季は冬、 季節は晩冬、 24節季は小寒
69候=雉始鳴 (きじはじめてなく) この頃から雄の雉が鳴き始めます
新暦1月15日~1月19日の5日間
風物詩
日本の国鳥であるキジは日本では北海道と対馬を除く本州、四国、九州に生息しており、長い尾が特徴です。日本人とかかわりの深い鳥として、昔から「桃太郎」などいろいろな話に登場しています。体長は雄が80センチほどで、雌は60センチほど。雄のキジは茶褐色の翼と尾羽を除いて全体的に濃い緑色をしており、頭部は青緑色で、目の周りには赤い肉腫があります。しかし、繁殖期になると、この赤い肉腫が肥大化して顔が鮮やかな赤色になります。その際に雄が発する「ケーン」という大きな鳴き声は、いわば縄張り宣言であり、その後に両翼を広げて胴体に打ち付け羽音を立てる動作は「母衣打ち(ほろうち)」とよばれます。
「行事」 初釜(はつがま) : 新年最初に行うお茶会のことで、茶道の稽古始に当たる日を指します。この日は稽古仲間が各々晴れ着姿で集まり、濃茶・薄茶・懐石料理などをいただいて新年をお祝いします。茶人は、元日の朝初めて汲む若水で釜を開き、新年の挨拶が済んだ十日ごろ、客を招いてその年初めてのお茶を振舞うのです。
小正月 : 旧暦では1月15日が、一年で最初の満月の日。この日をお祝いした名残が各地に残っています。「餅花(もちばな)」を飾ったり、「小豆粥(あずきがゆ)」を食べたり、お正月の飾りを燃やす「どんど焼き」をしたり ・・・ 。「成人式」が行われる時期でもありますね。
「作物」 小豆(あずき) : 「小豆」は、日本で農耕文化が始ったころからの作物。それだけあって、名前の由来には多くの説があります。「小豆」と書くのは、漢名をそのまま当てたもの。もとは「大豆(だいず)」に対する言葉で、ほかの豆も含んだ言葉だったそうです。日本人ほど「小豆」を好む民族は珍しいとか。魔除けの力を持つと信じられ、とくにお祝いの場でよくもちいられます。赤飯や小豆粥はその代表です。
昨年の 七十二候ノ69候 http://blog.goo.ne.jp/kw1555/e/918552e7cf882de746fc3d7782e1fad3
前候 http://blog.goo.ne.jp/kw1555/e/21bf246c55a362a48506e286c08f1f8d
次候 http://blog.goo.ne.jp/kw1555/e/08e7750d83201e48b2844c192458e8e4