになるかと思います。このschoolは、ここでは学校とか学部とかいう抽象概念ではなく、建物そのものを意味します(a place where people go to learn a particular subject or skill)。個人レッスン用の小教室から、中・大教室、ホール、レコーディングスタジオなどが集合する、Win Collの教育の中核となる校舎です。学校のメインビルディングとは道路を隔てたちょっと離れた場所に、2004年に建設された、Win Collが誇る最新施設だそうです注1)。

先生の説明によれば・・・・このような恵まれた環境で、Win Collの学生たちは、単位を取得するためという義務感からではなく、自らの純粋な情熱で、自主的、積極的にレッスンを受け、自己表現としての音楽を楽しんでいるわけですが、そのレッスンの選択範囲は非常に広く、可能な限り学生たちの興味と意欲に応えられるよう、学校側も配慮を行っています。例えば、誰かがバグパイプを学びたいというと、さっそく学外から講師をみつけてきてレッスンが組まれ、そうするとさらにほかの学生も集まってくる、という具合です。個々の活動はもちろん、アンサンブル、管弦楽団、吹奏楽団、交響楽団としての大規模な練習やコンサートも大変充実し、きわめて高いレベルを維持しています(注2)。

ところで、ものすごいピアノの早弾きを披露しているふわふわブロンドでハスキーボイスの青年は、あのThomas Jesty君ですね~。

また、演奏技術だけにとどまらず、作曲を含めた総合的な音楽プロデュースの教育も行われており、本格的なレコーディングスタジオでミキシングなどを先生から習っている場面もあります。作曲は、CantoresのメンバーであるWillが得意らしくて、彼がコンピュータのソフトを駆使して画面で楽譜を書いていく様子が興味深いです。

Samが参加しているジャズバンド?の紹介の後、Chapel Choirが出てきて、それに続き、私服の合唱団が紹介されてアフリカへ演奏旅行をしたなどという話をしていますが、これは、St. Michael's Choirといいまして、Quiristerとしてのお勤めを終え変声期に入ったボーイズのための合唱団です(最後列にHugoもいますよ)。ここで2年歌ったのち、オーディションに合格した生徒のみが、Chapel Choirのテノール/バスとして、最高学年まで過ごすことができるのです(注3)。

そして、このビデオも終盤になり、再びCantores Episcopiが歌います('Short People') 。

ここで、いよいよ、Harryに焦点が当てられます!彼の歌については、最後に説明しますので、先にインタビューの内容からお話ししましょう。

まずは、卒業後の進路について話してくれます。

「僕は、オックスフォード大学への進学が決まっていて、専攻は音楽です。でも入学前にgap yearを取る予定です。将来の計画としては、歌手か・・・そうですね・・・指揮者になれればと思っていますが、もしどちらもだめなら、いつでも別の道を考えます。」 I'm taking a gap year and then going to Oxford to read  music. And I mean, I think I'll give it a go as a singer or maybe a conductor, and then I can always try something else if it all fails, but that's my plan at the moment.)(注4)

先生の話を挟んで、さらに・・・

「チャペルでたくさんのコンサートに出る機会に恵まれ、また音楽だけでなく、他の学科やスポーツも同様に充実していたWinchesterでの日々は、僕にとっていつまでも忘れられないものになるでしょう。」 (My lasting memory of Winchester will be the opportunity to be able to perform a huge number of concerts and in Chapel, but also to be able to combine it with  sporting and academic lives.)  スポーツマンとしても学校生活を大いに謳歌した彼のたくましい姿が、こうして記録されているのは、嬉しいものです(注5)。

先生はこんなことを言っています。

「本校からは、毎年いろんなコンクールで優勝者を輩出し、またオックスフォード大学やケンブリッジ大学へ、Choral ScholarやOrgan Scholarとして大勢送り込むという輝かしい実績をもっています。」(つまり、Harryは、ボーイ時代にChorister of the Yearとなり、ソロCDも録音し、オックスフォードのChoral Scholarに合格という、まさにWin Collの模範生として、出ているわけですね・・・)

