Curraghさんちに遊びにいって、オバマ演説のことなどおしゃべりをしていたら、思いがけないビッグニュースを教えていただきました。。。
この秋、
プーの新しい本、つまり続編(sequel)が
80年ぶりに、
イギリス本国とアメリカで出版されます!!
'Return to the Hundred Acre Wood'
なんと胸キュンなタイトルではありませんか・・・
ミルン&シェパードのspiritとqualityを引き継ぐ、David Benedictusさんという作家とMark Burgessさんというイラストレーターが、新たに書き下ろした10編ものお話が1冊にまとめられているそうです。
Mark Burgess氏がどんな画風かということは、こちらのHPを見るとわかりますが、Classic Poohに関しても既にカレンダーなどを手がけているのですね。これ↓を見ると、なかなかいい雰囲気・・・。
また、BBCのサイトにて、David Benedictus氏自身の声による、この本についての説明が聞けます(インタビュー)。こちらです。
取り急ぎ、どういう人たちによってプーが蘇るのかざっとリサーチしました。詳しい続報が入手できしだいまたアップします。
この件についての私自身の想いなどももっと書きたいのですが、また忙しくなってきたので(ちょうど1カ月ぶりにどさっと仕事が・・・・)、今日のところはこれまで。
ああ、、ワクワクですっ。10月が待ちきれないっ!!!
Customery procedures とは、Things to doだと、フクロが易しい言葉に言い換えてくれたので、やっとわかったプーでしたが、具体的に何をするかという説明に移ると、またもや大きな混乱に陥るのです。
今回も、石井訳から先に見てみましょう。
「どうすればいいかといえばァ、つぎのごとくであります。まず懸賞!とする。それからーー」
「あの、しばらく。」と、プーは手をあげてとめました。「まず、なんですって?あなた、なんて言ったんです?お話のとちゅうでせきをなさったものですから。」
「わたし、せきなどいたしませんよ。」
「しましたよ、フクロったら。」
・・・以下、した、いやしていない、したら自分でわかるはず、いや、あなたがしたから、僕に聞こえたんでしょう、といった押し問答になり、フクロがしっぽの発見者に何かを与えるといっているのだと言い換えたところで、プーはやっと意味を理解します。
「懸賞」というのが、プーのパニックの原因のようですが、「咳をしたじゃないですか」という反応がどう面白みがあるのか、いまいち状況がよくわからないと思われませんか?フクロは風邪を引いているのか・・それともいわゆる咳払いをしたのか・・・それが「懸賞」という言葉の発語と同時に行われたのか・・・・
そこのところのみ原文を見てみるだけで、状況はすぐにわかります。
フクロが言ったのは 'Issue a reward' つまり、「褒賞金を出す」
プーの反応は'You sneezed’つまり、「くしゃみをした」
(「咳をした」なら、coughedですからねえ・・・)
日本人の「はっくしょん!」を英米人はなんと言うかをご存知の方は、くすっ!!と笑いがでたでしょう?!英語では、Achoo! (他にatishoo, choo, hachoo, kerchooなどバリエーションあり)と書き、「アチョー、アチュー、アティシュー」などと発音されます。
そうです。issueという言葉を知らないプーが、フクロがいきなりくしゃみをしたと思ったというわけです。
石井桃子さんが、sneezedをあえて「せきをした」としたのは、彼女なりに考えがあってのことだったのでしょうが、私にはどう考えてもそのまま「くしゃみをした」でよかったのではないかと思われるのですが・・・ coughの方は、トラーがイーヨーの後ろで急に激しく咳をしたため、不意をつかれたイーヨーが川に落ちた(とイーヨーが言い張る)場面で出てきますし、sneezeと coughは、似て異なる?生理現象なので、区別したほうがいいと思うのですが。。。
ところで、Issueの方を次のように訳した人がいるのですが、こちらのほうが上手いと思われませんか?
