季は冬、 季節は仲冬、 24節季は大雪
63候=鱖魚群 (さけのうおむらがる) 鮭が群がり川を上っていく頃
新暦12月17日~12月21日の5日間
風物詩
「魚」 : 鮭(さけ) : 冬の魚の代表格の鮭。北海道や東北地方では、十月ごろから生まれた川に遡上してくるため、近海では鮭の漁も盛んになります。食材としても、北海道では石狩鍋の主役になりますし、塩焼きやムニエル、フライとしても調理されます。そして忘れてはならない食材が鮭の卵。筋子やイクラとして食されています。また、刺身や寿司ネタとしても使用されていますが、寄生虫がいるおそれがあることから、冷凍したものか、無菌状態で養殖されたものしか使用されていません。鮭の高級魚として、「鮭児(けいじ)」と呼ばれる個体が存在します。これは脂ののった若い鮭のことで、一万匹捕獲して一匹いるかどうかといったもの。通常の鮭の脂肪率が二~十五%なのに対して、鮭児は三十%も有るといいますから、どれだけおいしいかが想像できますね。となみに、鮭の身は赤いですが、これはカニやエビなどを食べたことで、赤い殻に含まれる「アスタキサンチン」が蓄積されるからで、本来は白身の魚です。
「植物」 ポインセチア : 和名では「猩々木(しょうじょうぼく)」。すっかりクリスマスの花として広まりました。大きな花びらのように見えるのは「苞葉(ほうよう)」と呼ばれ、日照時間が短くなってくると、赤く色づいてきます。花は、その真ん中に集まっている小さな粒々。鮮やかな赤と緑のコントラストは、寒い季節にひときわひきたちます。
「木」 楪(ゆずりは) : 新しい葉が生え終わってから、古い葉が「あとは頼んだよ」というように垂れ下がり、やがて散っていくので「譲り葉(ゆずりは)」という名がつきました。常緑樹はどの木もこのような世代交代を繰り返しているのですが、楪は葉が大きいので、その様子がよくわかります。代々、家系が絶えることなく続いていくことはめでたいとして、お正月の飾りにも用いられるようになりました。「親子草」という異名も持っています。
「魚貝」 ずわい蟹(ずわいがに) : 食用とされる蟹の代表と言えば「ずわい蟹」。「ずわい」は、すくすく伸びた枝をあらわす。「直生え(ずはえ)」がなまったものとも、「ずわい」の「頭(ず)」が蟹の大者をあらわしているともいわれます。雄よりはるかに小さい雌は「せ(い)こ蟹」「こうばこ蟹」などと呼ばれ、雄は山陰では「松葉蟹」、北陸では「越前蟹」などと呼び名が変わります。
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