先生は続けて力説します。

「しかし、そのような競争やwinnerの数が問題なのではありません。それに、王立音楽大学や、オックスブリッジに音楽奨学生として入る力はありながらも、法学や経済学といったほかの分野を職業とすることを選ぶ学生もたくさんいます。大切なことは、皆、本学で学んだ演奏のテクニックや音楽を理解し鑑賞する力を、生涯にわたって持ち続ける、ということなのです。音楽は、楽しいときも苦しいときもいつも彼らのそばにあって、慰めとなり、励ましてくれるから・・・。これから船出しなければならない人生という航海に、美しい彩りを与えてくれるからです。」

このボールド部分、こんな美しい英語で話していました(私の訳がお粗末すぎて申し訳ないです):

The important thing is that they take their musical skills and appreciation through life with them, because it feeds them through good times and bad; it expresses the colours of life through which they are enevitably going to travel.

発音がまた素敵。今では英国民の3%しか話さなく(話せなく)なったといわれる、正統派のUpper Middleのアクセント(received pronunciation: RP)です。

そして、この先生の言葉にかぶさるように、Harryの清楚な歌声が聞こえてきます!彼が歌っているのは、Ralph Vaughan Williamsの歌曲集'The House of Life'(『生命の家』)中の’Silent Noon'というラブソングです。残念ながら部分的にしか聴けないので(先生、どいてぇ・・・というのが正直なところ!)、Ian Bostridge の歌で全体および歌詞をご確認ください。

 Ian Bostridge- Silent Noon

タイトルの通り、静かで繊細な曲で、Harryの声質にぴったりだと思います。 なお、この曲を含むBostridge のCD 'The English Songbook も大変お薦めですよ。

ずいぶん長くなってしまいましたが、ここまでお付き合いくださってありがとうございました。Cantoresの最新CDを買ってくださった皆様にお送りした解説書中にも既に記載した通り、Harryは、アメリカとオーストラリアで半年ずつgap yearを満喫して大きく成長し、いよいよこの秋よりオックスフォード大学生となります。今後も皆さんと共に応援を続けたいと思っています。

注釈の説明)

注1) このあたりのMusic Shool自体に関する情報は、昨年春に実際に見学された紗瑠璃さんより直接教えていただいたものです。同様に、Science School などあるそうです。

注2) 以前のインタビュー記事中でも、音楽教育の充実ぶりについて触れましたが、学校の専任の音楽教員は7名で、あと60名を超える外部からの客員教員(プロの音楽家)がいます。驚くべきは、seven hundred music lessons a weekという授業量!(1コマ40分)。これがすべて完全個人レッスンで行われており、生徒一人あたり週2回同じ先生のレッスンを受けられるとのことです。

注3) 学生たちは、何かとオーディションを受けなければなりません。たとえば、Cantoresに参加するにもちゃんとオーディションがあり、技術的なレベルはもちろんのこと、一般科目を含む普段の授業が終わってから、かなり夜遅くまで行うハードな練習についていけるかどうか、という点なども考慮されるらしいです。

注4) I'll give it a go as a singer ・・・というのはネイティブらしい英語ですね!

give it a go で「やってみる」というイディオムとして丸憶えしておくといいかもしれません。OALDで、goの名詞のところを見てみると2番目のエントリーに次のように:

 [countable] (British English) (also try North American English, British English) an attempt at doing something 

I doubt if he'll listen to advice from me, but I'll give it a go (= I'll try but I don't think I will succeed).

この定義からすると、どこか自信がないときに出る言葉なのでしょうか?!ともかく、Harryとしては、「今のところは、歌手か指揮者という線でチャレンジしてみるかーーいつでも軌道修正できるしね、という気持ちでいます」ということでしょう。

注5) Win Collのfootballのことを特に’Winkies'と呼びます。HarryのWinkies熱もハンパではないらしです。

 なお、Harryのインタビュー部分の英語の聞き取りについては、YukoさんとMrs Judy Severにお手伝いいただきました。

 

 


Harryの'O Holy Night' - バリトンバージョン

2010-03-15 19:30:36 | Harry Sever

Harryの最新のビデオクリップです!

