黒部信一のブログ

病気の話、ワクチンの話、病気の予防の話など。ワクチンに批判的な立場です。現代医療にも批判的で、他の医師と違った見解です。

アレルギー疾患の心理的脱感作療法

2022-04-29 15:56:52 | アレルギー疾患の精神身体医学

    アレルギー疾患の心理的脱感作療法

 「いわゆるアレルギー疾患の精神身体医学」

☆これは池見酉次郎教授グループが、アレルギー疾患を心理的脱感作療法で治した経験です。

 種々のアレルギー疾患を持つ81名にこの治療を実施した結果、皮内反応陽性の2名が抵抗を示して軽快で終わり、残りの方は治癒したのです。しかも皮内反応も減少したのです。

☆私自身は、気管支喘息の減感作療法を国立埼玉病院時代にしていました。慶応大学小児科教室で当時講師(後に藤田保健衛生大学医学部小児科教授、北里大学医学部講師)の石田尚之先生に教えられて始めたのですが、減感作療法で反応が無くなっても喘息発作は収まらなかったのです。それでおかしいと思って再度スクラッチテストをしたら、別のアレルゲンに反応するようになったのです。減感作療法で軽快しても別のアレルゲンに変わったので、喘息はおさまらなかったのです。

 また皮膚のスクラッチテスト、皮内反応、血液検査などで陽性になっても、無症状の人は沢山いました。スクラッチテストや皮内反応、血液のアレルギー検査なども必ずしも一致するとは限らないことも判りました。

 それで精神心理的要因がからんでいると考えていたことが、きっかけとなりました。それからはアレルギーの減感作療法はやめました。効果が私の期待ほどではなかったからです。

  ☆それで説得療法に変わっていきました。

 私の方法は、一つは「人はなぜ病気になるのか」という私の理論を説明しました。その上で、その病気について説明しました。しかし、診療時間が少ないので、プリントに書いて渡しました。病気の症状、治療法、薬の説明と副作用の説明などです。これを読めば他の医学書を読む必要がないように詳しく書きました(これから順次ブログに載せていきます)。

 特に気管支喘息は発作状態が続く場合には入院させます。入院することによって家庭や幼稚園、学校、近隣などの社会から切り離すことができるからです。それと治療によって良くなります。ところが明日退院ですというとその晩発作を起こす子どもがいました。

 それでその原因を探り、嫌がっていることを突き止め、無くすようにしていきました。  何らかのストレスが発作の原因だったのです。  気管支喘息は明らかに何らかのストレスが発作のきっかけで、それを無くすと発作を起こさなくなりました。明け方の発作は、大人の方特に男性では夢が原因ではないかと疑い、発作の時に見ていた夢を記録してもらったら、やはり全員が仕事の時の夢でした。

 明け方に心臓や脳卒中の発作が多いことは、やはり夢が影響していると考えています。  夢はストレスの解消に役に立ちますが、その時に発作も起こしてしまうのだと考えています。  蕁麻疹や食餌アレルギーは、原因の食べ物を食べなければ良いし、接触性皮膚炎は原因物質を避ければよいのですから、取り敢えずは治療とその後避けるものを指示します。

 アレルギー性鼻炎や花粉症が一番治すことが難しいのです。それで説得療法は主に花粉症の方を対象にしました。それは効果的で、完全には治りませんが、軽くすることができました。軽い年には、ほとんど薬を使わずに済む人も出ました。

  ☆今回は池見酉次郎先生の昔の論文を載せます。これがアレルギーを精神心理的要因で起きると考えるきっかけになった論文です。これは製薬会社の雑誌に載っていた論文で、当初「Ⅰ」だけ持っていて、その後会社から「Ⅱ」を送ってもらいました。

 前に書いた「精神神経免疫学」の所を読み直して下さい。

 クーエの自己暗示も前に載せたのですが、また載せました。それを活かすには以前に載せた自己暗示法のやり方を参照してください。「心療内科」の項にあります。

 ☆新型コロナワクチンに対するアナフィラキシーショックは、これで説明できます。ワクチンを嫌がる人に起きます。ワクチンの副作用は、多くは嫌がる人に起きやすいのです。それを安全だということがおかしく、補償をしないこともおかしいのです。特に、ワクチンによる死者が1700人にもなるのに、一切保証しないことは、国家による詐欺ではないでしょうか。最高4500万円もの補償をすると言っていたのですから。それを因果関係不明と称して補償をしないことはおかしいとは思いませんか。不明なのに病理解剖も行政解剖も司法解剖もしないのですから。死因の究明をしないで、因果関係不明とか、死亡原因は不明とかいうのは医学ではありません。ワクチンによる死者は政治的に抹殺されたのです。

 コロナを怖がる人は、重症化しやすいです。かかると死の恐怖に襲われます。それで助からなくなります。高齢者は重症化しやすいとか、慢性疾患を持っている人は重症化しやすいなどと宣伝すると、そういう人たちの中には自分はそれに該当すると思ってしまい、重症化することがあります。

 誰でも、例えば日航機の墜落事故や、列車の転覆事故、舟での漂流などで、助かる人と助からない人の違いはどこにあるかを探してきました。物理的につぶされて無くなる人は別にして、隣り合わせに坐っていて違いがある場合には、絶対にあきらめない人が助かるようです。船乗りたちでも、転覆して漂流しても、何かにつかまって決して手を離さない人が助かります。もう駄目だと思ったら、それが死を招きます。

 病気でもそうです。病気にかかっても、もう駄目だと思ったら負けます。絶対に回復することを信じて生きていくことです。それが同じ病気にかかっても、軽く済む人と重症化する人の違いの条件の一つです。もちろん基礎疾患があれば、それがマイナス要因です。しかし、同じ条件のはずなのに、違いが出るとすれば、心の持ち方が左右します。  決してあきらめないこと。後遺症を減らすには、回復が始まったら、自分でリハビリを始めることです。リハビリは病院がしてくれるものではなく、自分でするものです。人任せにしたら回復が遅れます。  以上が自己暗示の結果起きることです。だから自己暗示によって病気から回復するようにしましょう。クーエはフランスの薬剤師でしたが、多くの人たちの病気を治してきましたが、決して自分が治したとは言いませんでした。治す方法を教えたのです。 


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