KAZUの雑記帳

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日本の暦 七十二候ノ68候

2015年01月10日 13時50分40秒 | 日本の暦

季は冬、 季節は晩冬、 24節季は小寒       

68候=水泉動 (しみずあたたかをふくむ)  地中で凍った泉が動き始める時期です。      

新暦1月10日~1月14日の5日間 

風物詩

動くのが億劫になりがちな時期ですが、昔からこの「寒の内」の体を鍛える風習も残っています。寒稽古、寒中水泳など、「寒」の時期に身体を鍛えると丈夫になるといわれます。また、長唄や三味線などの芸事まで、寒復習(かんざらい)、寒声(かんごえ)、寒弾きといって、この時期の練習が身につくといわれます。そういえば、寒紅(かんべに)、寒卵(かんたまご)、寒蜆(かんしじみ)、寒餅(かんもち)、寒海苔(かんのり) ・・・ 。寒の時期に生まれたものは、上質だったり、栄養価が高かったり、薬効があったり ・・・ 。厳しい寒さを乗り越えると、不思議な力が宿るのかもしれませんね。

「風物」 日向ぼっこ : 「日向ぼっこ」は「日向ほこり」が変化したものだといわれます。冬は日が低い角度から差し込むので、家の奥まで届きます。また屋外でも、日当たりのいいところには、あたたかい陽だまりができています。そんな場所でほっこりとぬくもる時間は、心まで満ち足りていくようです。冬の日差しは「愛日(あいじつ)」とも呼ばれます。「冬の日は愛すべし」(『春秋左氏伝』)からできた言葉ですが、同時に冬の日に愛されているような心地です。

「海藻」 昆布 : 「こんぶ」の語源は、アイヌ語の「kombu」だという説が有力です。「こぶ」を「よろこぶ」にかけて、お祝い事に用いられますね。古くは「夷布(えびすめ)」 「広布(ひろめ)」などと呼ばれていました。「め」は、食用となる海藻の総称。「夷(古代のアイヌ)」の地で産する海藻だから「夷布」。幅が広いから「広布」というわけです。

「行事」 鏡開き : 丸いお餅を鏡に見立ててお供えした「鏡餅」を、おろして食べる儀式が「鏡開き」。もとは一月二十日だったそうですが、三代将軍・徳川家光の忌日に当たるため、十一日の変わったといいます。「開き」というのは「割り」の忌み言葉。縁起が悪いので言い換えたわけですね。

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