教会音楽愛好家なら誰もが知っている、有名なクリスマスキャロル'O Holy Night'を、男声二重唱でお楽しみください。昨年の12月に、アメリカのナッシュビルにおいて録画されたものです。

O Holy Night - Matthew Smyth and Harry Sever

Harryが他の歌手の伴奏をする、というのは初めての構図であるということもあって、主旋律の高い声の方(テノール)と、バリトン、どちらがHarryなのか、私は最初わからなかったのですが。。。。よく聴くと、バリトンのほうではありませんか 2人とも、実に伸びやかなよい声です。

ところで、O Holy Nightといえば・・・2004年のBAC来日の際、14歳になったばかりでソプラノの絶頂期にあったHarryが、この曲を日本のオーディエンスに聞かせてくれていたのでしたね。東京オペラシティホールでのコンサートの前に、テレビ局主催のミニ屋外コンサートのようなものが開かれたのだそうですが、行った方々のお話によれば(おバカな私は知りませんでした・・・)、ちょうど風の強い寒い日で、Harryは吹き飛ばされそうになりながらも?立派にソリストを務め、そのプロ根性たるや本当に立派だったとのことです!

勿論当時の録音(録画)はありません。そのころから、YouTubeがあったらなあ!!

まさに、伝説のパフォーマンスとなったのですね・・

なお、当時からの熱心なファンの1人でいらっしゃいます紗瑠璃様のブログで、詳しいレポートをお読みいただくことができますよ。

ところで、、、CantoresのCDは、もうちょっとでお届けします。もうちょっとですよ 

 

 


Cantores のCDもうしばらくお待ちを

2010-02-03 19:19:46 | Harry Sever

Cantoresの新しいCDは、Judyさんから2便に分けて送っていただいているのですが、第1便はすでに私の元に届いています。お申込みの早かった方から順次発送しますが、いましばらくお待ちいただけますか。

実家の方に、また新たな問題が持ち上がり(今度は私の両親のことです)、その対処に追われていたのですが、最悪の事態は避けられましたので、徐々に落ち着くと思います。このことが起こる前から、CDの簡単な解説をワードで作成していまして、おおかた出来ています。そのファイルとともにお送りしますので、どうぞ楽しみにお待ちください。月末までにはお届けできるよう頑張ります。

・・・ということは、、ままだけ先にエンジョイしちゃってるんでしょ?!

ずるーい>恵

へへっ。。。 

 


Cantores Episcopi のnew CD

2009-12-17 19:56:52 | Harry Sever

Cantores Episcopi 'Good Vibrations'

Harryの変声「後」初の公式なレコーディングであり、

またWinchester College卒業記念盤ともいうべき、

Cantores Episcopiの最新CDが完成しました! 

(2009年9月上旬、Winchester Collegeチャペルにおいて録音)

メンバーおよび全曲目は次の通りです。以前のStrawberries and Cream および Twilightのメンバーと比べますと、Harry以外はすべて入れ替わっています。今回は、私もまだ入手していませので、前もって詳細をお伝えすることはできませんが、ともかく arr. Harry Severとなっている曲は、Harry がリードボーカルをとっているのは間違いないと思います。

Harry Sever (Alto/Baritone) 、Sam Oladeinde (Alto/Tenor) 、James Ash (Tenor) 、Keith Pusey (Tenor) <ロマンスグレーの年配の男性。先生です>、Will Cole (Baritone) <College Baroqueで指揮をしていた、Harryの親友です>、Nick Haigh (Bass) 、Tom Jesty (Bass) <'Hear My Prayer' でHarryとの素晴らしいデュエットをしていた、あのThomasくんですね>

1. Circle of Life               Elton John/Tim Rice  arr. William Cole
2.  Short People                                     Randy Newman arr. AH
3.  We’ve only just begun                 Paul Williams arr. Tom Jesty
4. I get around               Brian Wilson/Mike Love arr. William Cole
5. Rainy days and Mondays  
              Roger Nichols/Paul Williams arr. John Barnard
6. Isn’t she lovely                      Stevie Wonder arr. William Cole
7. When I fall in love                         Young/Heyman arr. unknown
8. Surfin’ USA                              Brian Wilson arr. Harry Sever
9. Tears in Heaven       Eric Clapton/Will Jennings arr. William Cole
10. Summertime                Gershwin/DuBose Heyward arr. Harry Sever
11. Billie Jean                           Michael Jackson arr. Tom Jesty
12. Here there and everywhere
  
