波佐見の狆

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こんどは関節!

2012-07-29 11:52:58 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)

金曜の夜は、ぱぱが交代してくれて、1階で寝てくれました。

私は1週間ぶりに2回の畳の部屋で、ゆっくり寝て、土曜の朝6時半ころ降りていってみると。。。

恵はハウスに入れられ、ぱぱの様子がなんだかただならぬ気配。またハアハアか!?と思ったら、こんどは関節でした・・・・

外でちょっと用足しをしていたら、まったく歩けなくなり、あわてて部屋に戻ったそうです。

ハウスの中を見てみると、あんよ、とくに右が内側に曲がったままで、それを舐めようとばかりして、それでハアハア言い、苦しそうです。

もうだめかもしれん。二度と歩けんぞ・・」

ぱぱの声はすっかり沈んでいました。

この記事でもお話ししたように、恵の後ろ脚の股関節は、いつも脱臼していて、筋肉だけで下半身を支えているわけですが、年齢とともに筋力も低下し、その支える力も限界にきているのでしょう。今日からはハウスで寝たきり生活か・・・という思いが頭をよぎりましたが、ただ、キイキイと鳴くわけでもないので、痛みでどうしようもないというほどでもないような。。。。ちょっと抱っこして、よしよし、大丈夫だよ、9時になったら病院連れていくからね、すぐ楽になるからね、頑張ろうね。。と声をかけました。

そして、、恵は本当に頑張ったのです!

というのも、、、7時すぎて、いつも果物をもらえる時間になったので、食べたい!!という思いが勝ったのでしょう。すくっと立って歩き始めたのです!

それで、いつものように私とぱぱが朝食のテーブルにつき、パンを食べていると、果物ちょうだい!のおねだりを何事もなかったようにするのです。

おいしい桃をいっぱい食べ、続いてご飯も食べました。

もう大丈夫みたいだね

いずれにせよ通院の日だったので、9時に病院に連れていきました。下半身をよく触診して先生が言うに、「右脚は、脱臼のうえに、靭帯もずれています。それで、すごく違和感があったのでは。」股関節の模型を見せて説明してもらったので、靭帯がずれている様子というのはよくわかりました。

普段しているものよりも強いレーザーを当ててもらい、注射をして薬をもらって帰りました。

「がんばったね。えらかったね。」いっぱいほめてあげました。

やれやれです・・・・

 

 

 

 

 

 


昨日もちょっと危なかった・・・

2012-07-27 16:28:19 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)

暑中お見舞い申し上げます。皆さん、お元気ですか?

今週に入って、気温が一気に上がり、ここ茨城でも35℃を超え、湿度も高くなっています。

外気温が高いと、エアコンをがんがんかけても室温が下がりにくいのですね。。。(我が家のリビングのエアコンは、もう9年前のだからかなぁ・・)

6月のあの事件以来、室温と湿度管理には神経質になっているつもりですが、それでもうっかりしていて、昨日なんかも恵にかなり苦しい思いをさせてしまいました

朝から、「除湿冷房」で23℃に入れていました。ところが、外で洗濯物を干して、リビングに入ったら、冷えすぎているような気がして、いったん24℃にしたのですが、しばらくたっても寒いので、25℃まで上げました。これがいけなかった。こんどは、あれ、暑くなってしまったなと思い、冷房23℃にしてもなかなか下がりませんでした。 ただ、それでも私自身はそれほど不快感は感じなかったのですよね・・

恵は、お昼前から、用足しのため、3回も庭をうろうろしました。

室内に戻ってからもハアハアが止まらなくなり、お手々でいっしょうけんめい、何度も何度も私の体に「ねえねえ」をして、何か訴えようとしているのですが、、、何を言いたいのか、わからないのです。お水は飲ませました。お腹がすいているようでもありません。私も、相変わらず寝不足が続いているので、眠くて、頭がぼーっとしていたのですが、、、、、かなり時間がたっても、はあはあが、一向に止まりそうにないので、またかなり不安になってきたのですが、ふと机の上の温度計を見ると、26℃を超えて27℃近くまで上がっているではありませんか。それで初めて、私にとってはどうでも、恵にとってはひどく不快指数が高い部屋になってしまっていたのに気付きました

恵くん、ごめんね。。暑いんだね!

