季は冬、 季節は仲冬、 24節季は大雪 大雪となり、いよいよ本格的に雪が降りはじめるころ
61候=閉塞成冬(そらさむくふゆとなる) 天地の気が塞がって冬となる
新暦12月7日~12月11日の5日間
風物詩
華やかに飾られた街、にぎやかな音楽、急ぎ足で歩く人々 ・・・ 。これからも、師走の街の風物詩となりました。忘年会のシーズンでもありますね。そんなときでも、雪が舞うと、様々な感傷が心をよぎるのではないでしょうか。寒さが厳しくなり、ぬくもりが恋しい季節。心も比例して、いっそう人恋しくなるようです。
「魚」 鱈(たら) : 「鱈」は日本人が考えた国字。雪の降るころにとれる魚だからということです。お腹いっぱいに食べることを「たらふく」といいますね。「鱈腹」と書くのは当て字ですが、字のとおり、とても食いしん坊なのだそうです。しかも、貪欲に何でも食べるとか。たしかに、ぽっかりと突き出している鱈のお腹を見ると、なるほどと思ってしまいます。
「風物」 湯湯婆(ゆたんぽ) : 中世、中国から伝わった当時は「湯婆」。これを唐音読みで「たんぽ」といいました。「婆」は、おばあさんのことかと思ってしまいますが、中国語では、自分の奥さんを指すときにも使うとか。奥さんの代わりに抱いて寝るのが「湯婆」だったというのです。次第に「たん」が「湯」だということが忘れられたため、「湯」をつけ足し「ゆたんぽ」になったといいます。
「植物」 万両(まんりょう) : 一両、十両、百両、千両、万両 ・・・ どれも、冬に赤い実を付ける木です。「一両」は「蟻通し(ありどおし)」、「十両」は「藪柑子(やぶこうじ)」、「百両」は「唐橘(からたちばな)」の異名。桁が増えるほど、木の高さも高く、実も多くなります。とくに、上向きに美しい実を付ける「千両」と、下向きにたくさんの実を付ける「万両」は、お正月には欠かせません。
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