                  Lennon & McCartney arr. Richard Bartlett
13. Good Vibrations            Brian Wilson/Mike Love arr. Harry Sever
14. Goodnight Sweetheart              Carter & Hudson  arr. Kirby Shaw

先日ご紹介した'Yesterday'の弾き語りでも、結構高めの声が出ていましたが、今回も、Harry Sever (alto/baritone)と、驚くべき?!クレジットになっている通り、かなり広い音域を聴かせてくれる模様ですね。本当に楽しみです!!

さっそく、10. の 'Summertime'のみですが、こちらのプロモーションビデオをどうぞ!動画ではありませんが、Harryのcoolなリードボーカルを聴くことができます。

Cantores Episcopi "Summertime"

CDの中のカラー写真が数枚出た後、メンバーの歌っているところのモノクロ写真が出ますが、最初の、4人並んで楽器を弾く真似をしているところは、左からPusey先生、Harry、Will、Tomです。その後個別の写真が出ますが、順に、Tom、Will、先生、Harry、Samですね。ちなみに、このSamくんは、ナイジェリア出身ですが、例のChapel Choir のビデオで美しいカウンターテナーのソロを聴かせてくれたのを覚えておられるでしょうか(ただしこのビデオは、すでにサイトから削除されています)。Harry以外にも、このTom、Will、Samという傑出したメンバーがどんなパフォーマンスをしているのか、興味津津です。

以上ざっと紹介させていただきましたが、最後にこのCDの購入方法についてお話しいたします。

こちらにもある通り、Win Collに直接メールして注文することも可能です。ただ、この方法ですと、送金が大変面倒なうえに送金手数料も含めるとかなり高くついてしまいます。それで、今回も、皆様が日本円で容易く入手できるよう、Sever家から直接私がまとめて送っていただきますので、この記事をご覧の皆様は、ぜひ私までメールでごお問い合わせ・お申込みくださいね。来週末くらいまでにご連絡お待ちしています。

Sever家と私との間の送料・送金手数料、および私からの皆様への送料込みで、2000円ちょうどでお願いしたいと思います。

 はじめてメールをくださる方へ kurikeinosukeあっとmail.goo.ne.jp

なお、アマゾンのギフト券利用で送金していただければ結構ですので、前回のように振込手数料もかかりません!前回と比べると、CD自体の価格は2倍になっているわけですが、円急騰の恩恵により?上記の金額で可能となりました。

勿論、「具体的な内容がもう少しわかってから、買うかどうか判断したい」といったお考えもあるかと思います。私が購入後レビューを書きますので、それからお申込みいただいても結構ですが、それですと、入手が何カ月も後になり、2000円より多めにかかる可能性もあることをお含みおきください。

Harryは、いずれ再び来日して、新たな歌声を日本のファンの皆さんにお披露目することを望んでいるそうです。少年時代にどんなに一流であっても、変声以降ぱったり活動を休止(停止)してしまうケースが多いなか、こうして過渡期の録音を3枚も世に出すなんて、さすがはHarryだと思います。 これからもみんなで日本からのエールを送り続けましょう!!   

上記の通り、Win Collのサイトから、Chapel Choirのビデオクリップは削除されてしまったのですが(苦労して保存しておいてよかったぁ・・)、その代わり、さらに見応えのある素晴らしい別のビデオがアップされており、Harryもたくさん出ています!これについてはまたあらためて・・・・とっくに見つけちゃいましたか?!  

* その後判明したのですが、削除されたのではなく、場所が移動していました。よかったですね。(4月21日記)               

                        

皆さんそれぞれに大変ご多忙のところ、読んでくださってありがとうございました。私も例年になく心が重い年末を迎えていますが、少しでも楽しいことを考えて元気を出そうと思い、取り急ぎこの記事を書いた次第です。

 


Harry、あの名曲を弾き語り!