6月に桃くんのお母さんからご忠告いただいた、「少しでも暑くなると気道の通り悪いから換気がうまくいかない。熱が逃げていかない。」ということを思い出し、エアコンは22℃にして急いでクールベストを着せて、ハウスに保冷剤を敷いて、恵を入れました。少し「出してぇ」しましたが、無視して、恵の視界に入らないところに行くなどしているうちに、まもなくハアハアも止まり、そおっと遠くからみると、保冷剤に手を置いてじいっと座っています。

ふうう。。。。もう大丈夫だ。。危ないところだったぁ。。。

今日も外気の条件は同じです。さすがの私も学習?!したので、今日はハアハアが長引かないうちに、ハウスにすぐ入れて、室温も上がりすぎないようにしました。今はぐっすり寝ています(冒頭の写真です)。

室温25℃、湿度は60%あたりですね、、、これを超えると、私にはどうでも、恵には要注意→危ない!

(エアコンの設定温度と、実際の室温との差に注意!) その認識が甘いと、今朝もぱぱに叱られまくり

みんなのお部屋は、何度くらいにしていますか?

 

 

 

 


「マンティコア」は源氏?!(「平清盛」第28話)

2012-07-17 10:42:39 | 平清盛ほか歴史関連

「平清盛」に挿入曲として使用されている「タルカス」は、実は次のような組曲構成になっています。

1. Eruption  (噴火)
2. Stones Of Years  (ストーンズ・オブ・イヤーズ)
3. Iconoclast  (アイコノクラスト)
4. Mass  (ミサ聖祭)
5. Manticore (マンティコア)
6. Battelfield  (戦場)
7. Aquatarkus  (アクアタルカス)

(全体で20分ちょっと)

今までの放送で使われていたのは、この1楽章Eruption のみでしたが、15日の第28話「友の子、友の妻」では、5楽章Manticoreが出てきて、興奮しましたーーー!

こちらは、ELPの原曲のフルバージョンですが、10分56秒あたりからManticoreの部分を聞くことができます。わずか2分足らずですので、ぜひ聞いてみてください。

Emerson, Lake & Palmer - Tarkus [Full Song]

このきわめて知的なKeithのオルガン・・・いかにも、10年、20年かけて、耽々と爪をとぐ二匹の若トラたちの繰り返す唸り声にきこえませんか?!

実は、ManticoreというのはTarkusの「対戦相手」でして、Tarkusは、暴れまくり地球上のすべてを焼き尽くした後、Manticoreのサソリのような尻尾の毒針に目を突かれて、海へ返っていくのです

つまりですね、、、、Tarkusが平氏を象徴するものとすれば、Manticoreは源氏でしょう。Manticoreの決定的な一撃は、頼朝と義経の挙兵ではないですか!ここで頼朝と義経を生かしたことが、平氏一門を海へ沈めることになるのですから。。。だからこそ、28話でこのManticoreを、清盛が常盤を愛妾としようとするシーン、および頼朝が伊豆へ出立するシーンにおいて用いる意義があったのです。私はそう捉えました。

ところで、子らの助命のいきさつと常盤の処遇については、諸説あるようですね。常盤は母を捕えられ、子らよりまず母の助命のため、自ら出頭して清盛の側室?となった、というのが史実らしいですが、これまでの大河でもそれぞれに異なる描き方をされてきて、たとえば、1972年の大河「新・平家物語」(主演・仲代達也)では、清盛と常盤が純粋に互いを愛しいと思い、「ただの男と女として知り合いたかった」とか言っていましたっけ。

本作「平清盛」では、「友の心の支えを我が物にはできない」と断言しておきながら、結局お妾さんにするわけですが、友の妻と子らの今後の生活を保障してやるには、そういう形にするしかないからですよね?ちなみに、生まれたばかりの牛若と常盤の今の状況を、自らと舞子と重ね合わせ、常盤を死なせるこだけはしたくなかったという清盛の心情・・・このあたりも今回の脚本の秀逸なるところ。

頼朝の助命は、清盛の養母池禅尼が、「頼朝は家盛に似ているから殺さないで欲しい」と嘆願したから、という点自体は史実です。「新・平家物語」では、清盛は池禅尼に、「小さくとも虎は虎。いずれは牙をむきましょうぞ」と言って、いったんは退けながら、深い葛藤の末、助命を決めました。本作「平清盛」では、彼女ほどの思慮深い女性が、なぜそのような感情論で、一門の運命を決定づける発言をしたのか、ということについて、少し踏み込んでいます。

頼朝を殺すなら餓死する、とハンスト決行におよんだ池禅尼を、家貞が訪ねるシーンです。

「ご無理なさいますな。禅尼様のお心は、とうに殿に伝わっておりますよ。」

「頼朝どのをみていると家盛を思い出すは、真じゃ。されど、いっそう痛々しいのは清盛。もとより、あのような健気な若者の命を奪いたくもなかろう。」

つまり・・・池禅尼から家盛のことを盾に懇願されたから仕方がなかった、と自分のせいにしなさい、という母の気遣い、大きな愛情ですか?!

