季は秋、 季節は晩秋、 24節季は霜降
54候=楓蔦黄 (もみじつたきばむ) 楓や蔦の葉が黄葉するころです
新暦11月2日~11月6日の5日間
風物詩
「季節」 ようやく紅葉前線が北から下りてきます。野山の色彩が鮮やかになるにつれ、秋の深まりを実感する人も多いのではないでしょうか。とはいえ、暦の上では晩秋。いよいよ秋も終わりという時期です。朝晩はぐんと冷え込み、日脚の短さを実感するころ。「まだ明るいと思っていたら、もう真っ暗」とあわてることも多いでしょう。井戸は無くなり、釣瓶を落とした経験のある人は少なくなっても、「秋の日は釣瓶落とし」という言葉は、このころの決まり文句です。
「言葉」 夜長(よなが) : この頃夜が長くなります。虫の音が次第にか細くなり、時おり「小夜時雨(さよしぐれ)」がばらついて、もの寂しさを感じることが多いかもしれません。でも、夜の帳(とばり)の包まれて、落ち着いた時間を持つのも、この時季ならではの過ごし方です。
「紅葉」 楓(かえで) : 秋の行楽シーズンになると、紅葉狩りに出かける人は多いのではないでしょうか。私たちが知っているモミジは、カエデ科の木の葉で、分類上、モミジとカエデは同じです。葉の形が手のひらの様になっており、それが「カエルの手」に似ていることから「カエデ」と呼ばれるようになりました。
蔦(つた) : 甲子園球場の外壁を覆う蔦(つた)も、秋になると紅葉します。別名をモミジツタとも言いますが、こちらは ブドウ科ツタ属の植物とあってか、ブドウと同じような実をつけます。蔦には夏蔦と冬蔦があり、紅葉するのは夏蔦、しないのが冬蔦です。
「黄葉」 銀杏(いちょう) : 紅葉の代表が楓(かえで)や蔦(つた)なら、黄葉の代表はイチョウでしょう。春の芽吹きも、緑の並木も、秋の紅葉も美しい銀杏。鴨の脚に葉の形が似ていることから「鴨脚樹」とも書きます。たわわに実った「銀杏(ぎんなん)」の匂いも、秋の風物詩のひとつでしょう。葉が黄色くなって散ることを「黄落(こうらく)」といいます。黄落の代表もイチョウです。
「星」 星月夜 : 月が明るく照らす夜のことを、「月夜」といいます。そして、月が出ていなくても、月夜と間違いほど星が明るくきらめく夜を「星月夜」と呼びました。星月夜は、秋の季語。秋の澄みきった空気の中、星明りもひときわ輝きを増すように感じられるからでしょう。月という大きな光が見えない日は、無数にまたたく小さな光に気づく日なのかもしれません。
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