2009-11-10 16:28:29 | Harry Sever
秋深し・・・・
Harryの素敵なピアノの弾き語りをお楽しみください
誰もが知っているあの名曲です。

Harry Sever - "Yesterday"


YouTubeコメント欄にもNo end to his tatelents!とある通り、芸達者ぶりをいかんなく発揮していますね。そ、それにしても、まるで造り物みたいに高いお鼻・・

                      

話が前後してしまいましたが、長崎からは日曜の夜にもどりました。大変皆さんにご心配をおかけしましたが、恵は、ぱぱと2人でゆっくり養生できたようで、だいぶ落ち着き、一安心です。実家の方は、予想以上にいろいろとあって、これからのことを考えると極めて重いものがありますが、まあ、なるようにしかならないので、今からくよくよしても仕方がないですね・・・

仕事の納期が迫っていて、実はむちゃくちゃ焦っています(これでも・・・)。
短いですが、今日はここまで。

HarryのYesterdayを早く皆さんに聴いていただきたかったのです!

メールをいただいても、返信できないかもしれませんが、月末までお許しのほど・・。

Harryティンパニを叩きまくる・・・!

2009-07-07 16:25:57 | Harry Sever
先月、Winchester CollegeにおいてWinchester Dayというイベントがあり、Harryは、ヴォルフの歌曲を独唱したり、Cantores EpiscopiのBassメンバーとして歌ったり、オーケストラで演奏したりと、卒業直前の充実した1日を過ごしました。

そのオーケストラ('College Baroque'というのがその名前です。Harryと同じ学寮のメンバーで構成)の演奏風景がYouTubeにアップされていますよ、とのお知らせをJudyさんからいただきました!

College Baroque, Winchester Day - 1812 Overture


曲目は、チャイコフスキーの '1812 Overture'(序曲『1812年』変ホ長調 作品49)です。ロシア軍を讃える祝典曲ですので、派手に大砲が入ったりします。

ここで、Harryが担当しているのは、いつものビオラではなく打楽器、しかも、タンバリンとティンパニです!学校の中庭の雰囲気全体を遠くから撮影しているため、人間は小さくて、顔もほとんど見えないのですが、Harryはトレードマークの赤毛でわかります。まず、オーケストラが入場してくるとき皆の先頭で、並んだらすぐタンバリンをもち、しばらくするとティンパニに移ります。

ロシア正教の聖歌合唱で静かに始まりますが、後半、大砲を模した爆竹(?)の音が楽器に加わってだんだん賑やかになります。Harryは爆竹にもシンバルにも負けじと、ティンパニを叩く、叩く・・・・

Judyさんいわく、「とっても楽しかったですよーー。それと、ここに写っていないいのですが、屋根に上って大きなロシア国旗をずっと振っている子がいたんです。演奏が終わって、その子にも拍手が送られています。」なるほど、聴衆の中に振り向いて上を向きながら拍手している人がいますね。

Harryは、Pilgrims' Schoolから含めると、7歳からの輝かしい10年間を過ごしたWinchesterを卒業しましたが、Cantores Episcopiの卒業記念盤のレコーディングを8月に行うということです!私は、とうとう、彼がいる間にWinchesterを訪れることは叶いませんでしたが、、いつかきっと訪れたいと思っています・・

Harryの動向については、今後も出来る限りお伝えしていきますので、引き続きお付き合い下さいね。



ビデオクリップのInterview内容

2009-05-28 19:21:57 | Harry Sever

ただいま追記を加えましたので、ぜひお読み下さい。

前の記事でお話した、Chapel Choirのビデオクリップ中に出てくるHarryのインタビューですが、その具体的な内容についてお知らせします!

