NHKの「日本人のおなまえっ!」(木曜7:30)ご覧になっていますか?日本人の名前の起源、名前にまつわるいろんなエピソードなどを、番組独自の取材や貴重な資料を見せながら面白く解説してくれるユニークな番組ですよね。
8/24日の放送は、人間ではなくて「日本のペットのおなまえ」特集でした。
この中で、特筆すべき犬の名前として、「雪丸」と「華丸」についてけっこう詳しく採り上げまして、ちょっとレポートしておきたいと思います。長くなりそうなので、、本日は「雪丸」について。
そもそも、コンパニオンアニマルを持つということは、身分の高い人しかできなかったわけですが、ましてや自分の愛犬・愛猫に、人間のような名前をつけるというのは、いかにその子を信頼し大切な存在だとみなしていたか、ということの表われです。そして、日本で初めて自分の愛犬に名をつけたのが、あの聖徳太子で、その名は「雪丸」だったそうです!7世紀ころのお話です。
さらに驚くべきは・・・この雪丸、人間の言葉を理解し、お経も読めたというのです。聖徳太子が行く所どこでもついて行ったので、彼がお経をあげるのをいつも聞いているうちに覚えたそうな。
雪丸が亡くなったとき、聖徳太子は、現在の奈良県大寺町にある達磨寺に、雪丸を埋葬して、お墓をつくらせ、「雪丸塚」と呼んだのですが、これがなんと、雪丸自身の遺言によるものだったと言われています。達磨寺は、聖徳太子ゆかりの寺なので、雪丸は、自分が死んだら、このお寺を護るため、その鬼門である東北の方角に自らを埋葬するよう遺言をしていたと・・・!
聖徳太子が7世紀に建立したこの雪丸塚が現在も残っているわけではないのですが、今は、江戸時代に作り直された雪丸像が達磨寺に残っており(現在は南西を向いている)、雪丸くんは、町のマスコットキャラクターになって愛されているそうです。 詳しくは、こちらやこちらなどで読めます。
ちなみに、江戸時代には、「雪丸像が元旦に鳴くと、その年は豊作になる」との言い伝えまであったのですって(こちら)。雪丸が、聖徳太子だけでなく、いかに後世の日本人にも(庶民にまで)愛されてきたかを物語っていますね。
なお、雪丸が人間の言葉を理解してお経も読んでいた、というのは、「達磨寺略記」という江戸時代の古文書に記されているそうですが、雪丸の遺言の件は、言い伝えです。
ともかくも、聖徳太子と雪丸の絆が大変深かったことは、事実なのですね。
王寺町観光協会サイトの雪丸グッズ(こちら)とかも、可愛い!
高貴でとても賢かった雪丸。
ひな家の雪丸くんも、きょうだい、家族を守って、日々がんばっていますね!
いろいろ調べていたら時間がかかり、雪丸ストーリーだけですっかり長くなってしまったので、「華丸」については別記事といたします。また読んでくださいね!
おまけ。
王寺町プロモーション動画 「Yukimaru Walking in the Sky」
家の雪丸の名前は、聖徳太子の「雪丸」を知る前だったので、同じ名前で、びっくりしました~
考えてみれば、一般の女の人にだってたいした名前がなかった時代に、犬になまえがあるなんてすごいですよね。
「雪丸」はすごく賢い犬だったようですね。
うちのゆっきーもすこしあやかって、賢くなるといいです。頑張って瑠璃を守っている毎日です。ゆっきーも、何かしゃべりそうな雰囲気があるんですよ(笑)
我が家で一番喜怒哀楽のはっきりしているわんこです(o^-^o)
改めて、同じ名前で光栄です!
とりわけ雪丸は、わんことは思えないくらいの頭脳があったんだと思います。まあ、遺言をしたとかいうのは伝説としても、そんな伝説が生まれるくらい、尊敬されたのでしょうね。
ひな家ゆっきーも、おかあさんだけに分かる言葉で話しかけてくれるんじゃないでしょうか!
「雪丸」しみじみ、素晴らしい名前です!ひな母さんの名づけのセンスが光ってます。