「薄謝を贈呈する」
「はくしゃ!」を「ハクション!」とプーが間違える・・・
これなら、sneezeの日本語のイメージともぴったりですね。
この訳をしたのは、明治大学教授の堀内克明氏。Classic Poohの訳本というのを特に出しておられるわけではないのですが、1971年に「The World of Pooh」(英光社)という大学の講義用(多分)テキストを書いておられて、この中で、注釈として「薄謝贈呈」と説明的に記されています。
なお、私は前回の投稿で、このように部分的に別訳を試みた本が2冊出ていると書きましたが、2冊(だけ)というのは、大間違いで、他にもいくつかあります。そのあたり、ぼちぼち集めていますので、それらを読んで私が面白いと思ったものをこれからもご紹介します。
ついでながら・・・・issue は日本語発音で「いしゅー」と言ってみても、いまいちですが、英語音声学的には、この「シュ」[ʃ]のところは、息がかなり強く出る音なのです(fricative: 摩擦音といいます)。しかも、フクロは、難しい言葉を使えるというところをプーに対して自慢したい気持があるため、Issue!!と特に力をこめて言っていると想像されます。フクロが力めば力むほど混乱するプー。Lionel Jefferiesの朗読では、そのあたりの雰囲気が実によく表現され、品のいいお笑い(落語のような)を聞いているような実に愉快な気分になるのです。
こういうミルンの「言葉遊び」の味わいは、ディズニー版では完全に削除あるいは改変されていると推察しますが、、どうでしょうか?
年末までの怒涛の忙しさが、ウソのように、仕事はまたぷっつりです・・・極端ですからねえ、、、ヒマすぎて、恥ずかしいっ。




迎春
上々の気分満ちたり初日の出
(東京の初日の出です。句&写真 by美穂りんさん)
皆様、すっかり遅くなりましたが、新年おめでとうございます。栗恵家は、3日まで長崎に帰省していましたが、天気にも恵まれ、みな体調もよく、十二分にリフレッシュできました。少しばかり写真を見てやってくださいね。
30日、自宅を7時半ころ出て、東京駅9時20分発の新幹線のぞみに乗り込みました。車中は思った以上に暑くて、恵は、早くも「アン!」と鳴くので、ぱぱが社内販売の人から氷をもらって敷いてあげたらやっと落ち着きました。
佐世保市に着いたのは、もう夕方。長旅ですっかり疲れた恵は、ぐらんまのおひざでとろりん。
大晦日は、ぱぱの実家(西海市)に行って、こちらのぐらんぱ、ぐらんまを囲んで、総勢12人で賑やかに会食。夜には佐世保に戻りました。
元旦です。いつもは、お馴染みの「ぐらんまお節」が登場するのですが、今年は「作らんでよかよ」と言っておきました。なので、お雑煮とお刺身程度の簡単なお膳です。
その代わり、両親連れて、午後から出かけ、ドライブがてら、ホテルのレストランで中華料理のコースでお正月です!西海国立公園の一角に3年前にオープンした「弓張の丘ホテル」。伊豆の一碧湖ホテルと同じ系列のおしゃれなリゾートホテルです。佐世保市内を一望でき、九十九島を眼下に見下ろす絶好のロケーション。(わんこは入れないので、車の中でおねんねですが)
実は午前中は天気が悪くて吹雪になり、出かけられないのではと心配したくらいだったのです(それで、雪が残っていますね。高台ですから)・・・でも2か月前からせっかく予約しているのに、、、やんでくれっ!と祈っていたら、午後から晴れ間が 栗くんありがとう!
HPの写真どおりのきれいなところでした。中央のアーチの向こうは、繋がっているように見えますが、海(九十九島)です。
コース料理の一部。他にちゃんぽんも注文しましたが、全体的に薄味で、上品な味付け。ぱぱは「なんだか物足りない」と言っていましたが、こんなところで食事することなど滅多にない両親は、どれも美味しいと大満足だったのでよかったです。
食事終わってから、西海国立公園の夜景を堪能。残念ながら、写真はことごとく失敗。
2日。朝食の一部はこれです。。。。ふふふ、そう、ホットケーキミックス蒸しパン!家から「ケーキのようなホットケーキミックス」を持ってきたのです。甘党の父のために、黒砂糖をいっぱい入れて作ってあげました。蒸し器で15分ちょっと(炊飯器はご飯が入っていたしね)。すっごくふわふわでおいしいかったですよ。
ぐらんぱ、ぐらんま、今年もお年玉ありがとさんです。お兄ちゃんが地上にいたころは、ちゃんと「栗チャン、恵チャン」と書いてくれてたっけね。
あっという間に5日間が過ぎて、岐路へ・・・・3日も快晴で暑すぎるくらいだったので、ぱぱが、コンビニで氷を調達。
恵は、大変疲れたと思いますが、行く先々でみんなに可愛がってもらい、楽しい旅だったと信じます。あまり歩かせることもしなかったので、あんよの方は大丈夫でした。
両家の両親、兄弟、甥っ子、姪っ子、etc. それから、友人のSさん、Fさん、Mさん、Yさん、今年もありがとうございました。1年に1回しか顔見せないけど、みんな元気でね!