彼の大変早口の英語を聞き取ってtranscribeし日本語訳までしてくださったのは、ケンブリッジ大卒の素敵なご主人様とクリストファー・ロビンのような可愛い息子さんといっしょにベルギーにお住まいの、Yukoさんです。ただいまコメント欄に投稿してくださったのですが、コメントにしておくにはもったいなすぎるので、ここであらためて紹介する次第です。

以下,Yukoさんの文面をそのままこちらに移動させていただきました。

私も遅ればせながら、Chapel Choirのビデオクリップを拝見させていただきました。とっても良いですね。男の子達も皆お利口そうなだけでなく、学校での生活をとても楽しんでいて、幸せそうなのが印象的でした。ウチの息子もぜひ行かせたい、などと夢見ています。でも、頭と才能が足りないかな?

さて、Harryくんのインタビューの内容を聞き取りできましたので、お知らせいたしますね。

'I've been singing in the Chapel Choir for several years now because I was a Quirister beforehand. The sight-singing abilities you learn from the age of seven or eight really set you up for all kinds of music, and I find my training from when I was that young helps me not only with just singing, but with playing the piano and the viola and things like that.'

翻訳はKeikoさんのご専門なので、お恥ずかしい限りですが、ざっと訳しますと、

「僕は、以前コリスターだったものですから、チャペルの聖歌隊で歌ってもう数年になります。7歳か8歳から習う初見で歌う能力は、あらゆる音楽の基礎となるもので、そんな小さいうちから受けてきたトレーニングは、ただ歌うことだけでなくて、ピアノやヴィオラなどを弾くのにも役立っていると僕は思っています。」

ということです。Harryくんは、他の人よりも早口で、あまり口を開けずに話すので、聞き取りづらいかもしれませんが、いかにも頭の回転の速いアッパーミドルクラスの青年らしいアクセントや話し方だと思います。チャペルで歌う姿も、堂々として素敵ですね。

                         

sight-singing abiliyという表現を初めて聞きました。私に聞き取れるはずもないわけです・・・・

ちなみに、辞書を見ますと、、、sight-readという動詞として載っています。楽譜をread してsingするわけですから、同意ですね。

<OALDより>

sight-read  verb [v, vn] to play or sing written music when you see it for the first time, without practising it first

sight-reader  noun: He’s an excellent sight-reader.

sight-reading noun [U]

<Cobuild より>

Someone who can sight-read can play or sing music from a printed sheet the first time they see it, without practising it beforehand.

 eg.) Symphony musicians cannot necessarily sight-read.

なるほど、、大変勉強になりました。私は専門的なことは全くわからないのですが、初見で楽譜を読んですぐ歌ったり演奏したりできる能力を、7歳くらいから徹底的に訓練するというのは、いわゆる音楽エリートを育てる条件なのでしょうね?

ところで、、私は、HPのこのビデオクリップを自分のPCに保存しようと思いまして、Orbit Downloaderという動画保存ソフトをインストールし、ダウンロードそのものは確かにできたのですが・・・こんどは保存したものが開けない! もうしばらく格闘してみましょう。。。。。

追記

* Wikipediaには、音楽用語として、sight-read のほか、sight-playと sight-singが載っていました。sight-singing = vocal sight-readingということになるそうです。

* イギリスの音楽教育において、sight-reading abilitiesがいかに重要視されているかということと、それはどういう事情のためか、ということについて、こちらのブログさんに有益情報があります(コメント欄の9番目の投稿もご覧下さい)。フリーランスとして即戦力になる高度な実力を求められるため、その証として必要なスキルなのですね・・・フリーランス翻訳者が、初めての分野(技術内容)でも、なんとかして納期内にやっつけなければならないのと同じかな? ともかく、7歳からその訓練を受けるということが、いかにすごいことかわかりました。。。

 


3カ月遅れのWinchester からのメッセージ

2009-05-19 16:43:24 | Harry Sever

Winchesterのショップ、Cornflowersに'My Beloved Spake'について問い合わせをしたのが、3月12日でした。こちらでお話ししたとおり、返信の気配もなく、呆れていたわけですが・・・すいさんがアマゾンUKでavailableだという情報を探してくださったおかげで、あの後すぐアマゾンに注文し、先日届きました。

