この間の日曜日、朝食を食べていたら、NHKで、長崎市三重地区の猟師さんたちとそのご家族の、平穏で充実した暮らしをリポートする番組をやっていました。
キラキラ輝く海の恵みをいっぱいに受けて日々楽しく働き、年に一度のペーロン競争という伝統のボートレースに熱中するその姿をぼおっと眺めながら、私は「東北の猟師さんたちとそのご家族の今を思うと、自分の方のこんな平和な風景が放送されるのは辛い」という、どこか申し訳ない気持ちと同時に、「この幸せな人々のところだって、いつなんどき津波にのまれてこの一帯がゴーストタウンになるかもしれないんだ・・・」という恐ろしい想いにさいなまれました。漁業を営んでいるわけではありませんが、私の実家のある佐世保市早岐地区も海のすぐそばですから、もしも津波が起こったら・・・・・・・・・ぜったい起こらないなんて誰が言える?
ああ・・・・・・・
疲れてますねえ・・・恵のように、頭をぶるぶるっしましょうねぇ・・・
震災カテゴリの記事なんか書くのはもうやめようか、とも思ったのですが、Elliot Minorについて草稿を書いていても、つい震災関連のことを書きたくなるんですよね。。
昨日の朝日新聞で、外国各国の日本製品に対する反応が一覧表にまとめてありました(「メード・イン・ジャパン。これだけ規制。工業製品まで」)。その中で、インドについて「日本産のすべての食品(輸入)停止。8日に撤回しサンプル検査)」と書いてあるのです・・・
えっ??
私も、確か4日だったと記憶していますが、すべての日本産食料品の輸入差し止め、と最初テレビのニュースで聞いて、Ibaraki productsだけというなら、仕方がないけれど、日本産全部って・・・インド人さん、それはいくらなんでも短絡的であんまりの仕打ちじゃないですか。。。と大変なショックを受けまして、すぐここでそのことを書こうと思ったのですが、ただ、そのときは私も大変感情的になっていて、インド人さんの悪口になりそうだったので、検索で読まれる可能性のあるこのブログ上ではまずいかな、と思い、検索でひっかからないよその掲示板に行って、さんざん愚痴を言いました。ちょっと卑怯者でした、わたし。その節は失礼しました、みゆきさん。
茨城のコウナゴに出荷規制がかかった直後に、コウナゴ以外の魚を積んだ茨城の漁船が千葉の港で水揚げを拒否された際、政府は「そりゃ科学的根拠のない差別ってもんですよーー」という遺憾の反応をしましたが、それと同じで、自己防衛本能は誰にもあるとはいえ、インド人さんの過剰すぎる反応は、悲しかった。迷惑をかけているのは日本のほうだというのは承知の上ですが・・・・
ところがです。その後、その報道そのものが誤報だった、という記事がネット上で流れました。 保健省傘下の食品安全基準局から日本からの食品輸入を3カ月程度停止しては、という提案があったのは確かだが、それはまだ「勧告」にすぎなかったのが、何らかの手違いで、勇み足?になってしまい、即「禁止決定」と報道されてしまったというのです(「スポニチ」による。こちらです。)
それを読んで、私はほっと胸をなでおろしました。インド人さん、ごめんなさいね。
それなのに、昨日の朝日の記事って・・・朝日新聞としては誤報だという見解はもっていない、という意味ですよね???
ううーーん。事実はどこにあるのかわからなくなってきました・・・。
もっとも、インド政府の対応がどうであろうとにかかわらず、すでに世界の日本製品に対する信頼は失われようとしていますから、当初の報道の真偽なんてどうでもいいといえばどうでもよくなってしまいましたけれど。
そういえば、管さんが「半径30キロ圏の避難・屋内退避区域には、10年間か20年は住めないだろう」という驚くべき発言をしたと報道された件も、その後ご本人が「ぼくそんなこと言ってない!」と否定したとのこと(こちら)。この期に及んで、誰が言ったとかいう問題ではないかもしれませんが、、総理見解(=政府見解)としてそんな「宣言」をされた(と解釈した)対象地区の方々は、どん底に突き落とされたことでしょう。
様々な方面で次々に起こる事態を、速やかに知りたいとは思うけれど、報道をすぐさま鵜呑みにして、振り回されるのは、それだけでエネルギーを消耗しきってしまいます。
私はだいたい普段からテレビを見ない人間だったにもかかわらず、震災以降毎日つけっぱなしにしているので(最少のボリュームではありますが・・・緊急地震速報をキャッチするためです。。。エリアメールなるものを受信できる携帯をもっていないので)、震災情報で疲れが余計にたまっているのかもしれません。
仕事は、もろ震災不景気のあおりを受け、開店休業状態です。とほほ。。(でも取引先とはメールや電話はしています)
(写真は、記事とは直接関係ありませんが、佐世保市九十九島の美しい海です。以前帰省の記事で使ったことがありますが、、)