しかしですよ・・・彼女は清盛を歴史からかばうことはできなかったのです。結果として清盛の判断は誤りであり、それが一門を滅亡に追いやったのは、事実ですから・・・「髭切」まで持たせて・・・義朝の形見として頼朝にあげたかったのですね。優しい清盛。お前の父の志をも背負い、重き荷をいっぱい抱えてもなお、頂点を目指して必死で生きる俺を見ておれ、というのは、そしていつかこの髭切で刃向かってきてみよ、という意味まで込めていたのでしょうか?しかし、20年を超える時を経てしまった結果、頼朝・義経の実際の標的は、清盛自身ではなくて、彼亡きあとの一門、しかも、あの大バカ息子宗盛のせいで加速度を増してレベルの落ちていた平家になっていましたたからね。「新・平家物語」では、助命に猛反対する弟たち息子たちに対し、自分の目の黒いうちは、平家の屋台骨はびくともさせないが、自分亡きあとはお前らがしっかり守るのだ、と言うのですが・・息子らは、守る自信がないからこそ、猛反対したのではないでしょうか。

話は「平清盛」に戻りますが、池禅尼と家貞の会話のシーンの前に、「断食など続くわけがない」と、清盛以下皆で笑い飛ばし、ただ一人池禅尼の実の子である頼盛だけが、泣き顔でおろおろするところがありましたが、頼朝の命をどうするか、という、ドラマのなかでも最も重要なポイントのひとつに、ああいう軽い色づけは、正直ちょっと違和感を覚えました。まあ、あまりに余裕綽々で平和な今の平氏の雰囲気を強調するため、わざと入れたと思えば、納得です。 

頼朝役の中川大志くん、口元に気品を感じるなあ・・・去年の人気ドラマ「家政婦のミタ」に重要な役で出ていたんですってね。見たことないので全然知らなかった・・・

第28話は、今までにも増して、感動の見どころ満載で、あれもこれも書きたいのですが、もうひとつだけ。。。。

そう、義朝と正清の最期についてです

玉木宏さんがインタビューで「ぼくは今回の脚本に描かれている義朝の死にざまはとても好きですね。 これまでこの作品のなかで描かれてきた義朝の最期としては、とてもしっくりきます。」と言っていたので、一体どんな最期になるのか、大変期待していたのですが。。。。というのは、湯殿に通され、油断していたので、裸のまま3人から襲撃された、という趣旨の『平治物語』の記述が史実であれば、あれほどの武将の最期としてはあまりに悲しいですからね、義朝の源氏の棟梁としての名誉を守るような、雄々しい最期が見たかったので。

義朝は、長田一家が裏切ろうとしているのを、すぐに察知し、正清と東国でともに修行していた際、木登りをしたときのこと(第5話「海賊討伐」)を思い出して、こう言います。

「正清・・・・落ちる時は諸共と言うたは、真か?」 

正清は主君のこの言葉に一瞬ひどく驚くものの、すぐにすべてを悟ります。

生きるも死ぬも、諸共です。二人は、刺し違えて、舞い落ちる雪の中、遂に命果てます。

ああ、、こんな美しい筋書きを考えられる脚本家藤本有紀さんって、素晴らしい方ですね。。。。。

話は尽きませんが、長くなりましたので、今日のところはこのへんで。皆さんの感想もぜひお聞かせくださいね。

あっ!!!これをい言わすれてはいけないっ。

嬉しいお知らせです。「平清盛」サントラ第二弾が、9月19日にリリースされますよーーーーー Eruptionも収録されているとのことです。もちろん、予約しましたっ。

 注1) 「新・平家物語」との比較が面白いので、今後もこの作品のストーリーやセリフに触れますが、ただ、私は3時間の総集編DVDを見て書いているだけですので、実際の放映では前後関係からまた異なる事実もあったかもしれません。この作品を、母と一緒にちょろちょろとリアルタイムで見てはいたのですが。。。 恥ずかしながら、志垣太郎の義経以外はほとんど記憶に残っていないのです・・・。