それで、Cornflowersのことはもう忘れていたのですが、、なんと昨日夕方、店長さんからメールがありました。受信箱のトラブルで、数カ月間メールを受信できずにいたとかで、注文するなら、£14.99プラス送料が£5.00なので、クレジットカードの番号を電話かメールで知らせてくださいとありました。今頃言ったって、あなたねぇ・・ それに、、、やはりというか、アマゾン(£10.17プラス送料£3.58)より、かなり高くつきますね。小さいお店だから仕方がないのでしょうが・・・

ともかく、「トラブル大変でしたね。。。もうお返事はいただけないと思ったので、アマゾンから取り寄せて、すでに入手し、聴いていますが、とても気に入っています。いつの日かWinchesterを訪れてお店のほうにも伺えたらいいなと思っています。」とすぐ返信したら、向こうからもまたすぐ返してくれて、「そうですか!アマゾンから入手されしかも、楽しんでいただいているとのことで、よかったです!いつかきっとWinchesterにいらっしゃれますよう。お待ちしていますよ。」と、結構熱い感じで書いてありました。

取引が成立しなかったにもかかわらず、こんな温かいメッセージを送ってくれて、やっぱり?!Winchesterだなあ、、となんだか良い気持ちになって、ずっと無しつぶだったことも、どうでもいいやという思ってしまいました。

肝心のCDの内容・・・

まだよく聴き込んでいないのですが。。9割がた合唱で、ソロはほんの少しなので、'Hear My Prayer'に比べるとちょっと退屈?するかなと予想していたのですが、、、とんでもない、すばらしい仕上がりだと思いますよ。年齢としては、中高校生のクアイアであるわけですが、このレベルの高さはさすがWinchesterです。オルガンにも圧倒されます。

1. My beloved spake – Patrick Hadley  (3:22)
2. Wie lieblich sind deine Wohnungen (How lovely are thy dwellings,  from Ein deutsches Requiem) – Johannes Brahms (5:39)
3. If with all your hearts (from Elijah) – Felix Mendelssohn (2:30)
4. Light out of darkness (from The Light of Life, Op 29) – Edward Elgar (6:02)
5. O taste and see – Ralph Vaughan Williams (1:30)
6. Greater love hath no man –  John Ireland (6:02)
7. Ave verum Corpus – William Byrd (4:08)
8. A New Song –  James MacMillan (6:00)
9. Geistliches Lied – Brahms (5:34)
10. A grateful heart – Mary Plumstead (1:46)
11. Like as the hart desireth the waterbrooks – Herbert Howells (6:12)
12. I will lift up mine eyes – Ernest Walker (3:39)
13. They that go down to the sea in ships – Herbert Sumsion (5:36)
14. Abendlied –  Josef Rheinberger (2:42)
15. Evening Hymn – H. Balfour Gardiner (5:52)

8とか13あたり、とても難しい曲ではないでしょうか。この緊張感あふれる合唱もオルガンも好きです。ああ、こういうhighest-quality performanceを、私の部屋のしょぼいCDプレーヤーではなくて本場のチャペルで生でガンガン聴いてみたいものです。イギリスでクアイア三昧のSatomiさん、羨ましいですよぉーー

1.ですが、前の記事で、YouTubeでみつけた男声4人のみで歌っているのを紹介しましたが、それとは曲が違うので、作曲者が別のものですね。このCDのは、学校のHPから聴くこともできます。こちらから

・・・・・・・・

ん?!学校のサイト・・・・・今見たら、なんとChapel Choirのビデオクリップがアップされているではありませんか・・・!おお、待ってました!!とクリック・・・・でも、、開かないじゃないですか! ビデオクリップは3つあって、他の2つは、以前から見られましたが(でも合気道とか、あんまりおもしろくないです)・・なんでよりによってクアイアのだけ見られないんだろう。。。変だなあ。。。皆さんのPCでは見られますか?教えてください。

とりあえず話をCDに戻しましょう・・・

5、6、11に少しだけトレブルのソロが入っています。5はSam Luptonくん、6と11は、Robert Crossくんという子で、どちらもつややかな声ですね。ただ、この2人はいずれも、Head Quiristerではないのです(HQはDaniel Mercerくんという子だそうです)。ソリストがHQではない、というのはどうしてだろうとちょっと不思議なのですが・・・  

バリトンソロもちらりと入っていますが、もちろん?Harryではありません。 

各パートのメンバーの名前が書いてあって、Bassの4人目にHarryの名前が見えます。勢揃い写真でも、最後列の右から4番目にしっかり赤毛の彼が確認できます。こちらで紹介した数年前のツアーのパンフレットにも、同じ構成での勢揃い写真がありまして、そこでは、おちびさんの赤毛君は最前列にちょこんと座っていましたっけ・・・。すっかりお兄さんになったのですね・・・。ともかく、Winchesterでの最後の録音ごくろうさまでした。

以上とりとめなく書いてしまいました。皆さんの感想も教えてくださいね。

(ビデオクリップ、やっぱり見られない・・どうして?!

 *追記です~

コメント欄にて書きましたように、私の場合は、Flash Playerをインストールしていなかったことが原因でした。インストールしたらばっちり見られました。皆さんは大丈夫ですか?

仕事はやっと一段落の模様で、今のうちにやっておかなければならないことがいっぱいあるのですが・・・なかなか疲れが取れないお年頃でして・・・ついぼおっとしてしまいます

ついでながら、、、←このアイコン見て一言・・・全国的にマスクの買占めが横行しているようですね。慌てて買いにいったら、、茨城でももうない・・・困ったものです。

 

 


Harryの'Penny Lane'

2009-04-07 16:53:09 | Harry Sever

Cantores Episcopiの'Twilight'に関して、思い出したことがあるので、眠気覚ましにちょっとお話ししましょう。

Track 2の'Penny Lane'についてのコメント中、私はこのように書きました。

「注目は、Harryによる管楽器(トランペットですよね?)の模倣、パパパパパーン!でです。実に明るく元気ではないですか。こんなふうに遊びの要素を加味することはクラシックのみやっていたころは、思いつきもしなかったでしょうね。」

この「模倣」という言葉なのですが・・・実はちょっと不適切だったのです。

というのは、、私は最初にJudyさんからこのCDをレビュー用として送っていただいて聴いたとき、この「パパパパーン」が、Harryの声だとはっきり確信がもてなくて、Judyさんに「このトランペットの音をmimicしているのは、Harry ですよね?」とお聞きしました。私はこのmimicという動詞をこのとき、単に「楽器の音を人間がまねる」という意味で、深く考えずに使ったのです。mimicというのは、バイオや生化学分野でも生物や分子などが「擬態する」という意味で使うので、つい出たというのもあったのですが・・・

ところが、Judyさんからのお返事はこうでした。

そうですよ。トランペットをplayしているわけですね。」

・・・しかも、Harry 'playing the trumpet'と、引用符をつけて強調されていまして、私は正直、しまったと思いました。Harryレベルの歌手にとって、このようなパフォーマンスは単なるmimicではなくて、playなのですね!上手く言えないのですが・・・mimicという言葉しか出てこなかった自分が恥ずかしくなりました。。。

このあたり、他のファンの皆さんは、当初から私よりちゃんと理解されているようで、hiromiaさんなどもこのようにおっしゃっていました。

彼が自分の声を楽器を弾くようにコントロールしているのにはたまげました。」(皆さんからの感想をアップした記事中より引用)

まさに、Judyさんの言葉を代弁するかのようなコメントですよね・・・hiromiaさんは楽器を演奏されますので、とりわけこのように的確に把握されるのだと思いますが、私はどうせ楽器もできないし歌も歌えないミーハーだから~と言い訳もできません・・・

Winchester卒業までに、もう1枚Cantoresとして録音する計画があるとのことでしたが、、、結局どうなったのでしょうね。もっとも、Harryたちが卒業で抜けても、このアンサンブル自体は、また後輩たちに引き継がれる模様です。それに、Harryも、大学に進学してもまたこのようなアンサンブルでの活動は続けるのではと推測する次第です。

                   

仕事は、短めのがあと1件・・・さてさて、GWはゆっくりできるのでしょうか。。。ヒマになったらなったで、やっぱり仕事がしたくなるというか、不安にかられるわけですが・・