注2)Tarkusは、以前の記事でも説明したように、ELPのオリジナルのキャラクターですが、Manticoreは、伝説上の怪物で、一般的に知られているものです。Wikiの説明をどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ご心配をおかけしています

2012-07-05 13:51:57 | 狆 (栗之介・恵之介・光之介・十兵衛)

皆様、いろいろとご心配をおかけしています。

パソコンは、OS再インストールを1回、HDDの交換を2回もやって(つまり2回入院)、ようやく戻ってきたところです。

6月20日の記事、読み返すだけでも、あの日の恐怖が思い出されて。。。本当にあのまま恵が逝ってしまうようなことにならなくてよかった。。。もし逝ってしまっていたならば、今頃私はどうなっていただろう。。。と、頑張ってくれた恵に対し感謝の気持ちでいっぱいになっています。もしかしたら、虹の橋の近くまではふらふらと行っていたのかもしれません。遠くに栗の姿をみつけ、呼びかけてみたものの、きっと栗に追い返されてしまったのでしょう。栗から、「あんな泣き虫弱虫のままをほっといて、こんなとこで遊んでちゃだめじゃないーーーーさっさとお帰り!」なんて言われて、「そうだった・・・ままは、1日たりともぼくがいなきゃだめなんだよねーーー」なんて言いながら、ひょこひょこ戻ってきてくれたのでしょう。私のために、いっしょうけんめい帰ってきてくれて・・・この子のためなら何でもしてあげたいと、今まで以上に愛しさでいっぱいになっています。

桃くんの母さん、Yukoさん、トムトムさん、Yumikoさん、コメントありがとうございました。

とりわけ、桃母さんの「酸素よりまず温度」というアドバイス・ご指摘大変勉強になりました。

原因が鼻づまりであれ何であれ、少しでも暑くなると気道の通り悪いから換気がうまくいかない。熱が逃げていかない。」これは、同様のことを病院でも言われました。確かにあの日は台風一過で急激に暑くなり、全国的に厳重警戒予報?が出ていたにもかかわらず、パソコンのことで頭がいっぱいだった私は、恵の体温に対する観察力・注意力があまりに低かった。ちょうどハウスを設置したばかりで、エリーユキママさんもおっしゃるように、ハウスに対する過信もあったと思います(Yukoさん、ほんとに日本のこの蒸し暑さは異常ですね。私もイギリスでの夏は本当に快適だったことを思い出します)。

ただ、酸素マスクについては、恵はいやがるので(逃げます)、ハウスの外での酸素補給はまずできないと考え、体温を下げることとハウスの利用をうまく組み合わせて、なんとかやっていかねばならないでしょう。ともかく、体温を下げる方法について、みなさん細かくアドバイスありがとうございました。19日の記事でナナちゃんのママさんも書いてくださっていたように、手足(とくにその付け根)を局所的に冷やすことも大事なのですね。確かに恵がはあはあするときは、肉球が熱いので、それは盲点になっていたかと。。。。

クールマット、クールプレート類はもちろん、保冷剤を大小数個、クールベスト、クールネック・・・といろいろ用意しました。

道具は揃えても、なによりまず大切なのは、私の目と耳と心の注意力なんですよね・・・

こうして、パソコンに向かっていても、ちょこちょこ振り返って、恵の様子を確認しています。

夜間のことですが・・・・みゆきさんからのアドバイスもあり、私が恵といっしょに1階で寝るようにしました。ハウスは1階に置いていますし、2階はやはり1階より室温が高めなので、恵はできるだけ24時間1階に居させるのがいいだろうと思ったからです。私はいったん眠ったらよほどの気配がしないとなかなか目を覚まさないので、睡眠時間を短くするしかないのですが、ときどきはぱぱとシフトする体制で、長期戦を頑張らなければと思います。

トムトムさんの「ママが泣いたら恵ちゃんも辛くなっちゃうよ。ファイト!!」・・・同じような叱咤を以前から何度もいただいていたように思いますが、ダメな母親ですね。。 もまた同じような症状が起こっても、このくらいじゃ死なない、と分かったので、落ち着いて対処できるだろうと思います。泣き叫ぶ代わりに、大丈夫だよ、よしよし恵くん、すぐに楽になるからね。。って励ましてあげます

それから、みゆきさんと桃母さんにお気づかいいただきましたネブライザーの機器は、我が家でも病院を通して購入し、毎晩自宅でできるようになりました。

たまたま、パソコンに振り回された時期と恵のことが重なって、へとへとになりましたが、皆さんとぱぱのおかげで、なんとか復活です。